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王都散策

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 王都に着いて二日目の朝。

 いつものように朝早くに起き、お風呂に入り出かける準備を整える。

 それから部屋で少しのんびりした後、部屋にある通信機を使って一階のカウンターに通信をする。

「はい、一階カウンターです。何か御用でしょうか?」

「最上階のタイチです。朝食を部屋まで運んでください」

「かしこまりました。少々お待ちください」

 通信が切れた後しばらく待つと、ドアがトントンとノックされた。

「お待たせいたしました。朝食をお持ちいたしました」

 昨日の夕食の時と同じようにダイニングテーブルに朝食を並べて従業員は部屋を出て行った。

 朝食を食べ終えると宿を出て王都の街を散策することにした。

 昨日門から宿に来る間に広場があったことを思い出し、まずはそこに向かった。

 広場に着くと、昨日は夜遅くに王都に着いたせいか広場には人があまりいなかったが、今日は朝早くに来たため沢山の屋台が並んでおり人で溢れている。

 俺はさっそく屋台を眺めることにした。

 手前から一つづつ屋台を見ていくと、アクセサリーが売っている屋台を見つけた。

「いらっしゃいませ」

 その屋台の商品の一つを手に取り眺めていると店主に話しかけられた。

「そのネックレスはダンジョン産だよ」

「ここにあるものは全部ダンジョン産ですか?」

「そうだよ!この屋台はダンジョン産のアクセサリーを扱っているんだ」

「そうなんですね。これと色違いのものは売っていますか?」

「売ってるよ。今は全部で10種類しか揃ってないけどね」

「今ある全部の色ください」

 俺がこう言うと店主は赤、黒、青、緑、黄、紫、オレンジ、透明、白、灰の十色のネックレスを出した。

 商品を受け取りお金を支払うとその場を後にした。

 その後も気になる屋台を見つけて買い物をし、全ての屋台を見終わったのは3時間経った頃だった。

 ちょうど昼食の時間なので、広場を出て宿と反対方向へ歩いていく。

 大通りを歩きながら周りを見渡すと、オシャレなカフェを見つけた。

 そのカフェに入り昼食を食べる。

 カフェを出た後はまた大通りを歩き始め、のんびりとした一日を過ごした。






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