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第一
町へ
しおりを挟む俺の暴露にテッセラさんは驚きまくっている。まぁ...この見た目で19歳には見えn
「なんだって!?本当に子供じゃないか!!」
はい?
「...あの、テッセラさん?」
「見た目からしてエルフか?いや、エルフは耳がとがっているから違う...ハーフエルフか?それとも何かしらの獣人か?」
「......えっと...人間族です」
「なっ!!!」
まさかね、ここまで勘違いされるとは思わなかったよ...
恐らく種族によって寿命が違うから成人の年齢もちがうのだろう。俺の元いた国では15歳から大人扱いだった。この国では違うのか?
「...本当に....人間族か?」
「はい...そうですが?」
「なら...確か人間族の成人は......18だったな...すまない、取り乱してしまって」
「いえ...お気になさらず」
あっぶねぇ~...
ギリギリ成人扱いだ...
テッセラさんが落ち着くまで俺はテッセラさんの容姿を見てみた
深みのある青髪にザ・イケメンのような顔。体は鍛えているのかスラッとしつつも筋肉があることが分かる。何より俺よりデカイ。俺とは真逆すぎて羨ましい....
俺も、テッセラさんみないな男になりたかった...
「待たせて済まない。カーティルくんは何故この森に?」
「...あ~....ぅ」
答えにくい質問だ...
どうしようかな...
いきなり、別の世界から来ましたって言っても信じちゃくれないし、変人扱いを受けるだろうなぁ...
「実は...記憶がなくて...なんで、森にいるのかわからなくて...覚えているのは自分の名前ぐらいで家族とか住んでいた場所とか...忘れてしまって...」
う~...ん....
信じてくれるかな....
「そうか...なら、俺と一緒に町に行かないか?もしかしたら何か思いだすかもしれないし...」
Oh...
信じた...
信じてくれるのはありがたいけど...
あ、そーいや、スピーアのこと言った方が良いかな...
『止めた方がいいですよ。魔族はイメージが悪いので』
そうか...
まぁ、魔族って悪さしそうなイメージしかないもんな...
腕輪は単なる飾りにしか見えないし、聞かれたら適当に騙せばいいか...
「カーティル君、こっちだよ」
「あ、はい」
手を差し出してきた。完全に子供扱いだけど、今は我慢...
それより、さっきから気になっていることが...
「あの......あのスライムって...どうしちゃたんですか?」
そう、さっきから水のように地面に広がっているスライム。鑑定の中でも物理攻撃無効のはずなのに...
「あぁ、目を回しているんだ。スライムは媚薬を分泌させているときに強力な攻撃をされると倒せるんだけど...木にぶつけただけだから目を回しているだけなんだ」
分泌中に...攻撃...
媚薬の分泌は多くの体力でも使うのかな?
...当分はスライムに会いたくないな...
「もうすぐ、森を出るよ」
「はい...あの、テッセラさんは何故森へ?」
「うん...ギルドの依頼の中に薬草探しがあってさ、久しぶりに初心に戻ろうと思ってね...」
......いい人だな...
初心の気持ちを忘れずに...か
副騎士長どうしてるかな...
あいつは俺以上に信頼があったからなぁ...
無事にやってくれてるだろう
「もうすぐだよ」
「はい...町ってどれぐらいの...」
「う~ん...町って言うより国かな?森を抜けたら大通りに出て、そのまま入国...ってとこかな?」
町じゃなく国ですか...
まぁ、町よりかはありがたい。宿とかあるだろうし
そんなことを考えていたら森を抜けて広い整備された道に出た。石造りで綺麗だなぁ...
大通りに出てからは手を離して貰いテッセラさんの少し後ろを歩くことにした
「カーティル君、あの門を抜ければ、ハスバルン王国だ」
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