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銀雷は罪過に狂う
47話 裏の顔
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フカフカのベッドで目を覚ました俺は、真白に湿らせた布で体を清めてもらってから、着替えて異空間の部屋から出た。
森林の新鮮な空気を含んだ風が心地いい。スッキリした気持ちで朝日を浴びて、リリーの家へと向かう。
俺の気分とは反して、家は相変わらずボロボロだった。
むしろ昨日は薄暗かったせいでよく見えなかった部分も露わになっており、より酷い状態に見える。
近付いていくと、軒先に誰かが膝を抱えて座っている。
その人物は近付く足音に反応して顔をばっと上げると、立ち上がって猛烈な勢いで詰め寄ってきた。
「しししシンさんっ! ご飯! ご飯をお願いします!」
頭上でピクピクと動く狼の耳に、鈍い光を覗かせる黄金の瞳。
目の下に濃いクマを作っているリリーの顔は、これ以上無いくらいに必死だった。
……というか、キャラ変わってないか?
「分かったよ。真白、朝食の用意を頼む」
「かしこまりました」
「……よかったぁ……です」
リリーが安心したように溜息を吐いた。
「何でそんなに慌ててたんだ?」
「クウちゃんが昨日の夜から何も食べてないって……」
あっ……。
俺は朝食を食べる、というよりは貪るといった表現が正しいくらいの勢いで、口に食べ物を運ぶクウとリリーを見ていた。
並んで座る二人は、一晩でかなり仲良くなったようだ。
主にお腹を空かせてぐずるクウをリリーが慰めたのが要因らしい。
一足先に朝食を食べ終えた俺は、料理をしている真白に一声かける。
「真白、俺は昨日の村長の家に行ってくるから、クウとリリーの面倒を見ていてくれ」
「……護衛はどうなさるおつもりですか?」
「また魔法で真白が俺の状況を確認して、危ないと思ったら助けに来てくれればいい」
俺もその位は考えている。伊達に[人間不信]なんて称号を持っている訳ではないのだ。
あの胡散臭い村長の元に、何の用意も無しに向かうような愚行は犯すつもりはない。
「……かしこまりました」
若干、答えるまでに間があったものの、真白は理解してくれたようだ。
それから俺はクウとリリーの二人にも声を掛けてから、昨日案内された村長の家へと向かった。
扉をノックした俺を、ディルクは相変わらず裏の読めない笑顔で迎え入れる。
「シンさん、ようこそいらっしゃいました。今はお一人ですか?」
「ああ」
「そうですか……ではこちらへどうぞ」
奥へと案内された俺は、促されるままに席に座った。
警戒は殆どしていない。真白が分かったと言ったからには、安心していいだろう。
……そこでふと、俺が真白を信用していることに気付いて思わず笑みが零れる。
「……信用、か……」
いくら絶対に裏切らない人形とはいえ、俺が他人を信じるなど、以前には考えれなかったことだ。真白だけではない。従魔であるクウも、俺は仲間として信用している。
これは成長と言っていいのか。
分からないが、嫌な気はしない。
もしかすると、俺もいつか普通に人を信じるようになるのかと考え――
「それでは話をしましょうか」
ディルクの声で我に返った。
いくら何でも油断をし過ぎだと自分を叱咤し、姿勢を正す。
「俺達は暫くこの村……リリーの家に泊まらせてもらう。それと、ここで旅に必要なものを色々と仕入れることは可能か?」
「あの家に……分かりました。……食料は何とかなりますが物品の仕入れは厳しいでしょう。この村には月に一度、行商人が来ますが、五日前に来たばかりですので」
この村と外部の繋がりは、それくらいしか無いらしい。随分と閉鎖的な村だ。
だからこそ村人同士の結束も固くなり、余計に排斥される者の扱いが悪化しやすい傾向にあるのだろう。
「これで話は終わりだな。じゃあ俺は――」
「待ってください」
クウ達の元に戻ろうと俺が椅子から立ち上がると、ディルクに止められてまた座り直した。
ここからが重要な話らしい。
真剣に、しかしどこか悲愴な雰囲気を漂わせたディルクが突然語り始める。
「リリーは……この村で仲間外れにされています」
いや、仲間外れどころじゃないだろ。
ディルクは続ける。
「彼女の母、カミラが死んで四年。私も気にかけてはいましたが、仕事が忙しく彼女を一人ぼっちにしてしまいました」
だから、と置いてディルクは頭を下げた。
「どうか彼女を、リリーを買ってくれませんか。あなたは悪い人には見えませんし、奴隷になった方がリリーも幸せでしょう」
「ぷっ」
思わず小さく吹き出してしまった。
不審に思ったのか、ディルクが下げていた頭を上げる。
「……どうかしましたか?」
「いや、何でもない」
やっぱり、あいつらが特別なだけで他人なんて信用できる筈が無かった。
改めて認識する。俺が人間を信用するようになる時は、永遠に訪れないのだと。
さっきまでの自分の愚かな思考に、自分自身で笑ってしまう。
というか、ディルクの演技も下手過ぎだ。
【演技】スキルは持っていないのだろうか。
欲を出すからボロが出る。
何故彼はリリーを奴隷として俺に売ろうとしたのか。ただ、旅の仲間として連れて行って欲しいと頼むだけでいいのに。
……それも仕方の無いことかもしれない。
この村の人達にとって、リリーは都合のいい道具でしかないのだから。
そもそも人間として扱っていないのだから、仲間にするという発想が出てこないのだ。
だから、物である奴隷としてリリーを俺に売ろうとする。
「まだ幼いですが、外見はそれ程悪くはないでしょう? 成長すれば――」
「考えておくよ」
笑顔でペラペラと気持ち悪い。やっぱり俺はコイツとの相性は最悪のようだ。
我慢できなくなる前にと俺は話を切り上げる。
「そうですか。お安くしますので、いつでも言ってくださいね」
もう欲を隠そうともしていない。
あまり狼人族という種族は頭が良くないのかもしれない。族長でこの有様だ。俺の中ではもう脳筋種族のイメージで固まってしまったようだ。
俺はディルクとの話を終えて、リリーの家に戻る。そろそろ食べ終わっている頃だろう。
それにしても、この世界は本当に退屈しない。
日本にいては、こんなに心躍るようなことは無かっただろう。
命の軽い、殺人がある程度許容された世界。
時と場合によっては、殺人が肯定されることもあるのだ。
人間が一人消えたところで、気にする者は極僅か。まあ重要な人物でないこと、という注釈は付くが。
視線の先にリリーのボロ小屋が見えた。
クウとリリーは、並んで座ったままお喋りしている。真白は俺を見て一礼する。
「……ん?」
そこに向かおうとした時、ふと何かの視線を感じて辺りを見回す。
「あれは……蝙蝠……?」
気の上にぶら下がっていたのは、真っ黒の小さい蝙蝠のようだ。
魔物避けの魔道具がある筈だが……考えても仕方が無いので、俺は懐から取り出したナイフを素早く投擲する。
だがそう上手く当たる筈も無く、木の上を通り過ぎていったナイフは――急に方向を変えて蝙蝠の背後から突き刺さった。
反応もせずにナイフが刺さった蝙蝠は、黒いモヤになって空中に飛散する。
「んん?」
気のせいかと目を擦って再度見てみるが、残されたのはナイフだけで魔石も落ちていない。
「もしかして村の警備か?」
答えてくれる者はいない。
少し不味かったかと思いながら、ディルクが何かを聞いてきたら素直に答えればいいかと思い直す。
俺はナイフを拾うと、今度こそ仲間の元へと歩き出した。
森林の新鮮な空気を含んだ風が心地いい。スッキリした気持ちで朝日を浴びて、リリーの家へと向かう。
俺の気分とは反して、家は相変わらずボロボロだった。
むしろ昨日は薄暗かったせいでよく見えなかった部分も露わになっており、より酷い状態に見える。
近付いていくと、軒先に誰かが膝を抱えて座っている。
その人物は近付く足音に反応して顔をばっと上げると、立ち上がって猛烈な勢いで詰め寄ってきた。
「しししシンさんっ! ご飯! ご飯をお願いします!」
頭上でピクピクと動く狼の耳に、鈍い光を覗かせる黄金の瞳。
目の下に濃いクマを作っているリリーの顔は、これ以上無いくらいに必死だった。
……というか、キャラ変わってないか?
「分かったよ。真白、朝食の用意を頼む」
「かしこまりました」
「……よかったぁ……です」
リリーが安心したように溜息を吐いた。
「何でそんなに慌ててたんだ?」
「クウちゃんが昨日の夜から何も食べてないって……」
あっ……。
俺は朝食を食べる、というよりは貪るといった表現が正しいくらいの勢いで、口に食べ物を運ぶクウとリリーを見ていた。
並んで座る二人は、一晩でかなり仲良くなったようだ。
主にお腹を空かせてぐずるクウをリリーが慰めたのが要因らしい。
一足先に朝食を食べ終えた俺は、料理をしている真白に一声かける。
「真白、俺は昨日の村長の家に行ってくるから、クウとリリーの面倒を見ていてくれ」
「……護衛はどうなさるおつもりですか?」
「また魔法で真白が俺の状況を確認して、危ないと思ったら助けに来てくれればいい」
俺もその位は考えている。伊達に[人間不信]なんて称号を持っている訳ではないのだ。
あの胡散臭い村長の元に、何の用意も無しに向かうような愚行は犯すつもりはない。
「……かしこまりました」
若干、答えるまでに間があったものの、真白は理解してくれたようだ。
それから俺はクウとリリーの二人にも声を掛けてから、昨日案内された村長の家へと向かった。
扉をノックした俺を、ディルクは相変わらず裏の読めない笑顔で迎え入れる。
「シンさん、ようこそいらっしゃいました。今はお一人ですか?」
「ああ」
「そうですか……ではこちらへどうぞ」
奥へと案内された俺は、促されるままに席に座った。
警戒は殆どしていない。真白が分かったと言ったからには、安心していいだろう。
……そこでふと、俺が真白を信用していることに気付いて思わず笑みが零れる。
「……信用、か……」
いくら絶対に裏切らない人形とはいえ、俺が他人を信じるなど、以前には考えれなかったことだ。真白だけではない。従魔であるクウも、俺は仲間として信用している。
これは成長と言っていいのか。
分からないが、嫌な気はしない。
もしかすると、俺もいつか普通に人を信じるようになるのかと考え――
「それでは話をしましょうか」
ディルクの声で我に返った。
いくら何でも油断をし過ぎだと自分を叱咤し、姿勢を正す。
「俺達は暫くこの村……リリーの家に泊まらせてもらう。それと、ここで旅に必要なものを色々と仕入れることは可能か?」
「あの家に……分かりました。……食料は何とかなりますが物品の仕入れは厳しいでしょう。この村には月に一度、行商人が来ますが、五日前に来たばかりですので」
この村と外部の繋がりは、それくらいしか無いらしい。随分と閉鎖的な村だ。
だからこそ村人同士の結束も固くなり、余計に排斥される者の扱いが悪化しやすい傾向にあるのだろう。
「これで話は終わりだな。じゃあ俺は――」
「待ってください」
クウ達の元に戻ろうと俺が椅子から立ち上がると、ディルクに止められてまた座り直した。
ここからが重要な話らしい。
真剣に、しかしどこか悲愴な雰囲気を漂わせたディルクが突然語り始める。
「リリーは……この村で仲間外れにされています」
いや、仲間外れどころじゃないだろ。
ディルクは続ける。
「彼女の母、カミラが死んで四年。私も気にかけてはいましたが、仕事が忙しく彼女を一人ぼっちにしてしまいました」
だから、と置いてディルクは頭を下げた。
「どうか彼女を、リリーを買ってくれませんか。あなたは悪い人には見えませんし、奴隷になった方がリリーも幸せでしょう」
「ぷっ」
思わず小さく吹き出してしまった。
不審に思ったのか、ディルクが下げていた頭を上げる。
「……どうかしましたか?」
「いや、何でもない」
やっぱり、あいつらが特別なだけで他人なんて信用できる筈が無かった。
改めて認識する。俺が人間を信用するようになる時は、永遠に訪れないのだと。
さっきまでの自分の愚かな思考に、自分自身で笑ってしまう。
というか、ディルクの演技も下手過ぎだ。
【演技】スキルは持っていないのだろうか。
欲を出すからボロが出る。
何故彼はリリーを奴隷として俺に売ろうとしたのか。ただ、旅の仲間として連れて行って欲しいと頼むだけでいいのに。
……それも仕方の無いことかもしれない。
この村の人達にとって、リリーは都合のいい道具でしかないのだから。
そもそも人間として扱っていないのだから、仲間にするという発想が出てこないのだ。
だから、物である奴隷としてリリーを俺に売ろうとする。
「まだ幼いですが、外見はそれ程悪くはないでしょう? 成長すれば――」
「考えておくよ」
笑顔でペラペラと気持ち悪い。やっぱり俺はコイツとの相性は最悪のようだ。
我慢できなくなる前にと俺は話を切り上げる。
「そうですか。お安くしますので、いつでも言ってくださいね」
もう欲を隠そうともしていない。
あまり狼人族という種族は頭が良くないのかもしれない。族長でこの有様だ。俺の中ではもう脳筋種族のイメージで固まってしまったようだ。
俺はディルクとの話を終えて、リリーの家に戻る。そろそろ食べ終わっている頃だろう。
それにしても、この世界は本当に退屈しない。
日本にいては、こんなに心躍るようなことは無かっただろう。
命の軽い、殺人がある程度許容された世界。
時と場合によっては、殺人が肯定されることもあるのだ。
人間が一人消えたところで、気にする者は極僅か。まあ重要な人物でないこと、という注釈は付くが。
視線の先にリリーのボロ小屋が見えた。
クウとリリーは、並んで座ったままお喋りしている。真白は俺を見て一礼する。
「……ん?」
そこに向かおうとした時、ふと何かの視線を感じて辺りを見回す。
「あれは……蝙蝠……?」
気の上にぶら下がっていたのは、真っ黒の小さい蝙蝠のようだ。
魔物避けの魔道具がある筈だが……考えても仕方が無いので、俺は懐から取り出したナイフを素早く投擲する。
だがそう上手く当たる筈も無く、木の上を通り過ぎていったナイフは――急に方向を変えて蝙蝠の背後から突き刺さった。
反応もせずにナイフが刺さった蝙蝠は、黒いモヤになって空中に飛散する。
「んん?」
気のせいかと目を擦って再度見てみるが、残されたのはナイフだけで魔石も落ちていない。
「もしかして村の警備か?」
答えてくれる者はいない。
少し不味かったかと思いながら、ディルクが何かを聞いてきたら素直に答えればいいかと思い直す。
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