悪魔付ゲーム

暗闇から感じる沢山の人の気配を感じつつ、目を開ければ洋風の綺麗なお城の会場の様な場所に沢山の人が居た。

首には番号と、左手首に皆同じ灰色の機械みたいな腕輪がくっついていた。
いつの間にドレスアップしたのか、私の服装はいつもの着古したジャージではなく、綺麗な青のドレスで裾の方などに2列のフリルが着いていて、左の胸にはスペードが着いていた。

当たりを見渡せば、皆同じようにカードのマークが胸に着いていたり模様になっている様だった。
私はまだこれが、私達の運命を左右する物だと知らなかった

大きなモニターと、少し小さめなモニターが至る所にあり、激しい音と共に画面が明るくなった。


──────そう、こんな大勢が拉致(らち)されてドレスアップまでされてるなんて、そんなのゲームの世界だと高を括っていた私を地獄に落とす100秒前だった。


モニターには4人の手があり、恐らく机の真上を映している映像だった。何をしていたかと言うと、トランプだった。

悪魔付きゲーム、ジジ抜きと同じだ。だが、1番違う事は揃ったカードと同じマーク、同じ数字の者は揃った者同士で殺し合い、同時撃ちでも勝っても死ぬという事だ。

気づかなかったが、皆顔にマークが着いていた。そして、文字を消そうとしても何をしても消えなかった。

これは、52人が必ず死ぬという事だ。戦う場所は決まっているという事。1組1組でちゃんと部屋があり、そこで殺し合いそこが死に場所となる。

───今思う事は、まだこれは余興に過ぎなかったんだと思う。
誰かの断末魔を聞くのも心地よくなるほどだから。
24h.ポイント 0pt
0
小説 195,789 位 / 195,789件 キャラ文芸 4,845 位 / 4,845件

あなたにおすすめの小説

セイカイ〜全ての暗号を解き明かせ〜

雪音鈴
ミステリー
制限時間内に全ての暗号を解き明かし脱出する《ゲーム》へと強制参加することになった主人公。その先に待ち受けているものとはーー? 【暗号を解く度に変化していく景色と暗号の解読を楽しみながらも、主人公の行く末を見守ってあげて下さい。また、読者の方々にも、2話目から暗号(という名のなぞなぞもあり。難易度は話数が進むごとに上げていきます)を解き明かしてもらう形式になっているので、楽しんでいただければ幸いです(*^^*)】

あまりさんののっぴきならない事情

菱沼あゆ
キャラ文芸
 強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。  充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。 「何故、こんなところに居る? 南条あまり」 「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」 「それ、俺だろ」  そーですね……。  カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。

おじょうさまとごえい

ハフリド
キャラ文芸
「月の姫」であるために妖魔たちに狙われるお嬢様の由貴子。 傘を武器として扱う能力を持つために、ひそかに彼女を護衛する庶民の那由。 同級生であるという以外に接点がなかった二人だが、由貴子がふとした気まぐれで那由に話しかけたこと。 そして気に入ったことにより関係は変化し、二人の距離は急速に接近していく。 月の姫とは? 由紀子はなぜ妖魔たちに狙われるのか? どうして那由はなぜ傘を武器とすることができるのか? ……などという部分は脇においた、二人の少女の物語。

あやかし屋敷の離れでスムージー屋さん始めました~生きていくにはビタミンが必要です~

橘 ゆず
キャラ文芸
 石段をあがった丘の上にある古びた屋敷──通称「青柳御殿」  専門学校を卒業し、カフェで働いていた水瀬雫は、ある日突然、音信普通になっていた父方の祖父がのこしたというその屋敷を受け継ぐことになる。  ところがそこは、あやかしたちの住む幽世へと繋がる不思議な場所だった。  そこで待っていたのは雫を「許嫁」と呼ぶ仙狐の青年、柊をはじめとする個性ゆたかなあやかしたち。 「いまどき祖父の決めた許嫁だとかありえないから! しかもリアルで狐に嫁入りとか絶対無理!」  断固拒否しようとした雫だが、帰る場所も他になく、新しく部屋を借りる元手もない。  仕方なく同居を承諾した雫は、愛が重ための柊の束縛に悩まされながら屋敷の離れで「ビタミンCafe」を開業することにする。  現代を舞台にした、ちょっと不思議な和風ファンタジーです。  

職業、種付けおじさん

gulu
キャラ文芸
遺伝子治療や改造が当たり前になった世界。 誰もが整った外見となり、病気に少しだけ強く体も丈夫になった。 だがそんな世界の裏側には、遺伝子改造によって誕生した怪物が存在していた。 人権もなく、悪人を法の外から裁く種付けおじさんである。 明日の命すら保障されない彼らは、それでもこの世界で懸命に生きている。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載中

薔薇の耽血(バラのたんけつ)

碧野葉菜
キャラ文芸
ある朝、萌木穏花は薔薇を吐いた——。 不治の奇病、“棘病(いばらびょう)”。 その病の進行を食い止める方法は、吸血族に血を吸い取ってもらうこと。 クラスメイトに淡い恋心を抱きながらも、冷徹な吸血族、黒川美汪の言いなりになる日々。 その病を、完治させる手段とは? (どうして私、こんなことしなきゃ、生きられないの) 狂おしく求める美汪の真意と、棘病と吸血族にまつわる闇の歴史とは…?

カフェノートで二十二年前の君と出会えた奇跡(早乙女のことを思い出して

なかじまあゆこ
青春
カフェの二階でカフェノートを見つけた早乙女。そのノートに書かれている内容が楽しくて読み続けているとそれは二十二年前のカフェノートだった。 そして、何気なくそのノートに書き込みをしてみると返事がきた。 これってどういうこと? 二十二年前の君と早乙女は古いカフェノートで出会った。 ちょっと不思議で切なく笑える青春コメディです。それと父との物語。内容は違いますがわたしの父への思いも込めて書きました。 どうぞよろしくお願いします(^-^)/

かの子でなくば Nobody's report

梅室しば
キャラ文芸
【温泉郷の優しき神は、冬至の夜、囲碁の対局を通して一年の祝福を与える。】 現役大学生作家を輩出した潟杜大学温泉同好会。同大学に通う旧家の令嬢・平梓葉がそれを知って「ある旅館の滞在記を書いてほしい」と依頼する。梓葉の招待で県北部の温泉郷・樺鉢温泉村を訪れた佐倉川利玖は、村の歴史を知る中で、自分達を招いた旅館側の真の意図に気づく。旅館の屋上に聳えるこの世ならざる大木の根元で行われる儀式に招かれられた利玖は「オカバ様」と呼ばれる老神と出会うが、樺鉢の地にもたらされる恵みを奪取しようと狙う者もまた儀式の場に侵入していた──。 ※本作はホームページ及び「pixiv」「カクヨム」「小説家になろう」「エブリスタ」にも掲載しています。

処理中です...