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373.流しのピアニストの小話(ロマンスの日)
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「さっきはびっくりしたなあ。晴海が飛び入り参加しちゃうから」
「悪い。なんかたのしそーだったから」
「ご自由に弾いてどうぞ、のピアノ、最近ちょこちょこ設置されてるよね」
「なー。そんであのオンナノコ、上手かったよな」
「晴海ときれいに連弾できてたもんねえ」
「拍手喝采きもちかった」
「あの子にとってはちょっとしたロマンスだったかもね」
ショッピングモールの一画に設置されたピアノで遊んでいたら、突如として連弾の相手が現れ、息ぴったりの演奏をしたのちにギャラリーの拍手を受けながら去ったのだ。友だちらしき同年輩の子どもと一緒に目をぱちくりさせていた。非日常的な演出も、晴海がやると様になる。
(了)220619
「悪い。なんかたのしそーだったから」
「ご自由に弾いてどうぞ、のピアノ、最近ちょこちょこ設置されてるよね」
「なー。そんであのオンナノコ、上手かったよな」
「晴海ときれいに連弾できてたもんねえ」
「拍手喝采きもちかった」
「あの子にとってはちょっとしたロマンスだったかもね」
ショッピングモールの一画に設置されたピアノで遊んでいたら、突如として連弾の相手が現れ、息ぴったりの演奏をしたのちにギャラリーの拍手を受けながら去ったのだ。友だちらしき同年輩の子どもと一緒に目をぱちくりさせていた。非日常的な演出も、晴海がやると様になる。
(了)220619
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