13 / 41
第2章
5. 再会
しおりを挟む
その日の午後、景雪御一行様が予定より1日早く到着した。
早速、桜雅たちが景雪らのいる離れ家に向かったのだが、途中で少し慌てた様子の琉晟に出会った。
3人の姿を見て頭を下げた琉晟に泉李が声を掛ける。
『申し訳ありません。大したことではありません』
手話でそれだけ伝え、桜雅たちが過ぎ去ると足早に
屋敷をでていった。
「彼が慌てるなんて珍しいですね。何かあったのでしょうか」
3人は顔を見合わせ、先を急いだ。
客間では だらりとくつろいで茶を啜っている景雪がいた。
「琉晟が慌てて出て行ったがどうかしたか?」
「過保護なだけだ。ほっとけ」
興味のなさそうな景雪の言葉だけではよくわからない。気を使ってか、陵才が事情を補足した。
「もう1人のお連れ様がまだ着かれていないのです。1日早く此方へ向かわれたそうなのですが」
「もしかして、朱璃なのか」
「ふーん、その名は忘れていなかったか」
やはり、怒っている……。桜雅は覚悟を決めた。
「済まなかった。事情はどうあれ、景雪に押し付ける事になったのは、本当に悪かったと思っている」
頭を下げる桜雅に莉己も加勢した。
「遅くなりましたが、約束通りちゃんと迎えにきたのですから許してください。それとも、もしかして朱璃を手放すのが惜しくなったとか……。本人も望んでいるなら それはそれで構いませんが」
「莫迦を言うな。あんなに口うるさいやつは熨斗でもつけて返してやる。ったく誰に言葉を習ったと思ってるんだ。こんな事なら片言程度にしておくんだった」
ブツブツ文句を言う景雪だったが、その割に表情は柔らかい。莉己と泉李が含みのある笑みを浮かべた。
「まぁ、朱璃の事は本人ともよく話し合って、今後の身の振り方を考えましょう」
「そうだな。いつまでも景雪の手を煩わせてはいかんしな。お前に小言を言えるなら、言葉には全く不自由ないだろうし、どうせ武術も仕込んだんだろ」
「好きにしろ」
景雪の不機嫌さが増しているのは、旧知の仲のである2人には手に取るように分かる。
朱璃を好みの女に育てちゃうぞ計画もあり得ないことではないのかも……とそんな景雪を見ながら泉李は思った。
桜雅は彼らの会話に口を挟まなかったが、約束どおり自分が面倒をみるつもりでいた。
この世界でたった1人になり、不安一杯で、すがってきた朱璃の手を離してしまった事をずっと申し訳なく思っていた。彼らのことを信頼しているからこそ預けたのだが、自分もそばに居たかったのだと今はっきりとわかった。
その時、櫂家の家人が廊下から声を掛けてきた。
「失礼いたします。お連れ様がお戻りなのですが、
お怪我をされているご様子で。お医者様をお呼びしましょうか」
「怪我をしているのか」
桜雅が慌てた。
「あー俺、一応医者だから呼ばなくていいぜ?」
泉李がそう呑気に言っているうちに廊下が騒がしくなってきた。
「大丈夫やから降ろしてってー」
琉晟に抱き上げられ手足をバタバタさせているのは、話の流れ上 朱璃に違いない。
「……! 玉子売りの!?」
桜雅の驚いた声に、琉晟の腕の中にいた娘が暴れるのをやめ、少し眉をさげて微笑んだ。
実は、玉子を渡しに行った時に気がつき、思わず逃げてしまったのだ。朱璃はその事を反省していた。
空気を読んだ琉晟に降ろしてもらった朱璃が、あらためて恭順の礼を取る。
「先程は大変失礼致しました。3年前に助けていただいた朱璃で御座います」
やや緊張した面持ちではあったが、ふわりと微笑む
可憐な娘に3人とも言葉を失った。
朱璃を元々男だと思っている桜雅は論外だが、泉李ですら市場であった時に気がつかないほどの変貌ぶりだった。丁度女の子が大人の女性に変貌を遂げる時期であったとしても、ここまで変わるものなのかとさすがの莉己でさえ我が目を疑った。
「ふんっ、ざまぁみろ」
いったい、何に対して「ざまぁみろ」なのか突っ込む気にもなれず、景雪の誇らしげな顔を見つめた。
三人の驚く様子に機嫌もすっかり良くなっている。
「驚いたな。本当にあの時の坊主か? あんまり綺麗になったんで市場でも全然気が付かなかったぜ。 あはははっ いや~まだ信じられねぇ」
こんなに大きくなってと、朱璃の頭を優しく撫でる泉李に朱璃は恥ずかしそうに微笑んだ。そして、いくつに思われているのだろうと思う。
「朱璃」
ビーナス莉己様だ~と変わらぬ美貌に見惚れる。
「3年間も音沙汰なしで、本当に申し訳ありませんでした。元気そうで安心しましたよ。しかもこんなに美しくなって……」
2人の優しい眼差しと言葉に朱璃の胸が熱くなる。
「サナギがこんなにも美しい蝶に変わる様を、この瞳で見れなかった事が悔やまれます」
優雅な手つきで、朱璃の頬に掛かった滑らかな黒髪をそっとかき上げ微笑む莉己に、朱璃はこれまで以上に顔を真っ赤にして首をプルプルと振った。
「そ、そんなっ 滅相もございません」
「おやおや、後ろの唐変木は教えてくれなかったのですか」
頭から湯気が立つほどになっている朱璃の反応が、素直で愛らしいと泉李も目を細めた。
「世辞を真に受けるな。めでたいやつだな」
茶を啜りながら言葉の冷水を浴びせる景雪を朱璃が口を尖らせ軽く睨んだ。
その変わり様が少し子供っぽく、泉李の顔が自然とほころぶ。
「世辞じゃねぇよ。本当に綺麗になったさ。あいつの言う事なんて気にすんな」
そう言いながら「怪我を見てやろう」と朱璃の足元にしゃがみ込む。
「大した怪我じゃないんです。琉が大袈裟なだけでっ」
後ずさりする朱璃を琉晟が押さえ込んで座らせ、左足を診やすいように泉李の前に差し出した。
「ちょ ちょっと琉っ」
その声を無視して、泉李が左足関節を触診する。
「いつ怪我をしてんだ? 玉子売りの後に何かあったのか?」
「いえっ大したことは……った」
内側を指圧され、余りの痛さに思わず声が出てしまう。
「骨は大丈夫だが、靭帯がやられてるな。捻挫は暫く痛いぞ。冷やしてたみたいだが、まだ冷やした方がいい」
小川で足を冷やしている処で琉晟に見つかったのだ。
「冷水を持ってきましょう」
「すみません」
陵才が部屋を出て行った。
「どこで油を売っていてかと思えば、玉子を売っていたとはな」
とっくに着いているはずの朱璃の姿が見えなかった事に、実はかなり心配していた景雪が突っ込んできた。琉晟の視線も先程からかなり痛い。朱璃は首をすくめた。
「心配かけて、ごめんなさい」
事情を説明すると再び雷が落ちるのは目に見えていて、朱璃は斜め上の天井を見つめた。
さて、どうしよー。あー見事な欄間~。
その時思いもよらない処から助け舟が入った。
「どう言う事だ? 朱璃は男だったぞ。いつから女に………異世界では成長すると女に変幻するのか…た…?それとも雌雄同体の人間もいるとは聞いたことがあるが、朱璃がそうなのか?……」
数分前「玉子売りの娘っ」と叫んでから今の今まで、呆然と朱璃達の会話を聞いていたらしい桜雅だった。
突っ込み担当の桃弥が不在なので泉李が「そんなわけあるか」と本来なら言うべきだったが、朱璃の反応に興味があり見守ることにした。
他の者も同じように思ったのだろう、しーんと変な沈黙が流れる。
やがて、すくっと立ち上がった朱璃が真っ直ぐに桜雅に近づいた。
因みに心の中では、絶妙なタイミングでツッコミ済みである。
(なんでやねんっ変幻って私は妖怪か雌雄同体ってミミズかナメック星人か!? えーショック桜雅あほな子なん!?)
ゆっくりと深呼吸。
「3年前、助けていただいた事は大変感謝していますし、桜雅様がえらーい皇子様だと言う事も知っていますけど……流石にちょっと傷ついたんで、一発、いいですよね」
真顔の朱璃が拳に「はぁー」と息を吹きかける。
「ああ、いいぜ。今のはこいつが悪い」
泉李が桜雅を、後ろから押さえる。
「うっ……待ってくれ。悪かった。今のは失言だ。あまりに驚いて」
「朱璃 遠慮は要りませんよ。若い女性に対して今のは失言では済まされません。教育係としてお恥ずかしい限りです」
「ですよね。いくら恩人でも、それとこれとは別ですからね。一発いかせていただきます」
その瞬間、鋭い拳が空を切り、桜雅は潔く受け止めようと奥歯を噛み締めた。しかし拳はその勢いを裏切り、ピタッと眉間のまえに寸止めされる。
「……!」
目の前の拳から向こうにいる朱璃にピントが合わせると、真っ直ぐに自分を見つめる朱璃の漆黒の瞳に吸い寄せられた。
パチン
桜雅の眉間を中指で弾くいい音が響き渡った。
桜雅の間の抜けた驚きの表情に、莉己が耐えきれず吹き出す。
やがて、ふだんは静寂で雅な離れ家は、使用人が様子を見に来るほど賑やかな笑い声に包まれたのだった。
早速、桜雅たちが景雪らのいる離れ家に向かったのだが、途中で少し慌てた様子の琉晟に出会った。
3人の姿を見て頭を下げた琉晟に泉李が声を掛ける。
『申し訳ありません。大したことではありません』
手話でそれだけ伝え、桜雅たちが過ぎ去ると足早に
屋敷をでていった。
「彼が慌てるなんて珍しいですね。何かあったのでしょうか」
3人は顔を見合わせ、先を急いだ。
客間では だらりとくつろいで茶を啜っている景雪がいた。
「琉晟が慌てて出て行ったがどうかしたか?」
「過保護なだけだ。ほっとけ」
興味のなさそうな景雪の言葉だけではよくわからない。気を使ってか、陵才が事情を補足した。
「もう1人のお連れ様がまだ着かれていないのです。1日早く此方へ向かわれたそうなのですが」
「もしかして、朱璃なのか」
「ふーん、その名は忘れていなかったか」
やはり、怒っている……。桜雅は覚悟を決めた。
「済まなかった。事情はどうあれ、景雪に押し付ける事になったのは、本当に悪かったと思っている」
頭を下げる桜雅に莉己も加勢した。
「遅くなりましたが、約束通りちゃんと迎えにきたのですから許してください。それとも、もしかして朱璃を手放すのが惜しくなったとか……。本人も望んでいるなら それはそれで構いませんが」
「莫迦を言うな。あんなに口うるさいやつは熨斗でもつけて返してやる。ったく誰に言葉を習ったと思ってるんだ。こんな事なら片言程度にしておくんだった」
ブツブツ文句を言う景雪だったが、その割に表情は柔らかい。莉己と泉李が含みのある笑みを浮かべた。
「まぁ、朱璃の事は本人ともよく話し合って、今後の身の振り方を考えましょう」
「そうだな。いつまでも景雪の手を煩わせてはいかんしな。お前に小言を言えるなら、言葉には全く不自由ないだろうし、どうせ武術も仕込んだんだろ」
「好きにしろ」
景雪の不機嫌さが増しているのは、旧知の仲のである2人には手に取るように分かる。
朱璃を好みの女に育てちゃうぞ計画もあり得ないことではないのかも……とそんな景雪を見ながら泉李は思った。
桜雅は彼らの会話に口を挟まなかったが、約束どおり自分が面倒をみるつもりでいた。
この世界でたった1人になり、不安一杯で、すがってきた朱璃の手を離してしまった事をずっと申し訳なく思っていた。彼らのことを信頼しているからこそ預けたのだが、自分もそばに居たかったのだと今はっきりとわかった。
その時、櫂家の家人が廊下から声を掛けてきた。
「失礼いたします。お連れ様がお戻りなのですが、
お怪我をされているご様子で。お医者様をお呼びしましょうか」
「怪我をしているのか」
桜雅が慌てた。
「あー俺、一応医者だから呼ばなくていいぜ?」
泉李がそう呑気に言っているうちに廊下が騒がしくなってきた。
「大丈夫やから降ろしてってー」
琉晟に抱き上げられ手足をバタバタさせているのは、話の流れ上 朱璃に違いない。
「……! 玉子売りの!?」
桜雅の驚いた声に、琉晟の腕の中にいた娘が暴れるのをやめ、少し眉をさげて微笑んだ。
実は、玉子を渡しに行った時に気がつき、思わず逃げてしまったのだ。朱璃はその事を反省していた。
空気を読んだ琉晟に降ろしてもらった朱璃が、あらためて恭順の礼を取る。
「先程は大変失礼致しました。3年前に助けていただいた朱璃で御座います」
やや緊張した面持ちではあったが、ふわりと微笑む
可憐な娘に3人とも言葉を失った。
朱璃を元々男だと思っている桜雅は論外だが、泉李ですら市場であった時に気がつかないほどの変貌ぶりだった。丁度女の子が大人の女性に変貌を遂げる時期であったとしても、ここまで変わるものなのかとさすがの莉己でさえ我が目を疑った。
「ふんっ、ざまぁみろ」
いったい、何に対して「ざまぁみろ」なのか突っ込む気にもなれず、景雪の誇らしげな顔を見つめた。
三人の驚く様子に機嫌もすっかり良くなっている。
「驚いたな。本当にあの時の坊主か? あんまり綺麗になったんで市場でも全然気が付かなかったぜ。 あはははっ いや~まだ信じられねぇ」
こんなに大きくなってと、朱璃の頭を優しく撫でる泉李に朱璃は恥ずかしそうに微笑んだ。そして、いくつに思われているのだろうと思う。
「朱璃」
ビーナス莉己様だ~と変わらぬ美貌に見惚れる。
「3年間も音沙汰なしで、本当に申し訳ありませんでした。元気そうで安心しましたよ。しかもこんなに美しくなって……」
2人の優しい眼差しと言葉に朱璃の胸が熱くなる。
「サナギがこんなにも美しい蝶に変わる様を、この瞳で見れなかった事が悔やまれます」
優雅な手つきで、朱璃の頬に掛かった滑らかな黒髪をそっとかき上げ微笑む莉己に、朱璃はこれまで以上に顔を真っ赤にして首をプルプルと振った。
「そ、そんなっ 滅相もございません」
「おやおや、後ろの唐変木は教えてくれなかったのですか」
頭から湯気が立つほどになっている朱璃の反応が、素直で愛らしいと泉李も目を細めた。
「世辞を真に受けるな。めでたいやつだな」
茶を啜りながら言葉の冷水を浴びせる景雪を朱璃が口を尖らせ軽く睨んだ。
その変わり様が少し子供っぽく、泉李の顔が自然とほころぶ。
「世辞じゃねぇよ。本当に綺麗になったさ。あいつの言う事なんて気にすんな」
そう言いながら「怪我を見てやろう」と朱璃の足元にしゃがみ込む。
「大した怪我じゃないんです。琉が大袈裟なだけでっ」
後ずさりする朱璃を琉晟が押さえ込んで座らせ、左足を診やすいように泉李の前に差し出した。
「ちょ ちょっと琉っ」
その声を無視して、泉李が左足関節を触診する。
「いつ怪我をしてんだ? 玉子売りの後に何かあったのか?」
「いえっ大したことは……った」
内側を指圧され、余りの痛さに思わず声が出てしまう。
「骨は大丈夫だが、靭帯がやられてるな。捻挫は暫く痛いぞ。冷やしてたみたいだが、まだ冷やした方がいい」
小川で足を冷やしている処で琉晟に見つかったのだ。
「冷水を持ってきましょう」
「すみません」
陵才が部屋を出て行った。
「どこで油を売っていてかと思えば、玉子を売っていたとはな」
とっくに着いているはずの朱璃の姿が見えなかった事に、実はかなり心配していた景雪が突っ込んできた。琉晟の視線も先程からかなり痛い。朱璃は首をすくめた。
「心配かけて、ごめんなさい」
事情を説明すると再び雷が落ちるのは目に見えていて、朱璃は斜め上の天井を見つめた。
さて、どうしよー。あー見事な欄間~。
その時思いもよらない処から助け舟が入った。
「どう言う事だ? 朱璃は男だったぞ。いつから女に………異世界では成長すると女に変幻するのか…た…?それとも雌雄同体の人間もいるとは聞いたことがあるが、朱璃がそうなのか?……」
数分前「玉子売りの娘っ」と叫んでから今の今まで、呆然と朱璃達の会話を聞いていたらしい桜雅だった。
突っ込み担当の桃弥が不在なので泉李が「そんなわけあるか」と本来なら言うべきだったが、朱璃の反応に興味があり見守ることにした。
他の者も同じように思ったのだろう、しーんと変な沈黙が流れる。
やがて、すくっと立ち上がった朱璃が真っ直ぐに桜雅に近づいた。
因みに心の中では、絶妙なタイミングでツッコミ済みである。
(なんでやねんっ変幻って私は妖怪か雌雄同体ってミミズかナメック星人か!? えーショック桜雅あほな子なん!?)
ゆっくりと深呼吸。
「3年前、助けていただいた事は大変感謝していますし、桜雅様がえらーい皇子様だと言う事も知っていますけど……流石にちょっと傷ついたんで、一発、いいですよね」
真顔の朱璃が拳に「はぁー」と息を吹きかける。
「ああ、いいぜ。今のはこいつが悪い」
泉李が桜雅を、後ろから押さえる。
「うっ……待ってくれ。悪かった。今のは失言だ。あまりに驚いて」
「朱璃 遠慮は要りませんよ。若い女性に対して今のは失言では済まされません。教育係としてお恥ずかしい限りです」
「ですよね。いくら恩人でも、それとこれとは別ですからね。一発いかせていただきます」
その瞬間、鋭い拳が空を切り、桜雅は潔く受け止めようと奥歯を噛み締めた。しかし拳はその勢いを裏切り、ピタッと眉間のまえに寸止めされる。
「……!」
目の前の拳から向こうにいる朱璃にピントが合わせると、真っ直ぐに自分を見つめる朱璃の漆黒の瞳に吸い寄せられた。
パチン
桜雅の眉間を中指で弾くいい音が響き渡った。
桜雅の間の抜けた驚きの表情に、莉己が耐えきれず吹き出す。
やがて、ふだんは静寂で雅な離れ家は、使用人が様子を見に来るほど賑やかな笑い声に包まれたのだった。
28
お気に入りに追加
5,031
あなたにおすすめの小説
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
【完結】ペンギンの着ぐるみ姿で召喚されたら、可愛いもの好きな氷の王子様に溺愛されてます。
櫻野くるみ
恋愛
笠原由美は、総務部で働くごく普通の会社員だった。
ある日、会社のゆるキャラ、ペンギンのペンタンの着ぐるみが納品され、たまたま小柄な由美が試着したタイミングで棚が倒れ、下敷きになってしまう。
気付けば豪華な広間。
着飾る人々の中、ペンタンの着ぐるみ姿の由美。
どうやら、ペンギンの着ぐるみを着たまま、異世界に召喚されてしまったらしい。
え?この状況って、シュール過ぎない?
戸惑う由美だが、更に自分が王子の結婚相手として召喚されたことを知る。
現れた王子はイケメンだったが、冷たい雰囲気で、氷の王子様と呼ばれているらしい。
そんな怖そうな人の相手なんて無理!と思う由美だったが、王子はペンタンを着ている由美を見るなりメロメロになり!?
実は可愛いものに目がない王子様に溺愛されてしまうお話です。
完結しました。
できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~
咲桜りおな
恋愛
前世で大好きだった乙女ゲームの世界にモブキャラとして転生した伯爵令嬢のアスチルゼフィラ・ピスケリー。
ヒロインでも悪役令嬢でもないモブキャラだからこそ、推しキャラ達の恋物語を遠くから鑑賞出来る! と楽しみにしていたら、関わりたくないのに何故か悪役令嬢の兄である騎士見習いがやたらと絡んでくる……。
いやいや、物語の当事者になんてなりたくないんです! お願いだから近付かないでぇ!
そんな思いも虚しく愛しの推しは全力でわたしを口説いてくる。おまけにキラキラ王子まで絡んで来て……逃げ場を塞がれてしまったようです。
結構、ところどころでイチャラブしております。
◆◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◆
前作「完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい」のスピンオフ作品。
この作品だけでもちゃんと楽しんで頂けます。
番外編集もUPしましたので、宜しければご覧下さい。
「小説家になろう」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる