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403.夏の象徴の小話(お題:入道雲)#文披31題

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「入道雲っつーと夏っぽいノスタルジー感じるけど、積乱雲っつーとなんかちょっと怖くねえ?」
「そっか、おんなじ雲のことだっけ」
「そう。同じ事象のことだけど、積乱雲だと一気にヤベー雨風が来るぞみてーなイメージになる。オレん中で」
「名前に引っ張られることは往々にしてあるよね」
「あとゴーストバスターズのマシュマロマンとか思い出す」
「白いモコモコだ! それでいうなら、僕が思い出すのはわたあめかな」
「あー! 確かに」
「お祭りで晴海と食べる、おっきなわたあめ」
 青い空にむくむくと広がる雲、短い夕立ち、濡れた空気のなかで買うわたあめ。夏の象徴のような事象である。



(了)220720
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