13 / 48
魔法石の勉強
しおりを挟む
ある日の夜も更けた頃。リビングで酒盛りをしているファフくんと、魔法石の調整をしている私を除いた子供たちは寝静まる時間。
今日はコンロに使っている火の魔石の調子が悪いので、原因解明と合わせて新しい魔石に取り換える作業の準備として、魔石に火魔法を込める作業をしていた。
すると、後ろから扉がゆっくりと開く音がするので、振り返ると本を片手に持ったカールが立っていた。カールは勉強熱心で夜遅くまで本を読む癖があるので、この時間にやってくるのは珍しくはなかった。
「姉さん、ちょっといい?」
「いいけど、どうしたの?」
顔色を伺う子供のように遠慮がちだが、頷くと、ゆっくりと部屋に足を踏み入れる。ベッドと一人掛けの椅子しか座るところがない。その椅子も今は私が座っているので、必然的にベッドの上に座るカール。
魔法石に魔法を込める作業だけやってしまいたかったので、5分だけ待ってもらった。彼に向き直ると、本のとあるページを開いた。
本は魔法石学の本だった。そのページには魔法石の属性について書かれていた。
あ~、それ、間違った知識のやつだ。多分、私が教えたこととの食い違いを質問したかったのだろうか。返事を待つとやはり、予想範囲内の返答が帰ってきた。
「魔法石には火、水、風、土、光、闇の属性があって、色味や鉱石の採掘場所によって取れる鉱石や、込められる魔法に違いがある。例えば火属性の適正がある魔法石の場合、水、風、土属性は込められない。水、風、土、光、闇……も同様であるって書いてあるんだけど……姉さんがいってたことは違うかなって」
「たしかに、採掘場所によって取れる鉱石は違いあるし、鉱石によって込められる魔法には違いがある。けれど、例えば、火属性の適正がある魔法石に他の属性魔法が込められないわけじゃない。ただ、込め方次第でもあるし、適正外の魔法を込めると魔法の威力や発動に影響がでちゃうけど。さらに言えば、鉱石の適正魔法と違う属性魔法を込めると魔力の変質が起きるの。……試しにやってみましょう」
丁度よかったので、机の引き出しに閉まっていった魔力を込める前の翡翠を取り出す。以前アールたちに街で買ってきてもらったものだ。翡翠は風属性の魔法の適正を持つといわれる原石であり、魔力が込められた魔法石は高値で取引されている。
宝石や鉱石に魔法を込めることで魔法石となる。原石となれば、魔力を込められる人間は皇国や王国ではまだまだ少ないので、安値で取引される。
これは原石だ。
「風魔法の石には風属性しか込められない。でも、込め方によっては魔法は込められる。まずは大気中にある魔素を宝石に吸収させるように、操作をする」
「魔力じゃなくて元となる魔素を取り込ませるの?天然の魔法石ならともかく、それじゃあ魔法石にならないんじゃ?」
体に吸収される魔素を磁石をイメージして引きはがす。その引きはがした行き場の失った魔素を体の中に変換された魔力でうまく操作をして宝石に取り込ませる。
「属性魔法の魔力に変換させる前――魔素の段階で取り込ませることで、単純に魔法の力が宿る宝石になる。たしかに属性魔法に適応するように変換された魔力であれば、翡翠は風魔法が適正になる。けれど……宝石に取り込ませた純粋な魔素を、取り込ませた状態で属性を変質させる……そうね。風だから、わかりやすく水、にしようか」
宝石に込められた魔素と魔力回路をつなぐ。宝石から流れる魔素を魔力回路を使って魔力へと変化させて、属性をそのまま変化させる。――すると、翡翠の色が青へと変質を遂げる。
「これ...…は?翡翠の色じゃない……魔法石の色味ではあるけど、風属性の魔法石の魔力が感じられない。でも水属性の魔力を注いだはずなのに、水属性じゃない……」
「風属性の魔法石に水属性の魔力を込めると氷属性になる。氷属性が水と風の魔力が変質した魔法なのはわかるでしょ?」
「――そうか!……魔法石に魔力を込める場合、適正の魔力しか込められないけど、魔素を取り込んだ鉱石の純粋な魔素だけを内側で魔力変換すれば問題なく変換できるわけか……!すごい……」
「でしょ?私もこれに気づいた時には驚いた。ま、でも、そもそも魔素の認識自体私と外で違いがあるからねぇ」
「これ……すごい発見だと思うんだけど、本とか書いたりしないの?」
それはまったく考えてなかった。どうせ死なないし、教える人もいないと思ってたから。それに死者蘇生にたどり着いただけで世界の神とやらに呪いを掛けられたのに。本なんて書いて自分が研究してきたことを知識として残した日にはさらに事態が悪化しそう。
……それに決めたのだ。私は皇国が繁栄するような知識を書き記しておかないと。私は自分や周りが苦労しなければそれでいいし。
というと、なんか幻滅されそうだから、適当に本音混じりの誤魔化いれとこ。
「ん~本書くのとか興味ないんだよね。それにそんな凄い発見とか思ってないし。より良い生活に使えればそれでいいって思ってるからね」
というと、カールはそれ以上なにもいうことなく、そっかと返す。
「姉さんがいいならそれでいいや。……姉さんの発見が僕たちしか知らないって思うと……特別感があっていいし」
「~~!もう!このこったら急にデレを見せるなんて!可愛い!抱きしめちゃうッ!」
「……むぐッ、姉さん苦しい……」
可愛いこと抜かすので胸いっぱいにカールを抱きしめて挙げる。ふわふわのブロンドが鼻を擽る。くしゃみ出そう。
カールと言えば、身じろぎはするけど、抱きしめられることに対しては嫌ではなさそう。
窓辺から月明かりが指す。もうそろそろ寝ないと明日以降に支障がでそう。子供たちも寝かせないと。手に握っていた氷の魔石をカールの手の上に載せる。
「その氷魔法の魔法石はカールにあげるよ。魔法石は腐るほどあるし」
「いいの…...?」
「いいよ。いつでも作れるし。だから今日はもう寝よ」
「うん......。ありがとう。魔法石大切にするから」
カールは魔法石を大切そうに抱える。本を忘れそうだったので、渡してあげると恥ずかしそうに顔を伏せた。子供ってどうしてこう可愛い反応をとるのだろう。もしかしたらうちの子だけかもしれないけど。
......もしかして、私って子煩悩なんだろうか。
小さな背中を見送ると本格的に眠くなったので、ベッドに横になった。
......あ、枝毛がある。
今日はコンロに使っている火の魔石の調子が悪いので、原因解明と合わせて新しい魔石に取り換える作業の準備として、魔石に火魔法を込める作業をしていた。
すると、後ろから扉がゆっくりと開く音がするので、振り返ると本を片手に持ったカールが立っていた。カールは勉強熱心で夜遅くまで本を読む癖があるので、この時間にやってくるのは珍しくはなかった。
「姉さん、ちょっといい?」
「いいけど、どうしたの?」
顔色を伺う子供のように遠慮がちだが、頷くと、ゆっくりと部屋に足を踏み入れる。ベッドと一人掛けの椅子しか座るところがない。その椅子も今は私が座っているので、必然的にベッドの上に座るカール。
魔法石に魔法を込める作業だけやってしまいたかったので、5分だけ待ってもらった。彼に向き直ると、本のとあるページを開いた。
本は魔法石学の本だった。そのページには魔法石の属性について書かれていた。
あ~、それ、間違った知識のやつだ。多分、私が教えたこととの食い違いを質問したかったのだろうか。返事を待つとやはり、予想範囲内の返答が帰ってきた。
「魔法石には火、水、風、土、光、闇の属性があって、色味や鉱石の採掘場所によって取れる鉱石や、込められる魔法に違いがある。例えば火属性の適正がある魔法石の場合、水、風、土属性は込められない。水、風、土、光、闇……も同様であるって書いてあるんだけど……姉さんがいってたことは違うかなって」
「たしかに、採掘場所によって取れる鉱石は違いあるし、鉱石によって込められる魔法には違いがある。けれど、例えば、火属性の適正がある魔法石に他の属性魔法が込められないわけじゃない。ただ、込め方次第でもあるし、適正外の魔法を込めると魔法の威力や発動に影響がでちゃうけど。さらに言えば、鉱石の適正魔法と違う属性魔法を込めると魔力の変質が起きるの。……試しにやってみましょう」
丁度よかったので、机の引き出しに閉まっていった魔力を込める前の翡翠を取り出す。以前アールたちに街で買ってきてもらったものだ。翡翠は風属性の魔法の適正を持つといわれる原石であり、魔力が込められた魔法石は高値で取引されている。
宝石や鉱石に魔法を込めることで魔法石となる。原石となれば、魔力を込められる人間は皇国や王国ではまだまだ少ないので、安値で取引される。
これは原石だ。
「風魔法の石には風属性しか込められない。でも、込め方によっては魔法は込められる。まずは大気中にある魔素を宝石に吸収させるように、操作をする」
「魔力じゃなくて元となる魔素を取り込ませるの?天然の魔法石ならともかく、それじゃあ魔法石にならないんじゃ?」
体に吸収される魔素を磁石をイメージして引きはがす。その引きはがした行き場の失った魔素を体の中に変換された魔力でうまく操作をして宝石に取り込ませる。
「属性魔法の魔力に変換させる前――魔素の段階で取り込ませることで、単純に魔法の力が宿る宝石になる。たしかに属性魔法に適応するように変換された魔力であれば、翡翠は風魔法が適正になる。けれど……宝石に取り込ませた純粋な魔素を、取り込ませた状態で属性を変質させる……そうね。風だから、わかりやすく水、にしようか」
宝石に込められた魔素と魔力回路をつなぐ。宝石から流れる魔素を魔力回路を使って魔力へと変化させて、属性をそのまま変化させる。――すると、翡翠の色が青へと変質を遂げる。
「これ...…は?翡翠の色じゃない……魔法石の色味ではあるけど、風属性の魔法石の魔力が感じられない。でも水属性の魔力を注いだはずなのに、水属性じゃない……」
「風属性の魔法石に水属性の魔力を込めると氷属性になる。氷属性が水と風の魔力が変質した魔法なのはわかるでしょ?」
「――そうか!……魔法石に魔力を込める場合、適正の魔力しか込められないけど、魔素を取り込んだ鉱石の純粋な魔素だけを内側で魔力変換すれば問題なく変換できるわけか……!すごい……」
「でしょ?私もこれに気づいた時には驚いた。ま、でも、そもそも魔素の認識自体私と外で違いがあるからねぇ」
「これ……すごい発見だと思うんだけど、本とか書いたりしないの?」
それはまったく考えてなかった。どうせ死なないし、教える人もいないと思ってたから。それに死者蘇生にたどり着いただけで世界の神とやらに呪いを掛けられたのに。本なんて書いて自分が研究してきたことを知識として残した日にはさらに事態が悪化しそう。
……それに決めたのだ。私は皇国が繁栄するような知識を書き記しておかないと。私は自分や周りが苦労しなければそれでいいし。
というと、なんか幻滅されそうだから、適当に本音混じりの誤魔化いれとこ。
「ん~本書くのとか興味ないんだよね。それにそんな凄い発見とか思ってないし。より良い生活に使えればそれでいいって思ってるからね」
というと、カールはそれ以上なにもいうことなく、そっかと返す。
「姉さんがいいならそれでいいや。……姉さんの発見が僕たちしか知らないって思うと……特別感があっていいし」
「~~!もう!このこったら急にデレを見せるなんて!可愛い!抱きしめちゃうッ!」
「……むぐッ、姉さん苦しい……」
可愛いこと抜かすので胸いっぱいにカールを抱きしめて挙げる。ふわふわのブロンドが鼻を擽る。くしゃみ出そう。
カールと言えば、身じろぎはするけど、抱きしめられることに対しては嫌ではなさそう。
窓辺から月明かりが指す。もうそろそろ寝ないと明日以降に支障がでそう。子供たちも寝かせないと。手に握っていた氷の魔石をカールの手の上に載せる。
「その氷魔法の魔法石はカールにあげるよ。魔法石は腐るほどあるし」
「いいの…...?」
「いいよ。いつでも作れるし。だから今日はもう寝よ」
「うん......。ありがとう。魔法石大切にするから」
カールは魔法石を大切そうに抱える。本を忘れそうだったので、渡してあげると恥ずかしそうに顔を伏せた。子供ってどうしてこう可愛い反応をとるのだろう。もしかしたらうちの子だけかもしれないけど。
......もしかして、私って子煩悩なんだろうか。
小さな背中を見送ると本格的に眠くなったので、ベッドに横になった。
......あ、枝毛がある。
32
お気に入りに追加
262
あなたにおすすめの小説
出来損ない王女(5歳)が、問題児部隊の隊長に就任しました
瑠美るみ子
ファンタジー
魔法至上主義のグラスター王国にて。
レクティタは王族にも関わらず魔力が無かったため、実の父である国王から虐げられていた。
そんな中、彼女は国境の王国魔法軍第七特殊部隊の隊長に任命される。
そこは、実力はあるものの、異教徒や平民の魔法使いばかり集まった部隊で、最近巷で有名になっている集団であった。
王国魔法のみが正当な魔法と信じる国王は、国民から英雄視される第七部隊が目障りだった。そのため、褒美としてレクティタを隊長に就任させ、彼女を生贄に部隊を潰そうとした……のだが。
「隊長~勉強頑張っているか~?」
「ひひひ……差し入れのお菓子です」
「あ、クッキー!!」
「この時間にお菓子をあげると夕飯が入らなくなるからやめなさいといつも言っているでしょう! 隊長もこっそり食べない! せめて一枚だけにしないさい!」
第七部隊の面々は、国王の思惑とは反対に、レクティタと交流していきどんどん仲良くなっていく。
そして、レクティタ自身もまた、変人だが魔法使いのエリートである彼らに囲まれて、英才教育を受けていくうちに己の才能を開花していく。
ほのぼのとコメディ七割、戦闘とシリアス三割ぐらいの、第七部隊の日常物語。
*小説家になろう・カクヨム様にても掲載しています。
転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~
柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。
想像と、違ったんだけど?神様!
寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。
神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗
もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。
とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗
いくぞ、「【【オー❗】】」
誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。
「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。
コメントをくれた方にはお返事します。
こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。
2日に1回更新しています。(予定によって変更あり)
小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。
少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
幼女に転生したらイケメン冒険者パーティーに保護&溺愛されています
ひなた
ファンタジー
死んだと思ったら
目の前に神様がいて、
剣と魔法のファンタジー異世界に転生することに!
魔法のチート能力をもらったものの、
いざ転生したら10歳の幼女だし、草原にぼっちだし、いきなり魔物でるし、
魔力はあって魔法適正もあるのに肝心の使い方はわからないし で転生早々大ピンチ!
そんなピンチを救ってくれたのは
イケメン冒険者3人組。
その3人に保護されつつパーティーメンバーとして冒険者登録することに!
日々の疲労の癒しとしてイケメン3人に可愛いがられる毎日が、始まりました。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
ざまぁ対象の悪役令嬢は穏やかな日常を所望します
たぬきち25番
ファンタジー
*『第16回ファンタジー小説大賞【大賞】・【読者賞】W受賞』
*書籍化2024年9月下旬発売
※書籍化の関係で1章が近日中にレンタルに切り替わりますことをご報告いたします。
彼氏にフラれた直後に異世界転生。気が付くと、ラノベの中の悪役令嬢クローディアになっていた。すでに周りからの評判は最悪なのに、王太子の婚約者。しかも政略結婚なので婚約解消不可?!
王太子は主人公と熱愛中。私は結婚前からお飾りの王太子妃決定。さらに、私は王太子妃として鬼の公爵子息がお目付け役に……。
しかも、私……ざまぁ対象!!
ざまぁ回避のために、なんやかんや大忙しです!!
※【感想欄について】感想ありがとうございます。皆様にお知らせとお願いです。
感想欄は多くの方が読まれますので、過激または攻撃的な発言、乱暴な言葉遣い、ポジティブ・ネガティブに関わらず他の方のお名前を出した感想、またこの作品は成人指定ではありませんので卑猥だと思われる発言など、読んだ方がお心を痛めたり、不快だと感じるような内容は承認を控えさせて頂きたいと思います。トラブルに発展してしまうと、感想欄を閉じることも検討しなければならなくなりますので、どうかご理解いただければと思います。
追放幼女の領地開拓記~シナリオ開始前に追放された悪役令嬢が民のためにやりたい放題した結果がこちらです~
一色孝太郎
ファンタジー
【小説家になろう日間1位!】
悪役令嬢オリヴィア。それはスマホ向け乙女ゲーム「魔法学園のイケメン王子様」のラスボスにして冥界の神をその身に降臨させ、アンデッドを操って世界を滅ぼそうとした屍(かばね)の女王。そんなオリヴィアに転生したのは生まれついての重い病気でずっと入院生活を送り、必死に生きたものの天国へと旅立った高校生の少女だった。念願の「健康で丈夫な体」に生まれ変わった彼女だったが、黒目黒髪という自分自身ではどうしようもないことで父親に疎まれ、八歳のときに魔の森の中にある見放された開拓村へと追放されてしまう。だが彼女はへこたれず、領民たちのために闇の神聖魔法を駆使してスケルトンを作り、領地を発展させていく。そんな彼女のスケルトンは産業革命とも称されるようになり、その評判は内外に轟いていく。だが、一方で彼女を追放した実家は徐々にその評判を落とし……?
小説家になろう様にて日間ハイファンタジーランキング1位!
更新予定:毎日二回(12:00、18:00)
※本作品は他サイトでも連載中です。
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる