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223.君を幸せにしたい小話(玉の輿の日)
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「玉の輿の玉ってなに? 物体?」
「人の名前っていうのが俗説だねえ。お玉さんって八百屋の娘さんが三代将軍徳川家光に見初められて、輿に乗って嫁いだからっていう」
「半端ねえな、玉」
「そんなわけで逆玉の輿って言われると、言いたいことは分かるんだけど逆さになった輿を想像しちゃうとこある」
「アー。そーいやヘンか。他にドンピシャのコトバも思いつかねーけど」
「思いつかないねえ。ちなみに、ぴったりの表現はないけど、僕は晴海に何不自由なく暮らしてもらえる僕を目指してるよ」
「そんなんこっちの台詞だろ!」
「ふふふ、一緒に頑張ろうねっていうかな? こういうのも」
「湊と一緒になんかすんのはだいたいスキだけど」
でも負けねえ、と晴海は譲らない。
(了)220120
「人の名前っていうのが俗説だねえ。お玉さんって八百屋の娘さんが三代将軍徳川家光に見初められて、輿に乗って嫁いだからっていう」
「半端ねえな、玉」
「そんなわけで逆玉の輿って言われると、言いたいことは分かるんだけど逆さになった輿を想像しちゃうとこある」
「アー。そーいやヘンか。他にドンピシャのコトバも思いつかねーけど」
「思いつかないねえ。ちなみに、ぴったりの表現はないけど、僕は晴海に何不自由なく暮らしてもらえる僕を目指してるよ」
「そんなんこっちの台詞だろ!」
「ふふふ、一緒に頑張ろうねっていうかな? こういうのも」
「湊と一緒になんかすんのはだいたいスキだけど」
でも負けねえ、と晴海は譲らない。
(了)220120
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