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332.かわいいリクエストの小話(合格の日)

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「商店街のはしっこにあるカフェ、今日見たら店の外に花が飾ってあって」
「うん」
「祝三周年、だってさ」
「三年かあ。あのお店ができてからもうそんなに経つんだっけ」
「なー。街にいい感じに馴染んだよな」
「昔からのお店が多いから、ちょっと心配したもんね」
「今度なんか食べにいかねー?」
「ふふふ、いいよ。ちなみに晴海が頼みたいものは? 可愛い感じで、ハイ」
「オレはいつでも可愛いけど、カフェオレが飲みてーなっ」
「安定の可愛さ。合格です」
「やった」
 晴海が背中を丸め、大きな手で袖を引いてくると、それだけで湊は笑顔になる。



(了)220509
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