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ⅬⅫ 綺想編 後編(2)

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第3章。くら邂逅かいこう


 教会の入り口には、ギミヤ司祭補・ヨスヤ教導士が待っていた。
先頭を切ってラティスが鉄馬車から降りる。
暗黒の妖精からにらまれたと感じる、ヨスヤ教導士の顔色が紫色に変わる。

≪あいた、何するのよ、ラファイア。≫

≪同じ事を2度もやって、時間を無駄にしないで下さい!≫

ラティスの凄まじい見えざる背光の暴風雨に、即、気付いたラファイアが
ネコパンチを、ラティスの後頭部にくわえていた。

≪あんた、貸しイチね。≫

ふたりの妖精の間で、怒りの精神感応がおこなわれる。
どうやら、ラティスもラファイアもここで、レクリエーションまでは
する気がないらしい。

「こ こ こちらです。」

必死に出したヨスヤ教導士の声は裏返っている。

「お出迎えありがとうございます。」

2番目に鉄馬車から降りてきたイルムが代表して謝意しゃいを述べる。

「いえ、こちらこそお忙しいところ、我らのところにおいでいただいて。」

ギミヤ司祭補が答礼を返す。すぐに後ろから、

「では、外でお待ち申しております。」

とって付けたような言葉が。いつの間にか、光折迷彩を変化させ
無影透明の姿から御者姿になっていたラファイアが、3人に声をかける。

ギミヤ司祭補とヨスヤ教導士の案内で3人は、教会の天上の高い祈りの間に
通される。

・・・・・・・・

 「ラティス様・アマト様・イルム將、今日はわざわざ起こしいただき
ありがとうございます。」

自分の感情を押し殺しワザク枢機卿が、型通りの挨拶を行う。

「いいわよ、無理しなくて。早く用事を済ませたら。」

ラティスの言葉を受け、ナフ副司祭がゆがめた表情で、おもむろに話出す。

「暗黒の妖精とは聞きしに勝る凄い圧だな。これでも加減しているんだろうが。
双月教の暗殺集団の切り札、妖魔で構成された闇の冒険者が
行方不明になるわけだ。あれは、あんたが殺ったんだろう?」

ナフの挑発に微動だにしないラティス。かすかな笑いには虚無の匂いすら浮かぶ。
その雰囲気に契約者のアマトのみならず、交渉事の素人のギミヤ・ヨスヤは
顔色を失う。

「ふん、全く動ぜずか。『だく』という事を察しろとでもいいたいのか。
いいだろう、今日の主題に移らせていただく。」

「今回の話は1000年前、暗黒の妖精アピスが教国騎士団を一蹴した時に
さかのぼるんだよ。あの時、双月教は根絶の危機におちいった。
当然だ、オフトレがあの大量虐殺を引き起こした原因に、
教会が積極的に一枚んでたんだからな。」

「嘘を言うな。何か証拠があるのか?」

話に耐えきれず、ギミヤ司祭補が立ち上がり大声をあげる。

「双月教には、激昂げきこうして説諭するという教義はありませんよ、
ギミヤ司祭補。」

ワザク枢機卿が、若い信仰者をたしなめる。不承不承ふしょうぶしょうギミヤは席に着く。

「双月教が焚書ふんしょをした偽典の生き残りの一つが、帝都に残っていました。
それも6世の寝室にね。その偽典の記述から言うと、
ソドラの街の準騎士見習いのオフトレの姉妹が、何故かゴモムの街の
娼婦であった事。その遊郭ゆうかくの主人の名が、当時の名のつけ方から言って、
ソドラの街での当時の有力貴族の兄弟でかつ
双月教の有力枢機卿の兄弟としか思えぬ事が、
読み取れます。」

イルムが冷徹な語り口で、一部の者しか知らない重要秘話を暴露ばくろする。

「消しそこなった偽典が残ってたとはな、それも6世の手元にだと。
本当に、神々はいるのかもしれん。」

宗教者ですら口に出せない、最大の禁忌きんきをサラリとナフは話す。
ナフの最後の言葉に、ワザクですら顔色が変わる。

「隠形の軍師の二つ名は伊達じゃねぇな。では、黒の最高枢機卿と
手札と言われる者達のことは、当然知っているよな?」

「隠れて荒事をするものがいるという噂は、事実と認識しています。」

「ふう~、いいぜ、いいぜ。1000年間の荒事の元締めが歴代の
黒の最高枢機卿という役職で、手を汚してきたのが手札という奴らで、
オレは手札の一枚さ。」

「この役職が出来たのは、あの1000年前の暗黒の妖精アピスの、本来なら
教会の自業自得と呼べる、教会騎士団の虐殺ぎゃくさつ劇が起因だな。」

「1000年前は、白光の妖精ラファイスとノープルという究極の
お人よしがいたので、そいつらを利用することで、
なんとか恰好かっこうをつける事が出来たけどな。」

ナフは一端話を切り、一息入れる。しばしの沈黙がその場を覆う。

「つまりは双月教は表向きには、白光の妖精ラファイス、ノープルの聖域化を。
合わせて、裏ではそれらの証拠の隠滅。それが高じて、敵対勢力を積極的に
抹殺まっさつしてきたと。」

と、イルムが冷たい口調で話を繋ぐ。

「その通りさ。現にその仕事をやってきたおれが言うんだからな。」

再び椅子から立ち上がるギミヤ司祭補を、ワザク枢機卿が手でめる。
しかしその手は、怒りで震えている。

「ある事が起こられなければ、これからもずっと双月教は上手く行く
はずだった。」

手札なりの誇りもあったんだろう、ナフは遠くのものを見る顔になっている。

「けれど、それは崩れ去った。暗黒の妖精の復活。つまり、あんたさ、
ラティスさんの、この世への顕現けんげんさ。」

「それにあんたは、暗黒の妖精がよみがえってきた時、白光の妖精もよみがえ
暗黒の妖精を再び地の底に突き落とすという、
インチキな教義まで否定してみせたしな。」

「このような1000年に渡る、イカサマな教義が、双月教会を縛ったわけだ。」

「そこから生まれる結論は、私を滅し去る以外はないわけね。」

沈黙していたラティスが、真打登場とばかり、言葉を発する。

「その通り、そう双月教のお偉い方は考えるわけだ。
暗黒の妖精は当然どうこうできねぇ、聖ラファイスさえ退けてしまった
化け物だし、だったらとね。」

「その事に対しては私からも、知らぬ事だっとはいえ、アマト様、ラティス様に
あやまらなければならない。双月教を代表して言わせてもらう、誠にすまなかった。」

ワザク枢機卿が立ち上がり、深々と頭を下げる。

「ワザクあんたが何を言っても、本山のくずどもはやめる?
なら、あんたがあやまってもしょうがないでしょう。」

ラティスがおだやかに、意外な言葉をワザクにかける。

「しかし、ナフ副司祭殿、その真実の発露は、ここにいるワザク枢機卿以下三人の
双月教の方の命も危うくする事になると思うのだが?」

イルムが当然の疑問をナフに投げかける。

「そうせっつくなよ、隠形の軍師殿。黒の最高枢機卿も闇の冒険者という
切り札を失くした双月教会は、まともな感覚なら和解の使者でも送ってきて
自己改革でもするはず。」

「だがそれはないというの?組織ね。」

ラティスがいやなものを考える表情をする。
どうも姿を思い浮かべてるようだ。

「ラティスさん、
あんたが伝説の暗黒の妖精アピス以上の魔力を持っているとしても、
双月教の方も今回は後には引けねぇのよ。」

「あれからでも1000年の積み重ねがあるからな。
利益とか権益が複雑に絡み合ってしまっている。
自身じゃもうどうしようもならねえ。」

「あとは、期間無制限の滅し合いを行うしかねえな。」

「欲に目がくらんだ宗教者は、何万人死んでも自業自得。
だが教会に煽られた信徒はどうだ?何十万、百万を超える規模で、
聖五星軍なんかつくらされて何回も何十回も、あんたらと殺し合う。
ただ宗教者の利益のためにだけにな!?」

「おれがこれを話してた理由は私怨しえんだよ、。異端審問の騎士が
動いているらしい。奴らには時効はねぇ。おれは捕えられたら殺されるだろう。
オレが手を汚してきた事に対する、双月教への最終的な報酬がこれならね。」

「帝都教会の3人を巻き込んだのは、オレの妬みだ。何も知らずに、
祈るだけの奴に対するな。もし刃が喉元に押し付けられている事を知っても、
能天気に祈れるかとな。」


第4章。アマトの転機(2)


 ここで意外な人物が、ナフに質問をする、アマトである。

「ナフ副司祭殿、ひとつ質問があるんですが?」

「契約者のぼうやか、お前が一番の標的だな。世界の敵扱いだ、かわいそうに。
なんでも答えるぜ、聞きな。」

「双月教のお偉方のなかに、教皇、67世猊下げいかは入っているんですか?」

ナフはその質問の内容に面食らったようだが、約束通り知ってることを話す。

「あいつは単なるお飾りよ。現に祈りの小部屋に幽閉ゆうへいされているという
情報もあるしな。」

「そんな、教皇様が。」

ヨスヤ教導士の悲鳴が部屋に響く。今度はギミヤ司祭補がヨスヤ教導士をたしなめる。

「で、ぼうや。それがどうかした。教皇に何か言わせれば惨劇さんげきが避けられる
とでも、思ったかい?」

ナフ副司祭の嘲笑ちょうしょうが、アマトの次の言葉を呼び込む。

「ひとつ考えがあります。」

全員の目が、情けない容姿のアマトに注がれる。

「教都ムランに行き、67世猊下げいかを救出する。そして帝都に行幸ぎょうこういただいて、
新双月教を帝都で立ち上げる。」

「・・・・・・・・。」 「・・・・・・・・。」

沈黙が背の高い祈りの間を支配する。

「ハハハ、アマト。敵の親玉をかっさっらってくるというの。それも教会の
最大の敵認定されてるアンタが?」

ラティスが静寂を破壊し、己の契約者の考えを面白がる。

「いや、教皇の捕囚というのは、歴史を変える考えかもしれません。」

そういうイルムの顔にも、猛禽もうきん類の笑いが浮かぶ。

「あんたら、何を言ってるんだ。教都ムランにしても何十の結界があるし、
祈りの小部屋がある祈りの塔も、何十の障壁があるんだぞ。」

「それに何万もいる教国騎士団や異端審問の騎士達をどうする気だ。
皆殺しにでもする気か?」

「闘う気を放棄させればいい。自分達が選ばれなかった者と思い知らされれば、
自ら剣をてるでしょう。」

「ぼうや、だから、そういう事は、暗黒の妖精の力がいかに強大であっても、
絶対に出来ないぜ!」

ナフは、ひたいに青筋を浮かび上がらせて、アマトをののしる。

「確かにラティスさんだけでは、最後の1人までの殺し合いになるでしょうけど。」

そのアマトの言葉に、イルムは肩を微かに震わせて、笑っている。
その笑いの中身は、双月教の4人には理解できない。

「アマトわかったわ。ポンコツの妖精ね。ポンコツにはポンコツなりの
役どころがあると言う事ね。アンタにしては、いい目のつけどころじゃん。」

「ラファイア。どうせ私の結界を透過して盗み聞きしてるんでしょう。
現れなさいよ!」

ラティスが、虚空に叫ぶ。

「だれが、ポンコツの妖精ですか!?」

怒りのあまりか、ラファイアが本来の姿で、空中に顕現けんげんする。
超絶の美しい笑顔、聖なる御姿の妖精。白金の背光が虹色の環光に変わり、
更に49色の光に乖離かいりし、天上の高い祈りの部屋に溢れる。

「「「聖ラファイス様!!!」」」

双月教の4人は魂を飛ばされ、聖なる五角形を描く事さえ忘れていた。


第5章。未然の教義書(1)


 アマトら4人という嵐が去ったあと、教会は静寂に包まれている。

アマト達が立ち去ってすぐに、ナフ副司祭はうつろな目で、

『しょせんガキのたわごと。できるわけがない。欲にくらんで殺し合う事が
双月教の本質よ。』

と虚ろな笑い声と共に、同じく教会を出て行っている。

『ナフ副司祭は、恐らくは生きて帰ってくるまい。』

ワザク枢機卿は、彼に対しては怨みより哀念あいねんの想いにとらわれている。

「ワザク様。」

「なんですか、ヨスヤ教導士?」

「あのくわだては上手くいくのでしょうか?」

「神々がお許したまうのなら、上手くいくでしょう。」

「ですが我々の命も!?」

「それも神々の御意思しだいです。」

質問をしたヨスヤ教導士も、沈黙を守るギミヤ司祭補も顔色が青い。
若いふたりを勇気づけるため、ワザクは隠された秘儀を話す事を決意する。

「【未然記】という教義書が、双月教の外典にあります。双月教が危機に陥った
時の未来を、双月教の創成期の誰かが、書き記したといわれるものです。」

「それは当初は1000年前のあのときを、予言したものと言われてました。
しかし、聖ラファイス様の降臨と聖ノープル様の御苦労とあまりにも
内容が違い過ぎたため、いつしかかえりみられなくなった教義書です。」

「誰もが、暗黒の妖精と白光の妖精の闘いが、双月教の最大にして最後の危機と
思ったからです。」

「しかし、【未然記】が1000年前ではなく、現在を予言していたら、
どうでしょうか?」

「現在にいたる我々のおごりの積み重ねこそが、真の双月教の危機であると。」

「その書のなかに、双月教の危機に現れる、人ならざる者の記載があります。」

「そのものとどう向き合うかで、双月教の未来は決まるとも記されています。
終局に向かう道は広く、希望へ向かう道は狭いとも。」

「人ならざる者というのは?」

ヨスヤ教導士は質問し、ギミヤ司祭補も聞き耳をたてている。

「それは、三つの顔を持つ、三身一対のものと記されています。」

「一つ目の顔は、美しくも恐ろしい怒りの表情。
 二つ目の顔は、美しくも冷たい笑いの表情。
 三つ目の顔は、情けなくも暖かい泣きの表情と。」

「これは何かの暗示でしょう。」

「今の教皇、67世猊下げいかなら【未然記】を読まれているに違いありません。」

「真の神々の御加護ごかごが、彼らにも、私共にもあることを祈りましょう。」
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