322 / 623
322.隠しきれない小話(タオルの日)
しおりを挟む
「すっげー動いた! 汗かいた」
「かっこよかったよ。ボード、どんどん高く跳べるようになるね」
「やった。あ、でもタオル忘れてんなオレ。かっこよさ減じゃねえ?」
「そのくらいで晴海のかっこよさは減らないし、タオルは僕が持ってきてます」
「天才じゃん」
「はい、どうぞ」
「サンキュ。……て、うわ」
「どうして隠れるの?」
「湊んちの匂いして、なんか照れた」
タオルを頭から被って、晴海は顔を隠そうとする。何かに似ていると思ったらシーツおばけだ。汗が滲んだ額と少し困ったような瞳が、スポーツタオルでは隠しきれていなくて可愛かった。
「かっこよかったよ。ボード、どんどん高く跳べるようになるね」
「やった。あ、でもタオル忘れてんなオレ。かっこよさ減じゃねえ?」
「そのくらいで晴海のかっこよさは減らないし、タオルは僕が持ってきてます」
「天才じゃん」
「はい、どうぞ」
「サンキュ。……て、うわ」
「どうして隠れるの?」
「湊んちの匂いして、なんか照れた」
タオルを頭から被って、晴海は顔を隠そうとする。何かに似ていると思ったらシーツおばけだ。汗が滲んだ額と少し困ったような瞳が、スポーツタオルでは隠しきれていなくて可愛かった。
0
お気に入りに追加
90
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる