異世界転移したので、のんびり楽しみます。

side レイ②

※レイ視点

　ダンジョンの中をしばらく歩くと、少し先に魔物の気配を感じた。

　その気配を主人も感じ取ったようだ。

「レイが先前衛で俺が後衛でいいかな？」

「我が全て蹴散らしてやろう」

　それからすぐにゴーレムの魔物が出てきた。

（ゴーレムか、久しぶりに見たな。たしかゴーレムは魔法が効きづらいのであったな）

　レイそれを思い出し、物理攻撃で倒していくことに決めた。

　蹴り飛ばしたり、体当たりしたりでレイは出てきた魔物全てを一撃で蹴散らしていく。

　主人に褒められ、レイはご機嫌でダンジョンの中を進んでいく。

　23階層に到達した頃、ゴーレムしかでないことに疑問をもったレイは、タイチに質問する。

「このダンジョンゴーレムしか出ないではないか。これでは我の強さを証明出来ないのではないか？」

「30階層まではゴーレムしか出ないからね。でもレイの強さは伝わってるから大丈夫」

「そうか。ならば良いが」

　素直に納得はできなかったが主人がそう言うので一応は納得して、魔物を倒していった。

　それから2時間が経過して、ついに30階層に到着した。

「レイ、30階層はボス部屋だから今までより少し強いゴーレムが出るよ。レイには関係ないと思うけど気をつけて」

「そうだな。我にとっては変わらぬ強さだが、気をつけよう」

　中に入ると、一体のゴーレムがいた。

（これが強いと言っていたやつなのか？今までのやつよりは強いのかもしれんが、この程度なのか？）

「もう倒して良いのか？」

「いいよ」

　倒していいらしいので、いつも通り蹴り飛ばして終わらせた。

「主人終わったぞ」

「お疲れ様。強いね」

「これくらいは朝飯前だ」

（まぁ主人に強さを見せられたなら良しとしよう）

　主人と共に部屋を出て先に進んだ。