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魔物のお出まし
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病院での入院が終わり寮に戻ると部屋が荒れていた。空き巣でも入ったのか?ってレベルの荒れよう...自室も同じような状態で盗まれたものがないか確認したが特になかった
なかったけど...
「なんで下着が消えてんの?」
タンスにしまったはずの下着が綺麗になくなっている。入院中に辰兄が持ってきてくれた下着は二枚で足りなかったら購買で買ってたけど...
マジでなんでないの?服とか無事なのに...
「...下着泥棒?...ま、下着ぐらい問題ないか」
服とかにこだわりがない俺にとってどうでもいいことだった。洋服とかは姐さん達がくれるし、下着もいろんな人からもらう。それに無事なのも何枚かあるから新しいのを買うまで使い回せばいいし。なんて思いながらリビングにはいると...
「...あんた、誰?」
見知らぬ男がいた。可愛い系の男で我が物顔でソファーに座って俺が作りおきしておいたクッキーを食っている。男はなんで俺がいるんだって顔をしている
しばらく目をあわせた後、俺は紅茶を入れるためにキッチンに向かった
「おい!無視かよ!!」
「こういうときってどんな反応すればいいの?」
「え...例えば......ドロボー...とか?」
「なに盗むの?つか、金に困ってんの?」
「全然」
「だろ?それに武器なんか持ってなさそうだし...特に問題ないだろうな~って思っただけ」
紅茶を入れて男の隣に座ってテレビをつけた。今まで見れなかったドラマを見るためだ。リモコンを操作していると不満に思った男がいろいろ話しかけてきた
「なんで十五君様と同室なの?」
「さぁ?なりゆき?」
「俺を見てなんとも思わないの?」
「誰だ?ぐらいしか思わない」
「なに見てるの?」
「刑事ドラマ。めっちゃ面白い」
「おっさん臭っ...」
「大人と会話会わせるのにピッタリだそ」
「え?ほんと?」
「人によるけど、お年寄りと話すにはちょうどいいからなぁ」
「そうなんだ...」
それから一緒にテレビを見ながらおしゃべりをした。男は石倉遥と言って、いっちゃんにようがあって来たらしく、いっちゃんが途中で出ていってしまっい帰りを待っていたらしい。それで待っていたら俺が現れたと...
ついでに石倉君は高橋君の同室者で友達でもあって同じ趣味があるのが判明してしまい、げんなりしてしまった。
「しずから君のこと聞いて、会えないかなって思ってたんだ」
「へぇー」
「それで十五君壱谷様親衛隊幹部として隊の報告にきたんだ。十五君様は自分の親衛隊が暴走しないように定期的な報告をするように言いつけているんだ」
「へぇー、そーなんだ」
「ところで、十五君様との関係は!?」
「幼馴染みの同室者だけど?」
「幼馴染み!?」
「そー」
「なんて美味しい展開!!」
うん。わかってた。腐男子が幼馴染みなんて聞いたらどうなるかぐらい、わかっていたとも...
ただどうも見られるの好きじゃない。注目を浴びるのは慣れているがじろじろ見られるのは嫌いだ。紅茶のおかわりを取りに行こうとしたらいっちゃんが帰って来た
「うさちゃん!?」
「お帰り」
「ただいま...じゃなくて!!いつ戻ってきたの!?」
「一時間ぐらい前」
「マジかよ...」
「ところでさ、いっちゃんの部屋荒らされてない?」
「え?なんで?」
「俺の部屋が荒らされて、パンツが全部盗まれた」
「はぁ!?」
鬼のような顔をしているからいっちゃんではないんだな...他に考えられるのは、泥棒がいっちゃんの部屋と俺の部屋を間違えたとかか?そうだと思いたい
すぐに犯人を突きとめてやると言ういっちゃんを落ち着かせながら紅茶を出せば渋々といった感じで落ち着いてくれた
「十五君様」
「あぁ...報告の続きだっけ?」
「はい!」
元気よく返事した石倉君は次々に親衛隊の報告をして帰ってしまった。晩飯を作るのがねんどくさかったので食堂で食べることにして部屋を出ようとしたとき...
「そーいや、来週前期試験だけど...」
「.......はい?」
「うさちゃん、勉強大丈夫?」
......どうやら魔物がすぐそこまできているらしい
なかったけど...
「なんで下着が消えてんの?」
タンスにしまったはずの下着が綺麗になくなっている。入院中に辰兄が持ってきてくれた下着は二枚で足りなかったら購買で買ってたけど...
マジでなんでないの?服とか無事なのに...
「...下着泥棒?...ま、下着ぐらい問題ないか」
服とかにこだわりがない俺にとってどうでもいいことだった。洋服とかは姐さん達がくれるし、下着もいろんな人からもらう。それに無事なのも何枚かあるから新しいのを買うまで使い回せばいいし。なんて思いながらリビングにはいると...
「...あんた、誰?」
見知らぬ男がいた。可愛い系の男で我が物顔でソファーに座って俺が作りおきしておいたクッキーを食っている。男はなんで俺がいるんだって顔をしている
しばらく目をあわせた後、俺は紅茶を入れるためにキッチンに向かった
「おい!無視かよ!!」
「こういうときってどんな反応すればいいの?」
「え...例えば......ドロボー...とか?」
「なに盗むの?つか、金に困ってんの?」
「全然」
「だろ?それに武器なんか持ってなさそうだし...特に問題ないだろうな~って思っただけ」
紅茶を入れて男の隣に座ってテレビをつけた。今まで見れなかったドラマを見るためだ。リモコンを操作していると不満に思った男がいろいろ話しかけてきた
「なんで十五君様と同室なの?」
「さぁ?なりゆき?」
「俺を見てなんとも思わないの?」
「誰だ?ぐらいしか思わない」
「なに見てるの?」
「刑事ドラマ。めっちゃ面白い」
「おっさん臭っ...」
「大人と会話会わせるのにピッタリだそ」
「え?ほんと?」
「人によるけど、お年寄りと話すにはちょうどいいからなぁ」
「そうなんだ...」
それから一緒にテレビを見ながらおしゃべりをした。男は石倉遥と言って、いっちゃんにようがあって来たらしく、いっちゃんが途中で出ていってしまっい帰りを待っていたらしい。それで待っていたら俺が現れたと...
ついでに石倉君は高橋君の同室者で友達でもあって同じ趣味があるのが判明してしまい、げんなりしてしまった。
「しずから君のこと聞いて、会えないかなって思ってたんだ」
「へぇー」
「それで十五君壱谷様親衛隊幹部として隊の報告にきたんだ。十五君様は自分の親衛隊が暴走しないように定期的な報告をするように言いつけているんだ」
「へぇー、そーなんだ」
「ところで、十五君様との関係は!?」
「幼馴染みの同室者だけど?」
「幼馴染み!?」
「そー」
「なんて美味しい展開!!」
うん。わかってた。腐男子が幼馴染みなんて聞いたらどうなるかぐらい、わかっていたとも...
ただどうも見られるの好きじゃない。注目を浴びるのは慣れているがじろじろ見られるのは嫌いだ。紅茶のおかわりを取りに行こうとしたらいっちゃんが帰って来た
「うさちゃん!?」
「お帰り」
「ただいま...じゃなくて!!いつ戻ってきたの!?」
「一時間ぐらい前」
「マジかよ...」
「ところでさ、いっちゃんの部屋荒らされてない?」
「え?なんで?」
「俺の部屋が荒らされて、パンツが全部盗まれた」
「はぁ!?」
鬼のような顔をしているからいっちゃんではないんだな...他に考えられるのは、泥棒がいっちゃんの部屋と俺の部屋を間違えたとかか?そうだと思いたい
すぐに犯人を突きとめてやると言ういっちゃんを落ち着かせながら紅茶を出せば渋々といった感じで落ち着いてくれた
「十五君様」
「あぁ...報告の続きだっけ?」
「はい!」
元気よく返事した石倉君は次々に親衛隊の報告をして帰ってしまった。晩飯を作るのがねんどくさかったので食堂で食べることにして部屋を出ようとしたとき...
「そーいや、来週前期試験だけど...」
「.......はい?」
「うさちゃん、勉強大丈夫?」
......どうやら魔物がすぐそこまできているらしい
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