上 下
7 / 36
第一

町へ

しおりを挟む

俺の暴露にテッセラさんは驚きまくっている。まぁ...この見た目で19歳には見えn


「なんだって!?本当に子供じゃないか!!」


はい?


「...あの、テッセラさん?」


「見た目からしてエルフか?いや、エルフは耳がとがっているから違う...ハーフエルフか?それとも何かしらの獣人か?」


「......えっと...人間族です」


「なっ!!!」


まさかね、ここまで勘違いされるとは思わなかったよ...
恐らく種族によって寿命が違うから成人の年齢もちがうのだろう。俺の元いた国では15歳から大人扱いだった。この国では違うのか?


「...本当に....人間族か?」


「はい...そうですが?」


「なら...確か人間族の成人は......18だったな...すまない、取り乱してしまって」


「いえ...お気になさらず」


あっぶねぇ~...
ギリギリ成人扱いだ...
テッセラさんが落ち着くまで俺はテッセラさんの容姿を見てみた
深みのある青髪にザ・イケメンのような顔。体は鍛えているのかスラッとしつつも筋肉があることが分かる。何より俺よりデカイ。俺とは真逆すぎて羨ましい....
俺も、テッセラさんみないな男になりたかった...


「待たせて済まない。カーティルくんは何故この森に?」


「...あ~....ぅ」


答えにくい質問だ...
どうしようかな...
いきなり、別の世界から来ましたって言っても信じちゃくれないし、変人扱いを受けるだろうなぁ...


「実は...記憶がなくて...なんで、森にいるのかわからなくて...覚えているのは自分の名前ぐらいで家族とか住んでいた場所とか...忘れてしまって...」


う~...ん....
信じてくれるかな....


「そうか...なら、俺と一緒に町に行かないか?もしかしたら何か思いだすかもしれないし...」


Oh...
信じた...
信じてくれるのはありがたいけど...
あ、そーいや、スピーアのこと言った方が良いかな...


『止めた方がいいですよ。魔族はイメージが悪いので』


そうか...
まぁ、魔族って悪さしそうなイメージしかないもんな...
腕輪は単なる飾りにしか見えないし、聞かれたら適当に騙せばいいか...


「カーティル君、こっちだよ」


「あ、はい」


手を差し出してきた。完全に子供扱いだけど、今は我慢...
それより、さっきから気になっていることが...


「あの......あのスライムって...どうしちゃたんですか?」


そう、さっきから水のように地面に広がっているスライム。鑑定の中でも物理攻撃無効のはずなのに...


「あぁ、目を回しているんだ。スライムは媚薬を分泌させているときに強力な攻撃をされると倒せるんだけど...木にぶつけただけだから目を回しているだけなんだ」


分泌中に...攻撃...
媚薬の分泌は多くの体力でも使うのかな?
...当分はスライムに会いたくないな...


「もうすぐ、森を出るよ」


「はい...あの、テッセラさんは何故森へ?」


「うん...ギルドの依頼の中に薬草探しがあってさ、久しぶりに初心に戻ろうと思ってね...」


......いい人だな...
初心の気持ちを忘れずに...か
副騎士長どうしてるかな...
あいつは俺以上に信頼があったからなぁ...
無事にやってくれてるだろう


「もうすぐだよ」


「はい...町ってどれぐらいの...」


「う~ん...町って言うより国かな?森を抜けたら大通りに出て、そのまま入国...ってとこかな?」


町じゃなく国ですか...
まぁ、町よりかはありがたい。宿とかあるだろうし
そんなことを考えていたら森を抜けて広い整備された道に出た。石造りで綺麗だなぁ...
大通りに出てからは手を離して貰いテッセラさんの少し後ろを歩くことにした


「カーティル君、あの門を抜ければ、ハスバルン王国だ」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愛され末っ子

西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。 リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。 (お知らせは本編で行います。) ******** 上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます! 上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、 上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。 上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的 上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン 上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。 てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。 (特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。 琉架の従者 遼(はる)琉架の10歳上 理斗の従者 蘭(らん)理斗の10歳上 その他の従者は後々出します。 虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。 前半、BL要素少なめです。 この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。 できないな、と悟ったらこの文は消します。 ※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。 皆様にとって最高の作品になりますように。 ※作者の近況状況欄は要チェックです! 西条ネア

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

主人公の兄になったなんて知らない

さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を レインは知らない自分が神に愛されている事を 表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

膀胱を虐められる男の子の話

煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ 男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話 膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

弟いわく、ここは乙女ゲームの世界らしいです

BL
――‥ 昔、あるとき弟が言った。此処はある乙女ゲームの世界の中だ、と。我が侯爵家 ハワードは今の代で終わりを迎え、父・母の散財により没落貴族に堕ちる、と… 。そして、これまでの悪事が晒され、父・母と共に令息である僕自身も母の息の掛かった婚約者の悪役令嬢と共に公開処刑にて断罪される… と。あの日、珍しく滑舌に喋り出した弟は予言めいた言葉を口にした――‥ 。

【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成) エロなし。騎士×妖精 ※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? いいねありがとうございます!励みになります。

処理中です...