裏社会の令嬢

第１章

今世の家族のようです！

これからどうしようかなと考えに耽っていたところに


ｶﾞﾁｬｯ



とドアが開き五人の人が入ってきた。


まぁ言わずもがなその内の一人はマリーなんだけどね♪

で、残りの四人はなんか涙目で今にも泣きそう..................てかもう泣いてた...(困惑)


四人の内訳は大人の男女二人、子供の男女二人で察している通り前述は今世の両親、後述は兄妹である。


「皆様どうしたのですか？」


と問うと、


「アリス...君は五日間も眠っていたのだよ...」


「そうよ、目が覚めて本当に良かったわ！」


とお父様とお母様が


「アリス......うぅっ...よかっ...た...！」


「おねぇしゃまぁぁぁぁぁ！！」


と顔をくしゃくしゃにして抱きついてきたお兄様と可愛い妹



まさか五日間も眠っていたなんて...
そりゃ心配もするよね...ごめんね皆...

「皆様ご迷惑をお掛けしました...」


とｼｭﾝとしながら謝ると


「元気になればそれでいいのよ！さぁマリー食事の準備を」


「かしこまりました」


そういっててきぱきと食事の用意を"目の前"で行うマリー

ん？


「...皆様ここで食べられるのですか？」


と聞けば


「いいえ、あなたの分だけよ。まだ本調子じゃないだろうしね♪」



...まさか...



「だ・か・ら私が食べさせてあげるの♪」


知 っ て た

うわぁぁぁぁぁ高校生にもなってあーんとかはずかしすぎるよぉぉぉぉぉぉ！！


...いやまてよ？今の見た目は5歳児だし何よりこのナイスバディのお母様に食べさせて貰えるんだから断る訳がない！！！ｷﾘｯ



そうこう思っているうちに食事の準備が終えていて既にお母様がお粥をスプーンで掬ってふーふーしていた。
.........色っぽいなぁ...///


女の子の私でも惚れるような(もう惚れた)動きでスプーンを私の口に持ってきた。なるほど.....


謎は解けた！
私はお母様似だったのだな！！名推理迷推理
だから私は私に惚れたのだ！！！
...なーんかナルシストみたいだなぁ...

っと至福あ～んの時間が来たようだ


「ふーふー、はい、あ～ん♪」


「ﾊﾑｯ、......美味しい...！」


前世で食べたようなお粥じゃなくてもうこれ普通の料理として出せるんじゃね？ってほど美味しいお粥を食べると自然と笑みが溢れてくる


「フフッ、良かったわ♪」


「私も食べたいでしゅ！！」


と涙を拭いながら妹がそう言った


「仕方がないわねぇ、ふーふー、はい、あ～ん♪」







......と仲睦まじい光景を見ていた男二人(その内の一人お兄様は涙を流しながら)は尊いと思っていたことを三人は知らなかった。