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393.外柔内剛の小話(お題:くらげ)#文披31題

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「いまJellyfishって言った? この役者さん」
「聞こえたなー」
「どういう文脈なんだろ。ドラマが始まってから一回もくらげは出てきてないよね」
「腰抜けとか煮え切らない奴って意味もあるらしーから、そっちじゃね」
「あらら。ちょっと不名誉だねえ」
「毒とか持っててアグレッシブなのにな。本人……つーか本くらげも舐めんなよって思ってっかも」
「外柔内剛、的な意味のほうがまだ似合ってるかな」
「見た目と中身にギャップある、みてーなヤツな」
 あにはからんや、ドラマの中でJellyfishと揶揄されたキャラクターは実はものすごく強いという展開が待っていた。くらげの喩えは間違いではなかったのだ。



(了)220710
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