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427.付き添いオアノットの小話(怪談の日)

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「今度ねえ、夜に部活のみんなと集まることになったんだ。帰りが遅くなるかもしれないけど僕の部屋にいる?」
「ンな遅くまでいねーの?」
「そうだねえ、スタートが夜だから」
「スタートって何。つかオレもついてく。湊がいねーのヤダ」
「んんん……訊いてみてもいいけど、ホントに大丈夫?」
「湊がいんのに大丈夫じゃねーことある?」
「だって、百物語チャレンジだよ」
 書道部有志、日が落ちてから蝋燭を灯して行う夏企画である。晴海はぴしりと固まって、どうやら必死で考えている。



(了)220813
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