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Sランク

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 ロンド村での依頼が終わってから1週間くらいのんびりとした日を過ごした。

 久しぶりに冒険者ギルドへ行くとギルドマスターの部屋へと通された。

「今日はSランク試験とSランクの特典について話をするためにここに来てもらった」

「そうだったんですね、ありがとうございます」

「現役のSランク冒険者は世界で2人しかいないし、歴代でも7人しかいないのは知ってるな?」

「はい、それは知ってます」

「Sランク冒険者は王族と同レベルの権力を持つことができるくらいだからな。何故だか分かるか?」

「分からないです。何故ですか?」

「Sランク冒険者というのは1人でAランク冒険者100人分くらいの強さがある人がなると言われている。その人が1人でもどこかの国や貴族家の下に知ってしまうと、反逆や戦争になりかねないからな」

「なるほど。そうだったんですね」

「その分試験は厳しいし、3つの国の国王様から認められないとSランクにはなれない」

「まずはロックウェル王国の国王様に認めてもらうことからだ」

 その後も、Sランクの特典や試験についてギルドマスターの知ってることを教えてもらった。

 ロックウェル王国の国王様に認めてもらうために王都に行く必要があるので、前に王都に行った時に知り合った王弟殿下のマレドリアン•ロックウェル公爵に手紙を送ることにした。

『マレドリアン•ロックウェル公爵様へ
お久しぶりです。前に王立騎士学園で臨時講師の依頼を受けました冒険者のタイチです。Sランク冒険者試験を受けることになり、王都に向かうことになりました。その際、ご挨拶に伺えれば幸いです。
            タイチ•ミズノ』

「こんな感じでいいのかな?王族の方に送る手紙なんて書いたことないからさ」

 ソルと相談しながら手紙を書いた。

「大丈夫だと思いますよ。これで手紙の返事が来たら挨拶に行っても良いということですので」

「わかった。ありがとう。」

 手紙を送って2週間後、無事公爵様からの返事が届いた。





 
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