17 / 25
16話 誕生日パーティーの幕開け
しおりを挟む
「ついにこの日が来たのかぁ。うん、フェルトラを精一杯祝おうかな」
「主ってさほんとこれでよく言えるな」
今日はフェルトラの誕生日で王宮で誕生日パーティーが行われるのだ。
そのため仕立て屋で仕立てた服を着て王宮まで着たのだが二人ともタイプは違うのだが顔はいいので令嬢に順番に先程から話しかけられているのだ。
フェルトラが助けてくれなかったらきっとこのままだっただろう。
「お前ら正門から来たんだな」
「あれ?普通は正門じゃないのかい?」
「特別に裏門の許可とっておいたから帰りは使うといいぞ」
「ありがとうね。フェルトラ」
「……あの女うまそうだよな……」
二人はナーガの言葉を聞き、その方向を向いたのだがそこにいたのは例の美麗の薬を買っていった女性だった。
周りに男性が集まり、女性は嫉妬とその薬の効果で美しく見える女性にうっとりとなっていた。
「俺ら以外男集まってるが俺には効いてねぇな」
「そりゃあそうさ。先に効かないようにしたんだからね」
そういい、レインはフェルトラの手袋を指さした。
これは、先日レインがこの女性が来ることが分かって対策として作ったもので今日つけるように言っておいたのだ。
「ナーガにはきいてねぇか?」
「あぁ…ナーガは何も対策してないけど、多分魂の方が美味しそうに見えてるんじゃないかな?最近、ナーガは強欲な魂と罪に汚れた魂が気に入ってるらしいよ」
「なんか、物騒だな!?つーかじゃああの女、強欲になってるのか?」
「そうだろうね。ほら、男性があの女性に貢いだりして、味をしめたんだよ。欲は人を変えるからさ。フェルトラは出来ればこのまま変わらないでほしいかな」
「主、味見してきていいか?」
「「駄目」」
ナーガが言うと洒落にならないのだ。
魂が欠けると人格や記憶もかけたりする場合があるのだ。
「やぁ、来てくれてありがとう。皆様方、今宵は我が息子フェルトラを祝う場。パーティーを始めよう!」
国王の合図で音楽が始まり、踊るものや食事に楽しむ者、会話をするものに一気に分かれていった。
レインはワインを一口飲み、どんとテーブルに叩きつけるようにおいた。
「レイン?どうした?」
レインは片手で目を多い、まるで見られたくないというように下を向いた。
「………おい、このワイン…血が混じってるぞ?どうゆうことだ」
「あ?血…?そんなもん入るわけがないだろ、ナーガ。………マジだ!!……わかんねぇくらい微量だから多分大丈夫だろ。誰がなんの目的でいれてんだ?毒なら分かるが血…?」
「………多分俺だね。何をさせたいのかは分からないけど、いや、分かりたくもない」
レインは覆ったまま答える。
先に答えがわかったようでレインにとっては最悪なパターンだったらしい。
フェルトラ達が考えていたその時、パーティーホールの片隅で男が笑みを浮かべた。
「あの悪魔が飼いならされてるとは。極上の魂達はわたくしが貰いますけどね。わたくしの駒として今回は大いに役に立ちなさい。血の宴の開幕です」
「主ってさほんとこれでよく言えるな」
今日はフェルトラの誕生日で王宮で誕生日パーティーが行われるのだ。
そのため仕立て屋で仕立てた服を着て王宮まで着たのだが二人ともタイプは違うのだが顔はいいので令嬢に順番に先程から話しかけられているのだ。
フェルトラが助けてくれなかったらきっとこのままだっただろう。
「お前ら正門から来たんだな」
「あれ?普通は正門じゃないのかい?」
「特別に裏門の許可とっておいたから帰りは使うといいぞ」
「ありがとうね。フェルトラ」
「……あの女うまそうだよな……」
二人はナーガの言葉を聞き、その方向を向いたのだがそこにいたのは例の美麗の薬を買っていった女性だった。
周りに男性が集まり、女性は嫉妬とその薬の効果で美しく見える女性にうっとりとなっていた。
「俺ら以外男集まってるが俺には効いてねぇな」
「そりゃあそうさ。先に効かないようにしたんだからね」
そういい、レインはフェルトラの手袋を指さした。
これは、先日レインがこの女性が来ることが分かって対策として作ったもので今日つけるように言っておいたのだ。
「ナーガにはきいてねぇか?」
「あぁ…ナーガは何も対策してないけど、多分魂の方が美味しそうに見えてるんじゃないかな?最近、ナーガは強欲な魂と罪に汚れた魂が気に入ってるらしいよ」
「なんか、物騒だな!?つーかじゃああの女、強欲になってるのか?」
「そうだろうね。ほら、男性があの女性に貢いだりして、味をしめたんだよ。欲は人を変えるからさ。フェルトラは出来ればこのまま変わらないでほしいかな」
「主、味見してきていいか?」
「「駄目」」
ナーガが言うと洒落にならないのだ。
魂が欠けると人格や記憶もかけたりする場合があるのだ。
「やぁ、来てくれてありがとう。皆様方、今宵は我が息子フェルトラを祝う場。パーティーを始めよう!」
国王の合図で音楽が始まり、踊るものや食事に楽しむ者、会話をするものに一気に分かれていった。
レインはワインを一口飲み、どんとテーブルに叩きつけるようにおいた。
「レイン?どうした?」
レインは片手で目を多い、まるで見られたくないというように下を向いた。
「………おい、このワイン…血が混じってるぞ?どうゆうことだ」
「あ?血…?そんなもん入るわけがないだろ、ナーガ。………マジだ!!……わかんねぇくらい微量だから多分大丈夫だろ。誰がなんの目的でいれてんだ?毒なら分かるが血…?」
「………多分俺だね。何をさせたいのかは分からないけど、いや、分かりたくもない」
レインは覆ったまま答える。
先に答えがわかったようでレインにとっては最悪なパターンだったらしい。
フェルトラ達が考えていたその時、パーティーホールの片隅で男が笑みを浮かべた。
「あの悪魔が飼いならされてるとは。極上の魂達はわたくしが貰いますけどね。わたくしの駒として今回は大いに役に立ちなさい。血の宴の開幕です」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
政略結婚の約束すら守ってもらえませんでした。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
「すまない、やっぱり君の事は抱けない」初夜のベットの中で、恋焦がれた初恋の人にそう言われてしまいました。私の心は砕け散ってしまいました。初恋の人が妹を愛していると知った時、妹が死んでしまって、政略結婚でいいから結婚して欲しいと言われた時、そして今。三度もの痛手に私の心は耐えられませんでした。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
ブラフマン~疑似転生~
臂りき
ファンタジー
プロメザラ城下、衛兵団小隊長カイムは圧政により腐敗の兆候を見せる街で秘密裏に悪徳組織の摘発のため日夜奮闘していた。
しかし、城内の内通者によってカイムの暗躍は腐敗の根源たる王子の知るところとなる。
あらぬ罪を着せられ、度重なる拷問を受けた末に瀕死状態のまま荒野に捨てられたカイムはただ骸となり朽ち果てる運命を強いられた。
死を目前にして、カイムに呼びかけたのは意思疎通のできる死肉喰(グールー)と、多層世界の危機に際して現出するという生命体<ネクロシグネチャー>だった。
二人の助力により見事「完全なる『死』」を迎えたカイムは、ネクロシグネチャーの技術によって抽出された、<エーテル体>となり、最適な適合者(ドナー)の用意を約束される。
一方、後にカイムの適合者となる男、厨和希(くりやかずき)は、半年前の「事故」により幼馴染を失った精神的ショックから立ち直れずにいた。
漫然と日々を過ごしていた和希の前に突如<ネクロシグネチャー>だと自称する不審な女が現れる。
彼女は和希に有無を言わせることなく、手に持つ謎の液体を彼に注入し、朦朧とする彼に対し意味深な情報を残して去っていく。
――幼馴染の死は「事故」ではない。何者かの手により確実に殺害された。
意識を取り戻したカイムは新たな肉体に尋常ならざる違和感を抱きつつ、記憶とは異なる世界に馴染もうと再び奮闘する。
「厨」の身体をカイムと共有しながらも意識の奥底に眠る和希は、かつて各国の猛者と渡り合ってきた一兵士カイムの力を借り、「復讐」の鬼と化すのだった。
~魔王の近況~
〈魔海域に位置する絶海の孤島レアマナフ。
幽閉された森の奥深く、朽ち果てた世界樹の残骸を前にして魔王サティスは跪き、神々に祈った。
——どうかすべての弱き者たちに等しく罰(ちから)をお与えください——〉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる