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105.畳で過ごす気持ちよさの小話(畳の日)

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「畳派? フローリング派?」
「んー、敢えていうなら畳かな。落ち着くし、夏は湿気も吸ってくれるし」
「よし、オレも畳派。未来は畳のある家だな」
「晴海、正座より椅子に座るほうが好きなのに畳派なの?」
「正座はしねーからいいの。寝っ転がるならフローリングより俄然畳だろ。正座するのは湊じゃん」
「まあ僕はするねえ、正座」
「正座する湊のキレーな背中を畳でゴロゴロしながら眺めるイズオレ」
 ひやりとしたい草の手触り、青々とした香りを思い出す。そこで晴海が寝そべる様子を想像したら、なんだか眠たくなってきた。気持ち良さそうなのである、とても。



(了)210924
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