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第一

誘拐お断り

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どーしよ...
俺、魔王助けちゃったよ...
だからスピーアが少し嫌味っぽく助けるのかって聞いてたのか...


「助けてくれてありがとう。俺はハロス・ディカサ・オーバン。ハロスと呼んでくれ」


「...カーティルです......ハロスさんは何であんな怪我を...」


普通に挨拶するハロスさんに俺は何も見なかったことにして、話を進めるとにした。そもそも、あそこまでの怪我は俺でも数回しか見たことない
多分だけど誰かと戦ったのだろう


「ちょっとね......シュッツヘルギルドの勇者だと名のる猫族に襲われたんだ...いきなりで対応できなくてね」


....シュッツヘルギルドの....猫族...勇者......
知っている人かも知れないけど、まだどれだけの規模のギルドかわからない。それに例え俺の思い描いている人だとしても確かVLの差が200以上あったはず...
不意打ちであんな傷が負えるのかな...


「...カーティル...お礼が言いたいんだが...」


ん?
これって、あぶなくね?
魔王がお礼がした言っていったら、連れてかれるの決定じゃん
...でもな~......もう夕方だし...もし鮮度があるなら早く持ってった方がいいし...


「...すみません...今日はもう帰らないと...」


そう言ってすぐに逃げた
なんか、無理に連れていかれそうな雰囲気だったし...
王国の門が見えるまで走った
時々後ろを見ながら走ったから、大丈夫みたい...


「ハァハァ......ここまで来れば大丈夫...かな?」


魔物の死骸に薬草を持って走ったから息の上がりがはやかったなぁ...
...これから少しずつ体力つけよ...


*******************


ギルドにつき、入ると昨日みたいにたくさんの人がいた。ハスミスさんの言うとおりだな...


「あ、カーティル君...どうしたの?」


「...いえ...これ、依頼の品なんですけど...」


「ここに出してください。状態と本数を確認します」


カウンターにいたハスミスさんに声をかけられ、依頼されていた物を出した。ついでに魔物の死骸も出して、鑑定をしてもらった


「すべて状態が良です。依頼金額銀貨八枚と上質な物を採ってきたボーナスとして銀貨二枚を着けさせて貰います。それと、魔物の死骸は血抜きが出来ているので、銅貨五枚をお支払いします」


「ありがとうございます...あの......」


どうしても気になってしまった
もし、エルピスさんが魔王に大怪我を追わされたら...
ハロスさん以上の傷を負わされていたら...
そう思うと、凄く心配だ


「?どうされました?」


「...あの......薬草採取中に...聞いた話なんですが......シュッツヘルギルドの猫族が......魔王に挑みにいったって....」


「え?...確かに魔王討伐は最高ランクの依頼にありますが.............あ」


「....あの..........」


「実は...うちのギルドを敵視しているギルドがいて...よく、うちのギルドを名のってはいろいろと問題を起こして...」


あ~......
よくあることだ
こっちは敵視も何もしていたないのに、意味の分からない恨みを受けて...
評判を落とそうとして、失敗して、どっちの利益にもならない...


「やぁ、ハスミス」


「あら、ムクゲさん」


「これ、依頼の品ね...?どうしたの」


「...マスター、実はまた......」


「...また...か」


ふたりの様子から見て、かなりの頻度であるのだろう
他のギルドか...
どんな、人たちが居るんだろうなぁ...

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