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夏だ!監禁された!②

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閉会式が終わり、生徒会の仕事が詰まったPCを持って寮に戻った。その後、必要最低限の荷物を持って外に出ると蓮也さんが待っててくれた

「お疲れさまです。雪兎様」

「お久しぶりです。レンさん」

「目的地は...あそこですか?」

「うん。俺の家前までお願いします」

「わかりました」

ホントは鐵太郎さんの家にいきたい
でも、ストーカーのところへ行かなければ何されるかわからない。腹くくらなければ...
でも帰りたくねぇ

「雪兎様?もうすぐ着きますが大丈夫ですか?」

「へ?もう?早くね?」

「ずっと考え事をされていたようですが...もう三時間ほど経過していますよ?」

...まじですか
言われるままそとを見てみれば見慣れたビルと所々にある木。確かに宇槍町の光景だ
はぁ...まじで帰ってきちゃったよ

「着きましたよ」

「うん...ありがとう...」

久々の我が家だが...
なんで入り口に不良がたむろしとる?
いや、不良じゃなくて...チンピラ?

「!!ボス!!」

「おかえりなさいませ!!」

「おぉぉいいい!雪兎様のお帰りだァァァ!!」

戦国の武将か、俺は
それ以前になんで俺の家から当たり前のように人が出てくる。不法侵入で通報してやりたい...
できないけど
まぁ、無視するか

「フジ子~ダイスケ~」

「ボス!!いつお帰りに!?」

「さっき。そこどけ」

「はい!すんません!!!」

「うるせぇ」

愛犬を呼んでいるだけで呼んでない駄犬がボロボロ出てくるんだけど
それ以前に、何人俺の家に潜んでんの?
駄犬どもを退かしながら家を進んでいき、居間に入るとソファーの上にフジ子が寝ておりその近くでダイスケが寝ていた

「フジ子、ダイスケ」

名前を呼べば即座に反応して猛烈なお出迎えをしてくれた。半信半疑だったフジ子の妊娠は本当のようで食卓用のテーブルには獣医の診断書が置いてあった
フジ子妊娠の原因であるじいさんは後で殴りにいくとして...

「フジ子、ダイスケ...俺、これから姐さんのとこに行かなきゃならないんだ...多分しばらく帰ってこれないから向こうに居る駄犬どもをこき使ってくれよ」

─ワン!

いい返事が帰ってきたので二匹の頭を撫でる
やっぱりかわいい...
あの四人もこれぐらい素直で可愛かったらなぁ...
そろそろでないと煩くなりそうだからいくか...

「おい」

「はい!!なんでしょうか!?」

「今から姐さんのとこにいってくる。俺が帰るまでフジ子とダイスケの世話をしてくれ」

「はい!!」

「もし...二匹に何かあったら......わかってるよな?」

「はい!!承知しております!!」

「じゃ、頼んだぞ。フジ子、ダイスケ、いってくるな」

無駄に声のデカい駄犬どもを尻目に家を出た俺はストーカー四天王の誰かの部下が手配したであろう車に乗った
高級車だから座るところがめっちゃ心地いいわ
このままペット・ショップ行きたいわ





あ、ちなみにさっきの脅し...というより約束かな?は俺の愛犬に暴力振るったり、世話しなかったら、俺の家に立ち入り禁止・声かけ禁止で許してほしかったら闘技場支配人の四人に勝たなければだめってやつなんだ
二匹が子犬の時は全裸にして庭に繋ぐってのをやってたんだけど...
なんでか志願するやつが大勢居て、コイツらどんだけアホなのって思った





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