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483.木登りの小話(木の日)

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「あ! 帽子」
「うおっと、木に引っ掛かってギリギリセーフ」
「セーフかなあ。ずいぶん高いところに飛んでっちゃったけど」
「セーフセーフ。湊にはオレがついてっから」
「わ。うわうわ、気を付けて」
「木登りとか久々にすっけど、けっこーいけるモンだな。……っし、取れた!」
 するすると木を登った晴海は、湊の帽子をそっと枝から落としてくれる。さすが湊のヒーローである。




(了)221008
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