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102.月餅とカステラでお月見する小話(中秋の名月)
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「みーなと、月餅ゲット」
「ありがと。あっ、商店街のおばちゃんとこのだ。僕も好き」
「やっぱオレたちがちっちぇー頃から馴染みの味っつったらコレだろ」
「月餅って元は中国だけど、和菓子屋さんにあるよねえ。おばちゃんもお月見の時期は絶対置くし」
「中身がアンコだからかな」
「このカステラ……の端っこはどうしたの?」
「湊とお月見っつったらオマケしてくれた切り落とし。ミナトちゃんによろしくねって」
「やった、ありがたいねえ。今度お礼に行こーっと」
折りよく今夜は好天だ。湊のベランダからは、月餅と山吹色のカステラに似つかわしい大きな月が眺められそうだった。
(了)210921
「ありがと。あっ、商店街のおばちゃんとこのだ。僕も好き」
「やっぱオレたちがちっちぇー頃から馴染みの味っつったらコレだろ」
「月餅って元は中国だけど、和菓子屋さんにあるよねえ。おばちゃんもお月見の時期は絶対置くし」
「中身がアンコだからかな」
「このカステラ……の端っこはどうしたの?」
「湊とお月見っつったらオマケしてくれた切り落とし。ミナトちゃんによろしくねって」
「やった、ありがたいねえ。今度お礼に行こーっと」
折りよく今夜は好天だ。湊のベランダからは、月餅と山吹色のカステラに似つかわしい大きな月が眺められそうだった。
(了)210921
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