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299.お揃いを探す小話(シールの日)

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「湊の筆、そんなシール貼ってたっけ」
「ああ、これ? 妹がくれたんだ。家で使う道具になら貼ってもいいかなと思って」
「ヒヨコじゃん。カワイー」
「たくさん持ってたから、晴海もお裾分けしてもらえると思うよ」
「ふうん。岬んとこ行ってくるか」
「ヒヨコ好き?」
「ヒヨコっつーか湊がスキだから、おそろい狙い」
「ふふふ、それはちょっと大変かもね」
「大変て何」
 妹が持っているシールは、それぞれ違うポーズのヒヨコのシールだった。何十枚もあれば多少は重複している種類もあるのか、一見しただけでは分からない。果たしてお揃いは叶うのだろうか。



(了)
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