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 転生して2日目。今日は家電を買いに行く。

 ベッドルームから出て顔を洗った後、昨日クリーニングをしてもらった洋服に着替えて出かける準備を整える。そして、黒田さんが来るのをソファーに座りながら待っている。

 9時55分になったので部屋を出て、エレベーターで1階に降りる。すると、既にマンションの前に車が停まっていた。

「おはようございます、秋庭様」

「おはようございます黒田さん。今日もよろしくお願いします」

 黒田さんにエスコートされ車に乗る。

「今日はどちらに行かれますか?」

「家電を買いに行きたいので、家電量販店にお願いします」

「かしこまりました。30分ほどで到着致します」

 30分ほど車を走らせ、家電量販店に到着した。

「到着致しました」

 俺は、黒田さんにドアを開けてもらい車から降りると、お店の中に入っていく。

 お店の中に入り、まずは冷蔵庫を見ているた。しばらく見て、買う冷蔵庫を決めたので店員さんを探す。

「いらっしゃいませ、何をお探しでしょうか」

「この冷蔵庫欲しいんですけど」

「かしこまりました、他にお買い物はございますか?」

「はい、あと洗濯機とパソコン、電子レンジなどの調理家電とドライヤーなどです」

「では、ご案内させていたきます。こちらです」

 店員さんに付いて行く。まずは洗濯機のようだ。

「こちらが洗濯機のコーナーです。その中でもこちらの洗濯機は一番最新のものになっております」

「乾燥機能付いてますか?」

「もちろんです」

「じゃあこれにします」

 洗濯機を決めたので、次は調理家電コーナー。

「こちら、調理家電コーナーになっております。」

 俺は店員さんにオススメを聞き、電子レンジとコーヒーメーカー、炊飯器、ポットなどの家電と鍋やフライパンなどの調理器具を大量に購入した。

 その後、1番最新のドライヤーを買って、最後にパソコンを見に行く。

「こちらがパソコンのコーナーになります」

 俺は30分かけてパソコンを選んだ。店員さんに説明をしてもらい結局一番最新のものにした。

「他にお買いになるものはございますか?」

「もう大丈夫です」

「では、レジの方に案内させていただきます」

 俺は冷蔵庫や洗濯機などの購入する家電の詳細が書いてある紙を渡され、レジに案内してもらった。

「こちらがレジになります。この紙を渡せば、購入する商品がわかるようになっていますので、レジの店員にお渡しください」

 俺はお礼を言い、レジに並んだ。

「いらっしゃいませ」

「これお願いします」

 しばらくすると俺の番になったので紙を店員さん渡した。

「配送はどうなさいますか?」

「配送お願いします」

「かしこまりました、お会計が終わりましたらサービスカウンターに行って、書類の記入をお願いします」

「わかりました」

「お会計が配送料込みで、1,057,100円になります」

「カードで」

 俺はカードを出し支払いを終えた。

「では、こちらの紙を持ってサービスカウンターの方にお願いします」

 俺はサービスカウンターに向かい、紙を出した。

「配送お願いします」

「かしこまりました。こちらに記入お願いします」

 氏名、住所、電話番号を書いて店員さんに紙を渡す。

「はい、ありがとうございます。配送日時はどうなさいますか?」

「一番早い日でいつですか?」

「明後日5月10日の午前中になります」

「じゃあそれで」

「かしこまりました」

 配送を頼むと、俺はお店を出た。車に戻ると、黒田さんにドアを開けてもらい中に入る。

「次はどこに向かいますか?」

「もう家に戻って大丈夫です」

「かしこまりました」

 黒田さんは車を出発させた。

 車に乗っている間、俺は黒田さんのスカウトをした。

「黒田さん、俺の家で働きませんか?」

「運転手と言うことですか?」

「運転手もそうだけど、家事とかもお願いしたいんですけど」

「かしこまりました。そうすると、今の会社を辞めなくてはいけないのですぐには無理なのですが、一ヶ月後からの契約でよろしいですか?」

「いいんですか?ありがとうございます。それまでに黒田さんに納得していただける契約書準備しときますね」

 話が終わる頃にちょうどマンションに到着した。

「今日もご利用ありがとうございました」

「こちらこそありがとうございました。連絡先交換しときませんか?」

「はい、かしこまりました」

 黒田さんと連絡先を交換する。

「何かあれば連絡してください。俺もまたすぐに頼むかもしれませんが」

「はい。秋庭様のところでお世話になる準備が整いましたらご連絡いたします。では、今日のところは失礼いたします」

 黒田さんとは別れ、部屋に帰った。


 それから2日後、家電が届いた。冷蔵庫や洗濯機は業者の方に運んでもらい、俺はパソコンの設定をすることにした。

 すると、また神様からの連絡が届いた。

『君はまだ15歳なのだから、学校に通ってもいいんじゃないかな?通うなら書類の準備は整ってるよ』

 神様に言われて思い出す。

「学校か~行こうかな」

 神様に返信する。

『どこの学校ですか?』

『そこから一番近い、赤嶺学園高等部だよ。君の経歴が書かれている紙と書類は今から君のパソコンに送るね』

『わかりました』

 すると、パソコンにデータが送られてきた。

 そのまま俺はパソコンで赤嶺学園高等部の転入手続きをした。
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