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355.変則的お下がりの小話(衣替えの日)
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「湊、なんか珍しく半紙じゃねーもん散らかしてんじゃん」
「紙じゃなくて布だねえ。そろそろ暑くなってきたから、衣替えを少々」
「ちょーどよかった。オレも夏に着るもん出したりしてたんだけどさあ、これ」
「前に晴海が着てたやつだ」
「そう。ってもほんと何回かだからキレーだろ? やる」
「もう着ないの?」
「湊が着るほうが似合う。オーバーサイズでかわいいって確信ある。ぜってー見てえからソッコー持ってきた」
「そんな衣替えってアリなのかな」
「ここにあるからアリ」
晴海は揺るぎなく胸を張る。
(了)220601
「紙じゃなくて布だねえ。そろそろ暑くなってきたから、衣替えを少々」
「ちょーどよかった。オレも夏に着るもん出したりしてたんだけどさあ、これ」
「前に晴海が着てたやつだ」
「そう。ってもほんと何回かだからキレーだろ? やる」
「もう着ないの?」
「湊が着るほうが似合う。オーバーサイズでかわいいって確信ある。ぜってー見てえからソッコー持ってきた」
「そんな衣替えってアリなのかな」
「ここにあるからアリ」
晴海は揺るぎなく胸を張る。
(了)220601
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