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天空城の奪還作戦

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 朝の食事を終え、3人は天空城いえの入り口付近まで来ていた。

「ここ、転送装置あるんです。これで天空にある城の隠れられそうな場所に飛びます」

「主、付近まで近づくのはいいけど多分見張りいると思うんすよ」

「それも見るんですよ」

 シェリアは迷わずにセルフィーの肩に腕を回して行く姿勢となった。

 セルフィーは転送装置を作動させ3人を移動させた。

 城は兵が多く、中にはいるのが至難となっていた。

 何と言ってもすべての兵が魔法をキャンセルさせるペンダントを持っており隙をつくか純粋に力技でしか入れないのだ。

「はぁ、面倒くさいですね。どうしたことか……」

 セルフィーはその光景を見てここにはいない王を恨みつつ考え始めたのだった。


















         ――――一方その頃城内にて。


「う、うーん。はぁはぁ…。大丈夫、君なら」

 棺に入っていた、青髪の男は目を開きゆっくりと立ち上がった。

 辛そうにしつつもゆっくりと歩き、セルフィーの部屋で服を着、苦笑した。

「俺は馬鹿だなぁ。あいつは苦しんでるのに俺は死に逃げようとした。結局俺も怖がってたんだろうな。でももう逃げないさ、あいつも前を向いたのだから俺も前を向かなきゃな。まず始めに城を取り戻すか」

 男は制御室に向かい歩き始めたのだった。

 勿論敵には見つかるが男は構わず手に持った睡眠薬を投げつけ眠らせながら前へ進んだ。

「近頃は魔法が発達してるのかねぇ。魔法対策はしてるのに魔道具とか薬類の対策はしてないみたいだな。まぁ、こんな面倒くさいの使うやつ確かに少ないし仕方はないか」

 男は無理して歩いているため、口から血を吐いたがまた、苦笑し、歩き出した。

「俺がやったことの対価かな。今にも倒れそうな体だなぁ。もう少しせめて城の奪還ができるまで待って欲しいな」

 男は制御室の扉に手をかけ開けたのだった。











  ---城外門付近にて。

「おい、侵入者だって!?」

「誰も来てなかったぞ。青髪の男とか目立つだろ普通。おい、行くぞ」

 そう言って門付近の兵たちは中にはいっていた。

「青髪の男………まさか」

「棺の人でしょうか…?でも起きたとしても動けるような感じではなかったはずです」

「おいおい、まじか!ナーガルド様か?!」

 3人は同一人物を思い浮かべ誰もいない門から素早く中に入り制御室を目指したのだった。
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