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消えたバーヴェル村

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「お待たせしました。さぁ、食事にしましょう。材料庫荒らされていますのであまり、いいものは作れそうにないですが愛情たっぷり入れときますね。」

「「げっ、いらん」」

「………誰があなた達の分も作るといいました?自分で作ってください」

 セルフィーはシェリアと自分の分しかもとから作る気はなく、二人は基本的に放任主義だ。

 部屋に移動し、シェリアは料理を作ってくれてる間一人で部屋の探索をしていた。

 シェリアの知らないセルフィーのことが少しでも分かるかもしれないと思い探していたのだが全く見つからず混乱をしたのだった。

「あ、あれ?普通昔から大事にしてるものとか、古い記録とか合ったりするものですがないです……」

「見たいんですか?そうゆうの」

「ひゃあ!?」

 耳元に息を吹きかけるように後ろから話しかけられ思わず変な声をシェリアはだした。

 セルフィーはお盆にスープごはんを乗っけておりどうやら夢中になっていて入ってきたことに気づかなかったようだ。

「料理をどうぞ。そうですねー、見たいなら見せますよ?あなただけ特別に」

「いいんですか?でも……見られたくないものなのかと」

「通常ならそうですね。シェリーが私を知りたいと思ってくださってるようなので応えたいのですよ」

 セルフィーは相変わらず嬉しそうにし、シェリアは食事に手を付けた。

「じゃあ行きましょうか?秘密の部屋に」

 食べ終わったあとセルフィーは騎士がするように手をだし言った。

 シェリアは覚悟し手を乗せた瞬間景色が変わった。

 半壊した1つの小さな村だった。

 特徴的なのは人が半壊したその日のまま氷漬けになっていることだろう。

「これは…一体」

 セルフィーは自身の上着を寒いだろうとシェリアにかぶせ、苦笑をした。

「私の故郷です。産まれた村。バーヴェル村です」

 シェリアは思わず息を呑んだ。

 バーヴェル村は今から100年ほど前、突如何者かに襲われ村ごと消えたと歴史の書に書いてあったのを思い出したのだ。

「私が隠してるので誰も入ってこれないんですよ。ほら、私のものはあの大きな屋敷の中にあります。当時から触ってませんが、状態維持魔法を使っていますし多分壊れないと思いますよ?……やめておきますか?」

「……いえ、ここまで来たんですからいきます!」

 シェリアは予感を抱えながら屋敷の中へセルフィーと一緒に踏み込んだのだった。




 

 
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