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親バカ第二号誕生②
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理事長室にいたのは鐵太郎さんと同じぐらいの見た目をしたスーツ姿の男の人だった。鐵太郎さんがヤクザの親玉のような厳ついながらも優しさのある雰囲気を持っている人なら、理事長は優しそうな顔をしながら人を騙すのが好きそうな顔をしている。まぁ、俺自身の勝手な感想だけど...とりあえず挨拶をしなければ失礼だろうな...
「初めまして。降谷雪兎です。宇槍町では市長みたいなことをやっていました。この度は俺を受け入れていただきありがとうございます」
「鐵さんから話は聞いてるよ。俺はこの学園で理事をしている五六紳也(ふのぼりしんや)。よろしく」
低く艶のある声に少し驚かされたけど、やっぱり上に立つ者だけあって堂々としている。俺は言われたことをただやるってだけでどちらかというと下っ端感がある
とりあえず説明を聞くためにソファに座り気持ちを落ち着かせた。もし何かとんでもないことを言われても大丈夫なように...
「突然なんだけど、君には生徒会長をやってもらう」
「..........は?」
「本来なら投票で決まるのだが...この件にかんしては全職員が賛同している」
「ちょっと待ってください一から説明してもらえませんか?」
いきなりなに言ってんだこの人ってなった。突然なんだけどって、突然過ぎるだろ!?そもそも投票で決まる生徒会役員を来たばかりの人にやらすな!
「そうだね...それじゃ、説明しよう。我が校の特色は聞いているかな?」
「あ~.......同性愛者が多いんですよね?多分...それでいて外部からの入園者の許可がおりにくいって...」
「芹沢さんから聞いたのかな?おおむねあっているよ。では生徒会役員、風紀役員の投票でどのようなことが起こると思う?」
「...さぁ.......そういうのって信頼できる人を選ぶんじゃ...」
「そうだね...一般的な高校ではそうだけど、この学園は大規模な代わりに男子校だ。行事もある程度あり中心となって動く生徒会や生徒の監視をする風紀員が活躍する。そうなるとどのような心理が働くと思うか、分かるかな?」
「ん~...俺の勝手な思い込みなんですが、むさい真面目男より見た目がチャラいイケメンの方が生徒の統率がとりやすいと思います」
実際、テレビとかでも有名人がいれば高視聴率が狙える。それと同じだと思った。中身はともかく外柄が良ければだいたいの奴らは言うことを聞く。俺を慕ってた奴は異常だが一人一人は現在進行形で多くの部下から慕われている。一重に見た目が良いのもあったが、やっぱり人を魅了する何かがあった
「正解。実際生徒会と風紀員は“抱きたい抱かれたいランキング”のトップ達で成り立っている」
「質問良いですか?」
「はい」
「抱きたい抱かれたいランキングってなんですか?名前からして良からぬ雰囲気が...」
「そうですね...直接的に言えば性行為の相手になりたい人を指します」
やっぱりね~
もう驚くこともないよ...用はニャンニャンする相手のことだろ...
表現が古い?許してくれ...
「それで、なんで俺がいきなり生徒会...しかも会長を?」
「実は去年、学園の特に人気者達が集まる生徒会で問題が起こってね...生徒会室が荒らされ重要書類が盗まれると言うことが怒ってね。犯人はすぐに捕まって処分できたけど、原因が生徒会役員の一人が性処理として連れ込んだことが分かったんだ」
「...馬鹿だろ......」
「全くだよ...それで今年からは生徒会長だけは教師で選ぶことにしたんだ。でも生徒会に色目や悪意のある奴を指名するのはもってのほか。その他一般生徒だとイジメに発展してしまう。そんな時に鐵さんに君の入園を頼まれたんだ。詳しい話を聞けば君はあの無法地帯の宇槍町を更正させ更に多くの荒くれ者達から慕われていると聞いた」
「訂正良いですか?」
「....はい?」
「俺はあの町を更正させた記憶はありません。それに俺はアイツらのことを荒くれ者だとは思っていません。俺にとっては友達みたいなもんです」
どいつもこいつも舎弟だとか部下だとか言うけど、アイツらはそんなんじゃない。早くに親を亡くした俺に、対等に接してくれたアイツらは友達のような、家族のような居心地の良さがある。本人達の前では絶対に言わないけど、アイツらには感謝してる
「...そうか...とにかく、人をまとめるのに慣れている君が適任だと思ったんだ...やってくれるかい?」
「ん~...良いことがあれば...ですけど...」
「ちなみに、この学園で三年間生徒会長をやり遂げたら君が希望する大学や就職先にかなりアピールできるよ。例年、生徒会長をやってた人達全員、第一志望で受かってたからね。君の場合は特典で進学するなら大学の必要金は全て学園で支援するよ」
「是非、やらせていただきます」
モノにつられんじゃないってよく言うけど、こんなこと言われたら....
つられない方がおかしいじゃんね?
「初めまして。降谷雪兎です。宇槍町では市長みたいなことをやっていました。この度は俺を受け入れていただきありがとうございます」
「鐵さんから話は聞いてるよ。俺はこの学園で理事をしている五六紳也(ふのぼりしんや)。よろしく」
低く艶のある声に少し驚かされたけど、やっぱり上に立つ者だけあって堂々としている。俺は言われたことをただやるってだけでどちらかというと下っ端感がある
とりあえず説明を聞くためにソファに座り気持ちを落ち着かせた。もし何かとんでもないことを言われても大丈夫なように...
「突然なんだけど、君には生徒会長をやってもらう」
「..........は?」
「本来なら投票で決まるのだが...この件にかんしては全職員が賛同している」
「ちょっと待ってください一から説明してもらえませんか?」
いきなりなに言ってんだこの人ってなった。突然なんだけどって、突然過ぎるだろ!?そもそも投票で決まる生徒会役員を来たばかりの人にやらすな!
「そうだね...それじゃ、説明しよう。我が校の特色は聞いているかな?」
「あ~.......同性愛者が多いんですよね?多分...それでいて外部からの入園者の許可がおりにくいって...」
「芹沢さんから聞いたのかな?おおむねあっているよ。では生徒会役員、風紀役員の投票でどのようなことが起こると思う?」
「...さぁ.......そういうのって信頼できる人を選ぶんじゃ...」
「そうだね...一般的な高校ではそうだけど、この学園は大規模な代わりに男子校だ。行事もある程度あり中心となって動く生徒会や生徒の監視をする風紀員が活躍する。そうなるとどのような心理が働くと思うか、分かるかな?」
「ん~...俺の勝手な思い込みなんですが、むさい真面目男より見た目がチャラいイケメンの方が生徒の統率がとりやすいと思います」
実際、テレビとかでも有名人がいれば高視聴率が狙える。それと同じだと思った。中身はともかく外柄が良ければだいたいの奴らは言うことを聞く。俺を慕ってた奴は異常だが一人一人は現在進行形で多くの部下から慕われている。一重に見た目が良いのもあったが、やっぱり人を魅了する何かがあった
「正解。実際生徒会と風紀員は“抱きたい抱かれたいランキング”のトップ達で成り立っている」
「質問良いですか?」
「はい」
「抱きたい抱かれたいランキングってなんですか?名前からして良からぬ雰囲気が...」
「そうですね...直接的に言えば性行為の相手になりたい人を指します」
やっぱりね~
もう驚くこともないよ...用はニャンニャンする相手のことだろ...
表現が古い?許してくれ...
「それで、なんで俺がいきなり生徒会...しかも会長を?」
「実は去年、学園の特に人気者達が集まる生徒会で問題が起こってね...生徒会室が荒らされ重要書類が盗まれると言うことが怒ってね。犯人はすぐに捕まって処分できたけど、原因が生徒会役員の一人が性処理として連れ込んだことが分かったんだ」
「...馬鹿だろ......」
「全くだよ...それで今年からは生徒会長だけは教師で選ぶことにしたんだ。でも生徒会に色目や悪意のある奴を指名するのはもってのほか。その他一般生徒だとイジメに発展してしまう。そんな時に鐵さんに君の入園を頼まれたんだ。詳しい話を聞けば君はあの無法地帯の宇槍町を更正させ更に多くの荒くれ者達から慕われていると聞いた」
「訂正良いですか?」
「....はい?」
「俺はあの町を更正させた記憶はありません。それに俺はアイツらのことを荒くれ者だとは思っていません。俺にとっては友達みたいなもんです」
どいつもこいつも舎弟だとか部下だとか言うけど、アイツらはそんなんじゃない。早くに親を亡くした俺に、対等に接してくれたアイツらは友達のような、家族のような居心地の良さがある。本人達の前では絶対に言わないけど、アイツらには感謝してる
「...そうか...とにかく、人をまとめるのに慣れている君が適任だと思ったんだ...やってくれるかい?」
「ん~...良いことがあれば...ですけど...」
「ちなみに、この学園で三年間生徒会長をやり遂げたら君が希望する大学や就職先にかなりアピールできるよ。例年、生徒会長をやってた人達全員、第一志望で受かってたからね。君の場合は特典で進学するなら大学の必要金は全て学園で支援するよ」
「是非、やらせていただきます」
モノにつられんじゃないってよく言うけど、こんなこと言われたら....
つられない方がおかしいじゃんね?
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