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説明したよね?理解は?
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七音のとんでもない大声に集まった自称部下達。総勢...何人だっけ?ここにいるのは幹部クラスの奴らとその手下?だっけな...
それでも俺より年上で俺よりイケメン&男前な奴らが目をあてられないほどに涙を流している。正直言って汚い
「兄貴!!何故この町を出るんですか!?」
「兄貴に仇なす奴がいるなら皆で締め上げてきますよ!?」
「雪兎様!!お考え直しください!!」
「...うん。とりあえずちゃんと説明するから、全員その顔どうにかしろ」
全員が涙や鼻水を拭き終わったのを確認したのち、(なんか、数人だけ涎垂らしてんだけど...)説明を始めた
今年で十六になる俺は本来なら宇槍町にある馬河高校に入学することにされていた。この馬河高校、全国にある高校でも一、二を争うほどの馬鹿高校なのだ。勉強ができる俺としては自分の身にならない学校などできればお断りしたいのだが...宇槍町にはこの馬河高校しか高校がないのだ。中卒では職が見つかりにくいだろうと思っても馬鹿高校には入りたくない。悩んでいた俺はある人に助けを求めた
「お前らもよ~く知っている美鷹鐵太郎(みたかてつたろう)さんに相談したんだ」
「...冗談ですよね?」
「真面目なんだけど?」
鐵太郎さんは俺の身元引受人で親父の兄にあたる人でこの宇槍町を作った張本人。今思えば、俺の怪力は鐵太郎さん譲りかも知れない...
鐵太郎さんは美鷹組って言う日本で一番の勢力と強いパイプを持っているヤクザで鐵太郎さんはその美鷹組の頭をやっている。つまり、一番偉い人。で、俺は赤ん坊の時から鐵太郎さんに可愛がられている。ある程度のお願いなら聞いてくれる俺的には良い叔父さんだ。で、たまたま鐵太郎さんに定期お茶会に呼ばれていたから、お茶ついでに学校の相談をしたんだ。そしたら、鐵太郎さんの知り合いが理事をしている学園に入学しないかと言われて即OKを出した
「その学校名は?」
「確か、水凪時学園ってとこ」
「!?」
「まさかとは思いやすが...男子校ですか?」
「うん」
頷いた瞬間大騒ぎ再発
もう、こっちの鼓膜が破れるんじゃないかってぐらいの音量に思わず耳栓をはめたくなった。だいたい、何の問題があるんだ?
「雪兎様!!!どぉうかお考え直しをぉぉぉ!!!!雪兎様はご自分がどれほど他人を魅了されるかご理解されておるんですかぁぁぁぁあ!!!!」
「お前は大河ドラマに出てくる過保護な親か」
「兄貴ぃぃぃい!!!行かないでくださいぃぃぃぃぃい!!!!兄貴がいなきゃ!!!俺たちはどぉぉなるんですかぁぁぁぁあ!!!!!」
「俺はいつからお前達の兄貴になったんだ。てか、俺がいなくてもなんとかなるだろ」
「雪兎ぉぉぉぉお!!!!いつからそんなふうに育ったんだぁぁぁあ!!!」
「お前は俺の父親か、育てられた覚えもない」
「「「「「「「「「「うおぉぉぉぉぉお!!!!」」」」」」」」」
「...(・ω・#)プチ
うるせぇぞてめぇら!!!すぐに黙んねぇと身につけてるもんはぎ取って路上に放り出すぞゴラァァァア!!!!!」
さすがにキレた俺の怒鳴り声が聴いたらしく、一瞬にして静かになる。さすがにね、あんなに大声で俺の取った行動を否定されると長~い堪忍袋の緒を持っててもぷっつり切れるもん
でも、俺は長いことコイツらの異常行動に悩まされてきたんだ。今考えていることも大体予測がつく
「今、俺が言ったことをやられたいと思った奴...正直に手を上げろ」
─...(´・ω・`)/×いっぱい
「......俺が行く学園に嫌がらせをしようと思った奴...正直に手を上げろ」
─...(´・ω・`)/×いっぱい
........やっぱり
一瞬にして静かになったのは、俺の言ったことを妄想しておっき↑しそうなのを堪えるためだろう。それと同時に俺の性格を知り尽くしている奴らがとれる行動を考えていたのだろう
説明の意味分かってんのかね...全然理解してないじゃん
「とにかく、俺は明日からこの町出るから...長期休みの時には帰ってくるように心掛けます」
「兄貴ぃぃ...行かないでくれぇぇぇ...」
「無理。もう入学手続きして入学試験もして合格もらってるし。特待生で入学することになったんだ」
「...雪兎様、せめて一日一回の電話を許可してください」
電話ねぇ...
ここで、良いって言ったらここにいる全員からひっきりなしに電話がかかってくることになる。制限付きにみえて全然アンフェアな頼み事だ。ん?なんで分かるかって?
...経験済みだからだよ...中学校の修学旅行でずっと携帯なりっぱなしだった...あれはノイローゼになるぐらいヤバい
「電話はいいけど一日一回、ここにいる誰か一人だけで長くて五分。メールは禁止」
「「「「「「「「...........」」」」」」」
「この条件が嫌なら連絡は一切しないから」
「「「「「「「分かりました!」」」」」」」
無理やり納得させて、全員退室させる。もちろん大騒ぎしたあげく最後まで納得しなかった奴らにはキツい罰をつけといた。部屋に誰も居なくなってから、荷造りを始めた
ちなみに俺が課せた罰とは、俺の愛犬・ダイスケとフジ子のお風呂と散歩だ。二匹とも闘犬で俺以外が近づくとメッチャ唸って噛みつこうとする。そして、お風呂が大っ嫌い
罰には丁度良いだろ?
それでも俺より年上で俺よりイケメン&男前な奴らが目をあてられないほどに涙を流している。正直言って汚い
「兄貴!!何故この町を出るんですか!?」
「兄貴に仇なす奴がいるなら皆で締め上げてきますよ!?」
「雪兎様!!お考え直しください!!」
「...うん。とりあえずちゃんと説明するから、全員その顔どうにかしろ」
全員が涙や鼻水を拭き終わったのを確認したのち、(なんか、数人だけ涎垂らしてんだけど...)説明を始めた
今年で十六になる俺は本来なら宇槍町にある馬河高校に入学することにされていた。この馬河高校、全国にある高校でも一、二を争うほどの馬鹿高校なのだ。勉強ができる俺としては自分の身にならない学校などできればお断りしたいのだが...宇槍町にはこの馬河高校しか高校がないのだ。中卒では職が見つかりにくいだろうと思っても馬鹿高校には入りたくない。悩んでいた俺はある人に助けを求めた
「お前らもよ~く知っている美鷹鐵太郎(みたかてつたろう)さんに相談したんだ」
「...冗談ですよね?」
「真面目なんだけど?」
鐵太郎さんは俺の身元引受人で親父の兄にあたる人でこの宇槍町を作った張本人。今思えば、俺の怪力は鐵太郎さん譲りかも知れない...
鐵太郎さんは美鷹組って言う日本で一番の勢力と強いパイプを持っているヤクザで鐵太郎さんはその美鷹組の頭をやっている。つまり、一番偉い人。で、俺は赤ん坊の時から鐵太郎さんに可愛がられている。ある程度のお願いなら聞いてくれる俺的には良い叔父さんだ。で、たまたま鐵太郎さんに定期お茶会に呼ばれていたから、お茶ついでに学校の相談をしたんだ。そしたら、鐵太郎さんの知り合いが理事をしている学園に入学しないかと言われて即OKを出した
「その学校名は?」
「確か、水凪時学園ってとこ」
「!?」
「まさかとは思いやすが...男子校ですか?」
「うん」
頷いた瞬間大騒ぎ再発
もう、こっちの鼓膜が破れるんじゃないかってぐらいの音量に思わず耳栓をはめたくなった。だいたい、何の問題があるんだ?
「雪兎様!!!どぉうかお考え直しをぉぉぉ!!!!雪兎様はご自分がどれほど他人を魅了されるかご理解されておるんですかぁぁぁぁあ!!!!」
「お前は大河ドラマに出てくる過保護な親か」
「兄貴ぃぃぃい!!!行かないでくださいぃぃぃぃぃい!!!!兄貴がいなきゃ!!!俺たちはどぉぉなるんですかぁぁぁぁあ!!!!!」
「俺はいつからお前達の兄貴になったんだ。てか、俺がいなくてもなんとかなるだろ」
「雪兎ぉぉぉぉお!!!!いつからそんなふうに育ったんだぁぁぁあ!!!」
「お前は俺の父親か、育てられた覚えもない」
「「「「「「「「「「うおぉぉぉぉぉお!!!!」」」」」」」」」
「...(・ω・#)プチ
うるせぇぞてめぇら!!!すぐに黙んねぇと身につけてるもんはぎ取って路上に放り出すぞゴラァァァア!!!!!」
さすがにキレた俺の怒鳴り声が聴いたらしく、一瞬にして静かになる。さすがにね、あんなに大声で俺の取った行動を否定されると長~い堪忍袋の緒を持っててもぷっつり切れるもん
でも、俺は長いことコイツらの異常行動に悩まされてきたんだ。今考えていることも大体予測がつく
「今、俺が言ったことをやられたいと思った奴...正直に手を上げろ」
─...(´・ω・`)/×いっぱい
「......俺が行く学園に嫌がらせをしようと思った奴...正直に手を上げろ」
─...(´・ω・`)/×いっぱい
........やっぱり
一瞬にして静かになったのは、俺の言ったことを妄想しておっき↑しそうなのを堪えるためだろう。それと同時に俺の性格を知り尽くしている奴らがとれる行動を考えていたのだろう
説明の意味分かってんのかね...全然理解してないじゃん
「とにかく、俺は明日からこの町出るから...長期休みの時には帰ってくるように心掛けます」
「兄貴ぃぃ...行かないでくれぇぇぇ...」
「無理。もう入学手続きして入学試験もして合格もらってるし。特待生で入学することになったんだ」
「...雪兎様、せめて一日一回の電話を許可してください」
電話ねぇ...
ここで、良いって言ったらここにいる全員からひっきりなしに電話がかかってくることになる。制限付きにみえて全然アンフェアな頼み事だ。ん?なんで分かるかって?
...経験済みだからだよ...中学校の修学旅行でずっと携帯なりっぱなしだった...あれはノイローゼになるぐらいヤバい
「電話はいいけど一日一回、ここにいる誰か一人だけで長くて五分。メールは禁止」
「「「「「「「「...........」」」」」」」
「この条件が嫌なら連絡は一切しないから」
「「「「「「「分かりました!」」」」」」」
無理やり納得させて、全員退室させる。もちろん大騒ぎしたあげく最後まで納得しなかった奴らにはキツい罰をつけといた。部屋に誰も居なくなってから、荷造りを始めた
ちなみに俺が課せた罰とは、俺の愛犬・ダイスケとフジ子のお風呂と散歩だ。二匹とも闘犬で俺以外が近づくとメッチャ唸って噛みつこうとする。そして、お風呂が大っ嫌い
罰には丁度良いだろ?
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