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絶望
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月日は流れて一回目の大学3回生
今日はお父さんが夢見ていた飲食店のオープンの日。
脱サラしてから一年修行しこの日を迎えることができた。
店の前に祝花がたくさん飾られていて華やかな雰囲気だ。
初日は好調で昼間はお客さんが途切れることがなかった。
お母さんはホールスタッフとしてお父さんと二人で店を回している。
「ただいま、お店の調子どうなの?」
大学に入り想真は家を出て一人暮らしをしていた。
学校があった為、開店日には来れなかったが、休日にやっと来れたのだ。
「出だしは好調だよ」
仕込みをしながらお父さんが言った。
「そうなんだ、それは良かった。
これからもっと忙しくなるといいね」
「そうだな、稼いでもうすこし潤った生活を送らせてあげるよ、今の仕送りじゃかつかつだろ?」
「いいよ、仕送りしてくれてるだけでも有り難いんだ、それに社会も知らない俺が贅沢はできないよ」
お父さんはお前は真面目だなと笑った。
「お母さんは?」
「今買い出し行ってるよ、もうすぐ帰ってくるんじゃないか?」
その時丁度お母さんが帰ってきた。
両手にはパンパンに詰まった買い物袋を下げていた。
「想真おかえりなさい」
「ただいま」
「学校はどうなの?」
お母さんは荷物をテーブルに置きながら聞いた。
「ぼちぼちだね」
他愛もない話をして家族との時間を過ごした。
これから夜の営業があるからと言われ、先に実家に戻ることにした。
それから3ヶ月後、お父さんの店の売上は落ち始めた。
競争率の高い業界だ、こういったことはよくある話。
試行錯誤して暫くは粘ったのだがもうこれ以上売上は回復できる見込みがなかった。
そして、不幸は更に続く。
店が火事になってしまった。
火の不始末で燃えてしまったらしい。
お父さんの夢は燃えてしまった。
そして、逃げ遅れたお母さんもこの時亡くなってしまう。
この上ない不幸が訪れ、想真は絶望に立たされていた。
今日はお父さんが夢見ていた飲食店のオープンの日。
脱サラしてから一年修行しこの日を迎えることができた。
店の前に祝花がたくさん飾られていて華やかな雰囲気だ。
初日は好調で昼間はお客さんが途切れることがなかった。
お母さんはホールスタッフとしてお父さんと二人で店を回している。
「ただいま、お店の調子どうなの?」
大学に入り想真は家を出て一人暮らしをしていた。
学校があった為、開店日には来れなかったが、休日にやっと来れたのだ。
「出だしは好調だよ」
仕込みをしながらお父さんが言った。
「そうなんだ、それは良かった。
これからもっと忙しくなるといいね」
「そうだな、稼いでもうすこし潤った生活を送らせてあげるよ、今の仕送りじゃかつかつだろ?」
「いいよ、仕送りしてくれてるだけでも有り難いんだ、それに社会も知らない俺が贅沢はできないよ」
お父さんはお前は真面目だなと笑った。
「お母さんは?」
「今買い出し行ってるよ、もうすぐ帰ってくるんじゃないか?」
その時丁度お母さんが帰ってきた。
両手にはパンパンに詰まった買い物袋を下げていた。
「想真おかえりなさい」
「ただいま」
「学校はどうなの?」
お母さんは荷物をテーブルに置きながら聞いた。
「ぼちぼちだね」
他愛もない話をして家族との時間を過ごした。
これから夜の営業があるからと言われ、先に実家に戻ることにした。
それから3ヶ月後、お父さんの店の売上は落ち始めた。
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試行錯誤して暫くは粘ったのだがもうこれ以上売上は回復できる見込みがなかった。
そして、不幸は更に続く。
店が火事になってしまった。
火の不始末で燃えてしまったらしい。
お父さんの夢は燃えてしまった。
そして、逃げ遅れたお母さんもこの時亡くなってしまう。
この上ない不幸が訪れ、想真は絶望に立たされていた。
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