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同室者は幼馴染み
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長く感じる沈黙は責任者の笑い声によってぶち壊れた。それはそれは、ぼろくそ言ったこっちが引くほどの大きすぎる笑い声だった
「アハハハハッ!!!!...悪ぃ、俺にそんな説教すんのはお前が初めてだからよ」
「......はぁ...」
「キモッ」
「あ?なんだよ芹沢...入れよ、寮の説明してやるか」
案内されるがままに部屋に入ったけど...
もうね、内装が凄い...だってただでさえ広いのにテーブルだとかソファーだとか高級店でも一番高いだろってのが揃ってんだぜ?ビビらない奴がいるなら紹介して欲しいぐらいだ
もう俺の心はかなりのダメージを受けてます。あ、このソファーメッチャフカフカだ
「雪兎...で、あってるか?」
「はい...降谷雪兎です。美鷹鐵太郎さんは親代わりでいろいろお世話になりました」
「降谷?美鷹じゃないのか?」
「鐵太郎さんの弟が俺の親父で俺が七歳ぐらいの時に母親と消えました」
俺の説明に責任者の村瀬さんは首をかしげた。まぁ、これだけで分かるんならすごいもんな。事細かに説明するのはねんどくさいから、いろいろはぶいたけど、伝わればいいんだ
「..............」
「あの、村瀬さん?」
「おい、村瀬」
「...つまり...お前宇槍町から来たのか...?」
「はい。そうです」
「嘘だろ!?あそこってヤバいとこだろ!?」
「今は結構まともになりましたけど?」
「マジかよ......まぁ...問題を起こさなければいいけど」
うん。俺は問題は起こさない。俺のまわりで勝手に起きるんだ。そして俺がいつも主犯にされるんだ。だから、俺自身は問題ないのだ
それから寮の説明を受けた。三階からが生徒の生活する場所で二階は食堂、一階は色々な販売店をしているとのこと。自炊もできるが殆どの生徒が食堂を利用しているとのこと。まぁ、俺料理するの好きだから自炊が多くなると思うけど...
で、何か問題があればこの責任者の部屋に来ればある程度のことはなんとかしてくれるらしい
「で、俺はここのOBで責任者をやってる、村瀬薫(むらせかおる)だ」
「どうでも良い質問ですが、レンさんとはどういった関係なのでしょうか」
「ただの腐れ縁です」
「幼なじみって奴だ」
「雪兎様、気をつけてくださあ。この男は節操なしのレイプ魔です。一夜限りの関係を持ちすぎる馬鹿なので雪兎様にも危害が及ぶかもしれません。もし何かされたなら私が対処しますので必ずご連絡ください」
「おい、変な情報教え込むんじゃねぇ...テメェこそその見た目を利用して多くの奴を下僕にしてたじゃねぇか。テメェの方がよっぽど危険だわ」
「あぁ!?んだと」
「はっ...事実だろ」
長くなるかな...
まぁ、蓮也さんがどんな学生生活を送っていたかなんて興味ない。俺が蓮也さんと初めて会ったのは親が亡くなってすぐの時だったから...かれこれ十年近い付き合いだ。目の前で繰り広げられている喧嘩を見ていたら俺の幼馴染みのことを思い出した。宇槍町に引っ越す前までいつも一緒だった。いつもケンカに巻き込まれて、まわりから避けられていた時も幼馴染みだけがいつもそばにいてくれた
「ったく、変わんねぇな」
「テメェもな」
「終わりましたか?」
「あ?......あぁ...お前の部屋は2052号室だ。今の時間なら...同室者がいるはずだ」
あ、そうなんだ。まぁ、明日が入学式だしな...あ、そーいやあること言われてたな
「なぁ~、レンさん」
「はい」
「午後にさ、理事長のとこ行けって言われてんだけど...案内してくれる?」
「ッ...分かりました。何時に?」
「......14時?」
「分かりました。それまでこの馬鹿のところにいます」
蓮也さんの了承をもらった俺は急いで部屋を出た。まぁ、あの二人の感じから多分だけど...
お邪魔ものは早くなったほうが得策だからな
──残された二人は...
「ホント、お前が来るとは思わなかった」
「話してなかったからな」
「いろんな奴を下僕にしてた奴が俺だけは一途に思ってるんだからなぁ...当時の奴らが知ったら大騒ぎになるぞ?」
「知られないようにやってるから、大丈夫だ」
「なぁ、久々にキスしようぜ」
「...聞くな、バカ」
「ハハッ...お前からしろよ」
「.....高くつくぞ」
「分かってる」
向かい合いながらラブラブする二人がいたという...
────────────────
こんにゃちは!腐でーす(*´ω`*)
学園小説初ですが、頑張って書き上げたいと思いまーす
村瀬薫と芹沢蓮也は学園卒業と同時に付き合うことになり、蓮也は村瀬と二人っきりの時に甘えたになります。つまりはツンデレ?ですかね
ツンデレ×一途だと、私は思っています
誤字・脱字がありましたらご報告、お願いします
「アハハハハッ!!!!...悪ぃ、俺にそんな説教すんのはお前が初めてだからよ」
「......はぁ...」
「キモッ」
「あ?なんだよ芹沢...入れよ、寮の説明してやるか」
案内されるがままに部屋に入ったけど...
もうね、内装が凄い...だってただでさえ広いのにテーブルだとかソファーだとか高級店でも一番高いだろってのが揃ってんだぜ?ビビらない奴がいるなら紹介して欲しいぐらいだ
もう俺の心はかなりのダメージを受けてます。あ、このソファーメッチャフカフカだ
「雪兎...で、あってるか?」
「はい...降谷雪兎です。美鷹鐵太郎さんは親代わりでいろいろお世話になりました」
「降谷?美鷹じゃないのか?」
「鐵太郎さんの弟が俺の親父で俺が七歳ぐらいの時に母親と消えました」
俺の説明に責任者の村瀬さんは首をかしげた。まぁ、これだけで分かるんならすごいもんな。事細かに説明するのはねんどくさいから、いろいろはぶいたけど、伝わればいいんだ
「..............」
「あの、村瀬さん?」
「おい、村瀬」
「...つまり...お前宇槍町から来たのか...?」
「はい。そうです」
「嘘だろ!?あそこってヤバいとこだろ!?」
「今は結構まともになりましたけど?」
「マジかよ......まぁ...問題を起こさなければいいけど」
うん。俺は問題は起こさない。俺のまわりで勝手に起きるんだ。そして俺がいつも主犯にされるんだ。だから、俺自身は問題ないのだ
それから寮の説明を受けた。三階からが生徒の生活する場所で二階は食堂、一階は色々な販売店をしているとのこと。自炊もできるが殆どの生徒が食堂を利用しているとのこと。まぁ、俺料理するの好きだから自炊が多くなると思うけど...
で、何か問題があればこの責任者の部屋に来ればある程度のことはなんとかしてくれるらしい
「で、俺はここのOBで責任者をやってる、村瀬薫(むらせかおる)だ」
「どうでも良い質問ですが、レンさんとはどういった関係なのでしょうか」
「ただの腐れ縁です」
「幼なじみって奴だ」
「雪兎様、気をつけてくださあ。この男は節操なしのレイプ魔です。一夜限りの関係を持ちすぎる馬鹿なので雪兎様にも危害が及ぶかもしれません。もし何かされたなら私が対処しますので必ずご連絡ください」
「おい、変な情報教え込むんじゃねぇ...テメェこそその見た目を利用して多くの奴を下僕にしてたじゃねぇか。テメェの方がよっぽど危険だわ」
「あぁ!?んだと」
「はっ...事実だろ」
長くなるかな...
まぁ、蓮也さんがどんな学生生活を送っていたかなんて興味ない。俺が蓮也さんと初めて会ったのは親が亡くなってすぐの時だったから...かれこれ十年近い付き合いだ。目の前で繰り広げられている喧嘩を見ていたら俺の幼馴染みのことを思い出した。宇槍町に引っ越す前までいつも一緒だった。いつもケンカに巻き込まれて、まわりから避けられていた時も幼馴染みだけがいつもそばにいてくれた
「ったく、変わんねぇな」
「テメェもな」
「終わりましたか?」
「あ?......あぁ...お前の部屋は2052号室だ。今の時間なら...同室者がいるはずだ」
あ、そうなんだ。まぁ、明日が入学式だしな...あ、そーいやあること言われてたな
「なぁ~、レンさん」
「はい」
「午後にさ、理事長のとこ行けって言われてんだけど...案内してくれる?」
「ッ...分かりました。何時に?」
「......14時?」
「分かりました。それまでこの馬鹿のところにいます」
蓮也さんの了承をもらった俺は急いで部屋を出た。まぁ、あの二人の感じから多分だけど...
お邪魔ものは早くなったほうが得策だからな
──残された二人は...
「ホント、お前が来るとは思わなかった」
「話してなかったからな」
「いろんな奴を下僕にしてた奴が俺だけは一途に思ってるんだからなぁ...当時の奴らが知ったら大騒ぎになるぞ?」
「知られないようにやってるから、大丈夫だ」
「なぁ、久々にキスしようぜ」
「...聞くな、バカ」
「ハハッ...お前からしろよ」
「.....高くつくぞ」
「分かってる」
向かい合いながらラブラブする二人がいたという...
────────────────
こんにゃちは!腐でーす(*´ω`*)
学園小説初ですが、頑張って書き上げたいと思いまーす
村瀬薫と芹沢蓮也は学園卒業と同時に付き合うことになり、蓮也は村瀬と二人っきりの時に甘えたになります。つまりはツンデレ?ですかね
ツンデレ×一途だと、私は思っています
誤字・脱字がありましたらご報告、お願いします
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