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298.元気の印の小話(よごそうの日)

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「あっ。やっちゃった」
「うおお墨べったりじゃん。拭くもんいる?」
「ううん、大丈夫。汚してもいいやつだから、すぐ脱いでお風呂場でざっと洗ってくるよ」
「湊がダイナミックに書いた結果だな」
「ふふふ、ちょっと勢いつきすぎちゃったね」
「そこがスキ。オレ的には」
 晴海は湊が払い抜いた最後の一画を慈しむように見つめている。



(了)
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