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第5章
冒険者としての私達⑦
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夜中の12時。見張りの交代時間だ。
「マリア。ガンズさんとシェイラさんを起こしてきて。」
「かしこまりました。アリス様。」
「じゃあ、馬車で待ってるわね。」
「はい。」
礼をして4台並ぶ馬車の方に向かうマリア。
私はさっき、マリアにも言ったけど馬車の中で待っておく。
「アリス様。見張り番の交代が完了いたしました。」
「分かったわ。さて!行きますか!!」
「...アリス様お静かにお願いします。」
「...あっはい。」
マリアに注意された私は召喚獣を呼び出す。
今回、呼び出すのは、前世で見た事のある(テレビで)チーター。
何故チーターなのかと言うと、向かう先がここから約7km離れた所にゴブリンのいる洞窟があるらしいからだ。まぁ、つまり、スピード重視な訳なのだ。だから前世の記憶にある足の速い動物チーターとかダチョウとかが思い付いたけど、乗りやすそうなチーターにしたということだ。そして何より...もふもふだから☆
「──召喚・チーター×2(ボソッ)」
黒と白の魔法陣から出てきたのはそれぞれ真っ黒でさらさらな毛並みに灰色の斑点。血のような紅く、鋭く光る目を持つチーターと、対極的な関係にある、真っ白な毛並みに灰色の斑点。蒼の目をしたチーター。...色だけ見れば悪魔と天使みたいな構図だね。
「「...ニ”ァオゥ!」」
「...か、可愛い...!」
「......?...な...か......えな...た.か?」
「...え.........うね...」
「かく...ん......てみる......」
「...アリス様。ガンズ様達が此方にやって来ます。」
「...ど、どうしよ...」
「すぐに出発しましょう。」
「で、でも私達が居ないってバレちゃうよ?」
「そこは私の分身で寝たフリでもしておけば大丈夫でしょう。」
そう言ってマリアの分身を残し、マリアを先頭に、チーターに跨って出発した。
...マリアが黒、私が白のチーターだ。
...で、向かう先を詳しく言うと、今日、ここまで来た道のりを折り返し戻っていって、昼間にゴブリンと戦った地点の近くにあるちょっとした林の奥にある山の洞窟。...私...その林ってか山まで行って来たんだけどな......洞窟...あったっけ...?...まぁ、すぐに撤収したから見つからなかったとしても仕方ないよね笑
──ビュオオオオオオオ......!!!
...速い。流石チーター...。爽快感がすごい。でもそれだけじゃない。
......なんか...やけに速くない?
確か、前世の記憶では、チーターの走るスピードは時速100km~120kmだった気がする。でも、明らかにそれ以上のスピード出てるよね...?
ちょっと魔法で測ってみよう...
「─速度計」
魔法陣を周りの景色を移すように掲げる。チーターに向けても、自分も一緒に動いてる訳だから測っても意味が無い。だから相対速度を測るのだ。
...ふんふん...320...320ねぇ.........
... 3 2 0 ! ?
そりゃ速いわ!!
落ちたら、タダじゃ済まないだろう...頑張って掴まっとこう......ブルブル
「マリア。ガンズさんとシェイラさんを起こしてきて。」
「かしこまりました。アリス様。」
「じゃあ、馬車で待ってるわね。」
「はい。」
礼をして4台並ぶ馬車の方に向かうマリア。
私はさっき、マリアにも言ったけど馬車の中で待っておく。
「アリス様。見張り番の交代が完了いたしました。」
「分かったわ。さて!行きますか!!」
「...アリス様お静かにお願いします。」
「...あっはい。」
マリアに注意された私は召喚獣を呼び出す。
今回、呼び出すのは、前世で見た事のある(テレビで)チーター。
何故チーターなのかと言うと、向かう先がここから約7km離れた所にゴブリンのいる洞窟があるらしいからだ。まぁ、つまり、スピード重視な訳なのだ。だから前世の記憶にある足の速い動物チーターとかダチョウとかが思い付いたけど、乗りやすそうなチーターにしたということだ。そして何より...もふもふだから☆
「──召喚・チーター×2(ボソッ)」
黒と白の魔法陣から出てきたのはそれぞれ真っ黒でさらさらな毛並みに灰色の斑点。血のような紅く、鋭く光る目を持つチーターと、対極的な関係にある、真っ白な毛並みに灰色の斑点。蒼の目をしたチーター。...色だけ見れば悪魔と天使みたいな構図だね。
「「...ニ”ァオゥ!」」
「...か、可愛い...!」
「......?...な...か......えな...た.か?」
「...え.........うね...」
「かく...ん......てみる......」
「...アリス様。ガンズ様達が此方にやって来ます。」
「...ど、どうしよ...」
「すぐに出発しましょう。」
「で、でも私達が居ないってバレちゃうよ?」
「そこは私の分身で寝たフリでもしておけば大丈夫でしょう。」
そう言ってマリアの分身を残し、マリアを先頭に、チーターに跨って出発した。
...マリアが黒、私が白のチーターだ。
...で、向かう先を詳しく言うと、今日、ここまで来た道のりを折り返し戻っていって、昼間にゴブリンと戦った地点の近くにあるちょっとした林の奥にある山の洞窟。...私...その林ってか山まで行って来たんだけどな......洞窟...あったっけ...?...まぁ、すぐに撤収したから見つからなかったとしても仕方ないよね笑
──ビュオオオオオオオ......!!!
...速い。流石チーター...。爽快感がすごい。でもそれだけじゃない。
......なんか...やけに速くない?
確か、前世の記憶では、チーターの走るスピードは時速100km~120kmだった気がする。でも、明らかにそれ以上のスピード出てるよね...?
ちょっと魔法で測ってみよう...
「─速度計」
魔法陣を周りの景色を移すように掲げる。チーターに向けても、自分も一緒に動いてる訳だから測っても意味が無い。だから相対速度を測るのだ。
...ふんふん...320...320ねぇ.........
... 3 2 0 ! ?
そりゃ速いわ!!
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