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1章 リリスのグリモワールの修復師
23逃げる薔薇姫その四
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「ひとまず、これで安心ね」
リリスを逃がし一息着いた。
戦わなくちゃ。
私は熊男に向き合う形で対峙する。
ムキムキした筋肉が気色悪い。
「追いかけっこは終わりかい?
お嬢ちゃん」
ガハハと豪快な笑い声が響く。
燃やした仲間も多少回復したのが後ろから駆け寄ってくる。
しぶとい奴らね。
「私たちのこと諦めてくれると嬉しいのだけど」
「馬鹿いっちゃいけねーよ。
獲物は逃がさない。
お嬢ちゃんを捕まえて、赤い服の女も捕まえる」
仲間が来たせいか先ほどよりも優位に感じて勝ちを確信した顔をしている。
そんな彼らに私は憐れみの視線を送った。
いくら数が増えようとも私には勝てないだろう。
他人任せの策だけれど。
本当は一人で解決したかった。
「森の熊さん、私ともう少し遊びましょうか」
私はすぅっと息を吐く。
「森のみんな!助けて!!」
「にゃー!!!」
声とともに術式を施した石を投げる。
空中で虹色の花火が打ち上がった。
「はっ、助けを呼んだのか?
こんな山に誰もいるわけないだろう」
馬鹿にしたようにこちらを見る。
「か弱い乙女な私は助けを呼んだわ。
確かに人は誰もいないでしょうね。
でも、後悔するのは熊さんよ」
しばらくするとさわさわと風のような音が聞こえてきた。
それがだんだんと近付いてくる。
はっきりとした声の形となっていく。
「私たちのステラを虐めるのはだぁれ?」
森の至る所から人でないものが次々と現れる。
小さき者も大きな者もありとあらゆる幻想種が姿を現す。
「な、なんだ?」
「もう、さっきからそれしか言ってないわよ」
私はクスリと笑う。
近付いてくる白く美しい一角獣を撫でる。
足元には額に星を持つウサギが擦り寄る。
空中にはたくさんの妖精が飛ぶ。
私の背後には私を抱きしめるように巨大な白い布を纏い背中に透明な翼を持つ女が現れる。
「ステラの敵は私たちの敵」
「あら、雪の精霊王まで…」
私は振り返り、礼のポーズをとる。
「ありがとうございます」
精霊王がでてくるなんて、珍しいことだ。
「精霊王…」
熊男たちはその姿を初めて見るのか呆然としている。
「かわいいステラ、私が悪いものを全て滅ぼそう」
白い髪に黄金の瞳を持つ美しい顔が私に微笑んでいる。
出てきた幻想種達が一斉に熊男の方を敵意を持った目で射抜く。
熊男たちは黄金色の瞳と目が合っただけで青ざめた顔で震えた。
「お嬢ちゃん…何者だ。
こんなに幻想種が現れるなんて…。
精霊王までお嬢ちゃんを守ってやがる」
熊男は先程の威勢は無くなりしゅんと萎縮していた。
精霊王は人間に干渉することはほぼない。
この国でたった一人、王である私を除いて。
男が恐れるのも仕方ないことだ。
精霊王とは自然そのもの指先ひとつで災害だって引き起こす。
人は幻想種には適わない。
彼らは味方につければ力を得られるが敵対すれば命を落とすだろう。
彼等と友好を深めるのも私の仕事だ。
「私の名前はステラ・ソルシエール・ルーナ」
「国の名前を冠したその名前は王の名だ。
王がこんなお嬢ちゃんなんて聞いたことがないぞ。
少年王のはずだ。
そもそもここにいるはずがない」
熊男は配下は何度も私を見る。
「ふん、この状況を見ても疑うのね。
こんなに精霊と親しいのは王くらいなものでしょうに。
まぁ、いいけど」
「星色の金髪に緑の瞳…ステラ」
熊男は王の特徴と私を重ねる。
もう決着はついただろう、この軍勢に人ごときが勝てるはずがない。
私は来てくれた幻想種と精霊王に向き直る。
「みんな来てくれて、ありがとう。
おかげでこの身は助かりました。
精霊王もありがとうございます」
「ステラを虐めているこの者はどうする?
始末するか?」
凍てついた視線が熊男たちを射抜く。
始末するという言葉を聞き男達は震え上がった。
「や、やめてくれ!命あっての商売だ」
精霊王がいるせいか平伏し頭を雪の中に埋め込んでいる。
「あなた達、犯罪行為してるわよね」
「雪の中に埋めてしまおうか、それとも氷漬けがよいだろうか」
精霊王の言葉に男達はさらに青ざめる。
「命だけは…なんでもしますので」
「ふーん。
そこまでいうなら、命までは取らないけど…。
人さらいとか悪いことしちゃダメよ。
あと、私たちを目撃したこと誰にも言わないでよね」
私は男達に告げる。
「この森の子たちが貴方をずっと見張ってるわ。
約束を破ったら、この子達があなた達を食らうわ。
これが罰よ」
さわさわと風のように幻想種たちは返事をする。
沈黙は了承と取っていいだろう。
「みんな本当にありがとう」
バッグから金平糖を取り出して助けてくれた幻想種に渡す。
この金平糖は私の魔力を結晶化させて作った物だ。
精霊達はこれをみんな欲しがる。
作れる数が限られるので、あんまり精霊達に頼りきるのもよくない。
「フェンリル」
私は精霊王の名前を呼ぶ。
それだけでこの精霊王は喜ぶのだ。
「また、一緒に遊びましょうね」
幼少の頃の記憶が浮かぶ、王都のお城で遊んだ思い出だ。
あの時はとても楽しかった。
全ての幻想種らにお礼を告げ私たちはリリスが消えた方向へ向かった。
「行くわよ、ココ。
リリスを追いかけましょう」
精霊王はその姿を優しく見つめながら見送った。
「優しすぎるのもよくないことよ」
手に扇を持ち天空に風を起こす。
あたりの気温は急速に落ちる。
天空からは雪と風が巻き起こり、吹雪となった。
「ステラはあなた方を見逃したけれど」
精霊王は逃げ出そうとしている者達を見る。
「私は見逃さないわ」
扇を逃げるもの達に向け薙ぐ。
巻き起こった風は刃物となり雪原を抉った。
男達は為す術もなく地に伏せる。
「舞、氷月」
舞を踊るように扇をさらに薙ぐと攻撃的な風が暴力を振るい、女の姿は銀色の狼となった。
獲物となった男達の目の前に狼は立つ。
「さようなら、愚かなる弱き者」
リリスを逃がし一息着いた。
戦わなくちゃ。
私は熊男に向き合う形で対峙する。
ムキムキした筋肉が気色悪い。
「追いかけっこは終わりかい?
お嬢ちゃん」
ガハハと豪快な笑い声が響く。
燃やした仲間も多少回復したのが後ろから駆け寄ってくる。
しぶとい奴らね。
「私たちのこと諦めてくれると嬉しいのだけど」
「馬鹿いっちゃいけねーよ。
獲物は逃がさない。
お嬢ちゃんを捕まえて、赤い服の女も捕まえる」
仲間が来たせいか先ほどよりも優位に感じて勝ちを確信した顔をしている。
そんな彼らに私は憐れみの視線を送った。
いくら数が増えようとも私には勝てないだろう。
他人任せの策だけれど。
本当は一人で解決したかった。
「森の熊さん、私ともう少し遊びましょうか」
私はすぅっと息を吐く。
「森のみんな!助けて!!」
「にゃー!!!」
声とともに術式を施した石を投げる。
空中で虹色の花火が打ち上がった。
「はっ、助けを呼んだのか?
こんな山に誰もいるわけないだろう」
馬鹿にしたようにこちらを見る。
「か弱い乙女な私は助けを呼んだわ。
確かに人は誰もいないでしょうね。
でも、後悔するのは熊さんよ」
しばらくするとさわさわと風のような音が聞こえてきた。
それがだんだんと近付いてくる。
はっきりとした声の形となっていく。
「私たちのステラを虐めるのはだぁれ?」
森の至る所から人でないものが次々と現れる。
小さき者も大きな者もありとあらゆる幻想種が姿を現す。
「な、なんだ?」
「もう、さっきからそれしか言ってないわよ」
私はクスリと笑う。
近付いてくる白く美しい一角獣を撫でる。
足元には額に星を持つウサギが擦り寄る。
空中にはたくさんの妖精が飛ぶ。
私の背後には私を抱きしめるように巨大な白い布を纏い背中に透明な翼を持つ女が現れる。
「ステラの敵は私たちの敵」
「あら、雪の精霊王まで…」
私は振り返り、礼のポーズをとる。
「ありがとうございます」
精霊王がでてくるなんて、珍しいことだ。
「精霊王…」
熊男たちはその姿を初めて見るのか呆然としている。
「かわいいステラ、私が悪いものを全て滅ぼそう」
白い髪に黄金の瞳を持つ美しい顔が私に微笑んでいる。
出てきた幻想種達が一斉に熊男の方を敵意を持った目で射抜く。
熊男たちは黄金色の瞳と目が合っただけで青ざめた顔で震えた。
「お嬢ちゃん…何者だ。
こんなに幻想種が現れるなんて…。
精霊王までお嬢ちゃんを守ってやがる」
熊男は先程の威勢は無くなりしゅんと萎縮していた。
精霊王は人間に干渉することはほぼない。
この国でたった一人、王である私を除いて。
男が恐れるのも仕方ないことだ。
精霊王とは自然そのもの指先ひとつで災害だって引き起こす。
人は幻想種には適わない。
彼らは味方につければ力を得られるが敵対すれば命を落とすだろう。
彼等と友好を深めるのも私の仕事だ。
「私の名前はステラ・ソルシエール・ルーナ」
「国の名前を冠したその名前は王の名だ。
王がこんなお嬢ちゃんなんて聞いたことがないぞ。
少年王のはずだ。
そもそもここにいるはずがない」
熊男は配下は何度も私を見る。
「ふん、この状況を見ても疑うのね。
こんなに精霊と親しいのは王くらいなものでしょうに。
まぁ、いいけど」
「星色の金髪に緑の瞳…ステラ」
熊男は王の特徴と私を重ねる。
もう決着はついただろう、この軍勢に人ごときが勝てるはずがない。
私は来てくれた幻想種と精霊王に向き直る。
「みんな来てくれて、ありがとう。
おかげでこの身は助かりました。
精霊王もありがとうございます」
「ステラを虐めているこの者はどうする?
始末するか?」
凍てついた視線が熊男たちを射抜く。
始末するという言葉を聞き男達は震え上がった。
「や、やめてくれ!命あっての商売だ」
精霊王がいるせいか平伏し頭を雪の中に埋め込んでいる。
「あなた達、犯罪行為してるわよね」
「雪の中に埋めてしまおうか、それとも氷漬けがよいだろうか」
精霊王の言葉に男達はさらに青ざめる。
「命だけは…なんでもしますので」
「ふーん。
そこまでいうなら、命までは取らないけど…。
人さらいとか悪いことしちゃダメよ。
あと、私たちを目撃したこと誰にも言わないでよね」
私は男達に告げる。
「この森の子たちが貴方をずっと見張ってるわ。
約束を破ったら、この子達があなた達を食らうわ。
これが罰よ」
さわさわと風のように幻想種たちは返事をする。
沈黙は了承と取っていいだろう。
「みんな本当にありがとう」
バッグから金平糖を取り出して助けてくれた幻想種に渡す。
この金平糖は私の魔力を結晶化させて作った物だ。
精霊達はこれをみんな欲しがる。
作れる数が限られるので、あんまり精霊達に頼りきるのもよくない。
「フェンリル」
私は精霊王の名前を呼ぶ。
それだけでこの精霊王は喜ぶのだ。
「また、一緒に遊びましょうね」
幼少の頃の記憶が浮かぶ、王都のお城で遊んだ思い出だ。
あの時はとても楽しかった。
全ての幻想種らにお礼を告げ私たちはリリスが消えた方向へ向かった。
「行くわよ、ココ。
リリスを追いかけましょう」
精霊王はその姿を優しく見つめながら見送った。
「優しすぎるのもよくないことよ」
手に扇を持ち天空に風を起こす。
あたりの気温は急速に落ちる。
天空からは雪と風が巻き起こり、吹雪となった。
「ステラはあなた方を見逃したけれど」
精霊王は逃げ出そうとしている者達を見る。
「私は見逃さないわ」
扇を逃げるもの達に向け薙ぐ。
巻き起こった風は刃物となり雪原を抉った。
男達は為す術もなく地に伏せる。
「舞、氷月」
舞を踊るように扇をさらに薙ぐと攻撃的な風が暴力を振るい、女の姿は銀色の狼となった。
獲物となった男達の目の前に狼は立つ。
「さようなら、愚かなる弱き者」
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