ゲームで第二の人生を！～最強？チート？ユニークスキル無双で【最強の相棒】と一緒にのんびりまったりハチャメチャライフ！？～

１００ 結晶の城と相乗効果

　横穴はそんなに広くない。
　俺達が二人並ぶだけで精一杯だ。
　剣を振り回すなら、一列にならないと厳しいな。

　少し進むと開い空間に出た。
　烏賊と戦った場所くらいはあるだろうが、正確にどのくらいの空間かは分からない。
　何故なら、その広いだろう空間がほぼ埋まっているからだ。

「これはお城、かな」
「お城ですね」
「城攻め？　城攻めする？」
「落ち着けタマ」

　そこには結晶体で出来たお城があった。
　ファンタジーといえばこれ、って感じの洋風なやつ。
　若干こじんまりしてるように見えるのは場所のせいなんだろうか。

　この城と、さっき入口のところにいたモンスターのことを考えると、このお城の中にいるものは大体想像がつく。
　どうせクリスタルナイトを筆頭にポーンとかビショップとかルークとか、最終的にキングがいるんだろう。
　よくあるやつだ。

　せっかくだし、タマが言うように攻めてみたい。
　が、多分これの中もダンジョンだろうし、見た目よりも広くなっているだろう。
　探索していると今日が終わってしまう可能性が高い。

　さすがにシエルの依頼を放っておくのは悪い気がする。
　今日で達成出来るかどうかは別にして、出来るだけのことはしておくべくだと思う。
　それが冒険者のはずだ。

「今日は引き返さないか？　もうお昼を回っているし、ここを攻略してるとシエルのクエストがこなせるか分からないと思うから」
「分かったモジャー」
「そうですね、ここはまた来ましょう」

　というわけで撤退。
　ここは近いうちに必ず攻略するぞ。
　城攻めは今日はお預けだ。

　隣のエリアへの境界に来たところで、一度休憩を挟むことにした。
　転職したてということもあって、職業レベルがポンポン上がって花火もポンポン上がってたからな。
　同時に出た女神が、俺の花火を叩き落としたのにミルキーの花火が顔の真横で爆発して驚いていた。

「タマ、おろし金、ちょっと休憩するから見張り頼む」
「ラジャー！」
「キュルッ！」

　タマ達は暴れたくてうずうずしてるようだが、念の為近くにいてもらう。
　ここにいれば暴れまわってるよりは休憩になるだろうしな。

「げ」

　ステータス画面を開いて、目に入った数字を見て思わず変な声が出た。
　そうか。なんでこのことに気付かなかったんだろうか。
　≪五体解放≫の効果はそれまであった解放シリーズを合わせて、少し強化されたくらいだと思っていた。
　だがそれは考えが足りなかったらしい。
　とんでもないことになってる。

名前：ナガマサ
種族：人
Ｌｖ：２８（１↑）

Ｓｔｒ：３７０（３００↑）（＋７４８２０）
Ｖｉｔ：３５９（３０４↑）（＋７４７００）
Ａｇｉ：４００（３００↑）（＋７５１２０）
Ｄｅｘ：４００（３００↑）（＋７５００２）
Ｉｎｔ：３７０（３００↑）（＋７４８２０）
Ｌｕｃ：３４０（３００↑）（＋７４６５０）

職業：異端者（ヘレティック）
職業Ｌｖ６（５↑）

スキル
サバイバルの心構え　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
武器修練　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
武器適正・片手剣　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
リラックス　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
魔法適正　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
属性適正・無　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
フルスイング　Ｌｖ３
目印　Ｌｖ１
応急手当　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
武器修練・片手剣　Ｌｖ１０（１↑）（ＭＡＸ）
無属性魔法・下級　Ｌｖ１０（２↑）（ＭＡＸ）
スマッシュ　Ｌｖ３
魔力の波動　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
敏捷強化　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
生命力強化　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
筋力強化　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
知力強化　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
器用強化　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
幸運強化　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
マジカルスラッシュ　Ｌｖ７（１↑）
索敵範囲拡大　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
買い取り額増大　Ｌｖ１
気功法　Ｌｖ７（６↑）
六道踏破　Ｌｖ１（ＭＡＸ）
誇りの献身　Ｌｖ１（Ｎｅｗ）

我らが道を行く　Ｌｖ１０
五体解放　Ｌｖ４（３↑）
成長促進　Ｌｖ１（ＭＡＸ）
無刀両断　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
神脚疾駆　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
万種香　Ｌｖ１
裂空指弾　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
弾属性魔法　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
取得経験値増加　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
大いなる躍進　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
命の輝き　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
奇跡の心　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
超時空閃光弾　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
煌晶刃　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
滅魔光竜法　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
滅魔風竜法　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
滅魔火竜法　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
滅魔地竜法　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
滅魔水竜法　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
滅魔神竜法　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
全能の種　Ｌｖ６０（９↑）
天の贈り物　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
幸運詠唱　Ｌｖ１０（ＭＡＸ）
思念詠唱　Ｌｖ１（ＭＡＸ）
信念の障壁　Ｌｖ１（ＭＡＸ）
ミルキー流魔法術　Ｌｖ６（５↑）

　職業スキルは５ポイントを消費して≪誇りの献身≫を獲得。
　このスキルは対象者を一人選んで発動。
　スキルをかけた相手とのリンクが形成されて、受けたダメージを肩代わりすることが出来る。

　他の職業の上位のスキルはポイントの消費が激しいらしいが、モグラやゴロウを連れてくるなら万が一を考えてあった方が良いと思ったから取得した。
　ＭＡＸレベルは５で、レベルが上がると同時にかけられる人数と効果時間が増える。

　スキルのことはまぁいい。
　取得したのはそれくらいで後はレベルが上がったくらいだからだ。

　驚いたのはステータスの部分。
　割り振るポイントが１８０４もあった。
　レベル１しか上がってないのにだ。

　≪成長促進≫と≪大いなる躍進≫の効果で１＋２で３ずつポイントが増える。
　それが≪我らが道を行く≫で１０倍、≪我らが道を行く≫の効果が掛かった≪五体解放≫の効果で６×１０の６０倍。
　二つ合わせて６００倍して１８００に本来の４ポイント。
　恐ろしい。

　≪全能の種≫の効果も６００倍されて各ステータスが７２０００ずつ上昇している。
　おかげで各ステータスの補正値が全て七万を越えている。

　≪五体解放≫の凄さをここに来てやっと実感した。
　ユニークスキルが対象になるようになって、≪我らが道を行く≫との相乗効果で最大千倍。
　レベルが１上がる度に３０００ポイント増える。
　補正値も≪全能の種≫の６０×２＝１２０が千倍されたら十二万増えることになる。

　どれだけインフレする気なんだろうか。
　まぁ強ければのんびり平和に第二の人生を楽しめるだろうし、困ることもないだろう。