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14話 ある日の休日

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 ある日フェルトラが嫌そうな顔をしながら2通の手紙を休日のためナーガと王都散歩をしていたレインに手渡した。

「どうしたんだい?物凄く嫌そうな顔だけどその手紙の中身はやばいものだったのかい?」
「ある意味な。俺は個人的に嫌だ」
「ふーん。お前がなぁ。で中身ってなんなんだ」

 ナーガは嫌そうな顔をしているフェルトラが面白いのかからかうように中身を尋ねた。

「悪魔っていい性格してんな」
「そりゃー褒め言葉どーも」

 レインは自身あての手紙をフェルトラから受け取り中を見たのだが少し眉を顰めた。

「ちょっと面倒くさいなぁ。良い宣伝にはなるけど俺の店一応非公認だし、でもフェルトラの誕生日パーティーなら出たいなぁ」
「おい、これは若い女は喰っていいのか?令嬢はきれいなのが多いわりに中身が腹黒いやつが多いからな。美味そうだ」
「喰っていいやけねぇだろ。友達として参加させろって親父と母ちゃんが手紙と言うなの絶対参加状を出してんだよ。パーティーなんか要らねぇっていつも言ってんのに」
「どうしてだい?主役は君だよ」
「俺は婚約者もいねぇから集るし、しょっちゅう毒やらなんやら盛られそうになるし、嫌なんだよ。しかも俺がちょっと言ったらいいようにとったり面倒くせぇ」
「貴族令嬢あるあるかぁ」

 フェルトラが心底嫌そうにしてるのをみつつ、レインは手紙に了承の印をおして手渡した。

「結局来るのな」
「そりゃーね。拒否権ないしとりあえずフェルトラのお祝いと料理食べに行こうかな」
「んじゃ、主、俺も食い行くから印をおしてくれ」

 レインはナーガの手紙にも印をおしてフェルトラに渡した。
「はぁ…じゃあ今から仕立て屋に行くぞ。せっかくだから似せて行こうぜ」
「ふーん、フェルトラはそうやって俺達はフェルトラのものだからって見せつけるんだね。うわぁお、大胆☆」
「ちょっと待て!?どんな想像してんだ!?レインそうゆうつもりはないからな?」

 レインはふざけたポーズをとりながら言ったのだが意外と真面目なフェルトラには本気にとったらしく慌てたのでクスクスと笑いながら面白がり、それに気づいたフェルトラは少しふてくされた。

「ごめん、ごめん、ちょっとした冗談だよ。そんなつもりは無いことはわかってるから」
「やっぱりナーガの性格、レインに似てきてる気がするぞ……」

 最近ずっとそう思い始めていたフェルトラの言葉であった。
 フェルトラは自由な二人をみつつ、まぁいっかと呟き休日を楽しんだのであった。
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