44 / 95
二代目転移者と白亜の遺産
35話 報告と甘い夜
しおりを挟む
ブルクサックに到着した俺達は、報告のためにギルドへと向かった。
これ以上の面倒事は御免なので、真白にはギルドの外で待ってもらう。
報告は思ったよりあっさりと済んだ。
ダーフィトさんが死んで依頼は失敗したと聞き、ギルドマスターのアルノルトは頭を抱えていたが、Aランクの魔物であるマッドレブナントが相手だったことを知ると、渋々納得はしてくれた。
依頼にはこういった不測の事態が起きるのも意外と多いらしく、問題にはなるだろうがその辺はギルドが庇ってくれるらしい。
だが流石に何もなしという訳にもいかず、処遇は追って連絡すると伝えられた。
てっきり全ての責任を押し付けられるのかと思っていたのだが、結構良心的だ。
「Aランクの魔物を倒せる冒険者は稀ですから。貴重な人材にそんな酷なことはしませんよ」
とは、未だに俺を前にすると顔が目に見えて青くなるデリアさんの弁だ。
自業自得ではあるのだが、地味に傷つく。
今回、残念ながらDランクに上がることはできなかった。また幾つか依頼を達成しなければならなくなったが、そう急ぐ必要も無いだろう。地道に上げていくとしよう。
持ち帰った魔石は、全てギルドに買い取ってもらった。マッドレブナントのも含めてだ。
依頼が失敗に終わったので報酬は貰えなかったが、失敗料を含めても収支はプラスになった。
Aランクの魔石なだけあって、一個で金貨十枚になったのも大きい。
また明日顔を出すことを約束し、俺はクウを連れてギルドを出たのだが……。
「……真白、何それ?」
「はむ、ポップディアーの、はむ、……んく、串焼きだそうです。……はむ」
「食いながら喋るな!」
見れば、既に食べ終わったと思われる串が、大量に積み上がっていた。
無表情で一心不乱に食べ続けるその姿は、まるでそういう機械の様だった。
世話係になる真白に、馬車の中でお金を渡したのが間違いだったらしい。
「それにそんなのを見せられれば……」
「――くーも食べる!」
「やっぱりか……」
これを見せられて、うちのクウが黙っている筈が無い。
目をいつものように輝かせて、俺の服を引く。クウに甘い俺は、泣く泣くさっき受け取ったお金を取り出した。
結局その後、二人の食費に頭を悩ませることになったのは言うまでもない。
ちなみに、人形の真白は食事が必要無いと知ったのも全てを食べ終わってからだった。
泊まっている宿、幸福の止まり木亭へと戻ってきた俺達は、寝るために取った部屋へと入る。
お腹いっぱいになったクウは、早々に俺の背中で寝息を立てており、起こさないようにゆっくりとベッドに寝かせて布団をかけた。
いつもならその横で俺が一緒に眠るのだが、生憎と真白の眠る場所が無い。
最初はベッドがもう一つある部屋を代わりに取るか、部屋をもう一つ取ろうとしたのだが、それは本人に却下された。
何やら考えがあるらしい。
「で、真白はどうするんだ?」
「……はい、マスター。私に着いてきてください。――『人形の秘密部屋』」
真白が魔法名を唱えると、俺の目の前に木製のオシャレな扉が現れる。
見たこともない植物のレリーフが各所に彫ってあり、扉だけでかなりの価値がありそうだ。
驚く俺を放置し、さっさとその扉の中に入っていった真白を追って、俺も中に入る。
「おお……」
その部屋を一言で言えば、シックな洋館の一室だ。
床には赤い絨毯が引かれ、一組の机と椅子、大きく柔らかそうなベッドと、シンプルながらもそれぞれが質のいい物を選んでいるのが分かる。
壁にはデフォルメされた動物のぬいぐるみが何個か飾られ、それが意外とこの部屋の雰囲気に馴染んでいた。
「ここは、私と主人であるマスターしか入ることのできない場所です」
魔法でこんなものまで作れるとは思わなかった。
【空間魔法】、使える者は非常に珍しく、それでいてスキルレベルも育ちにくいので、高レベルの使い手は国の宮廷魔道士にもなれるらしい。
まだ見たことはないが、真白は転移も使えるというし、一家に一体は欲しい存在だ。
「それで、真白はここで寝るのか?」
正直に言って、かなり羨ましい。
ここなら落ち着いて眠れそうだし、ベッドも王城で見たものより豪華に見える。
だが、俺の思考はベッドに腰掛けた真白の一言によって止まることになる。
「マスター、私に……寵愛を頂けませんか?」
「…………は?」
えっと、寵愛? 急に? それってもしかしてナニのことだよな? もしかしなくてもナニだよな?
…………ナンデ?
俺が混乱している間にも、真白は続ける。
「……私が魔力を受け取る方法がそれなのです」
安壮昭二アホかあああぁぁ!!
咄嗟に逃げ出そうと後ろを見るが、入ってきた扉は忽然と消えていた。
「マスター……」
座ったまま俺の手を取った彼女は、ゆっくりと、しかし抵抗をさせまいと、自分の方へ引き寄せる。
俺は、突然の展開に頭がついていけていない。
「ちょ、頼むから少し待っ――」
「んっ……」
言葉を遮ったのは、蕩けるような優しい口付け。
だが、それに込められた思いは、火傷をしそうなくらいに情熱的だった。
「あ……え……」
え、ちょ、嘘でしょ!? このままいっちゃうの!? 俺初めて何だけど!
初めてが人形相手っていや確かに今まで見た中で一番美人だし献身的な理想の相手ではあるけどやっぱり最初はお互い初めての恋人同士で甘酸っぱい思い出にしたいとか――
「マスターしかできないのです。……マスターが……いいんです」
無表情だった筈のその顔は、情欲に瞳を潤ませ、仄かに頬を染めて微笑む一人の可憐な少女のものへと変わっていた。
「――っ! 真白っ!」
理性の糸が切れる直前、何故か聖花とルヴィの顔が一瞬浮かぶ。
たがそれも表情豊かな真白の前に、呆気なく崩れ去っていった。
こうして、甘く長い夜は過ぎていく。
「うぅ、ぐずっ……ごしゅじんさま…………、どこぉ……?」
これ以上の面倒事は御免なので、真白にはギルドの外で待ってもらう。
報告は思ったよりあっさりと済んだ。
ダーフィトさんが死んで依頼は失敗したと聞き、ギルドマスターのアルノルトは頭を抱えていたが、Aランクの魔物であるマッドレブナントが相手だったことを知ると、渋々納得はしてくれた。
依頼にはこういった不測の事態が起きるのも意外と多いらしく、問題にはなるだろうがその辺はギルドが庇ってくれるらしい。
だが流石に何もなしという訳にもいかず、処遇は追って連絡すると伝えられた。
てっきり全ての責任を押し付けられるのかと思っていたのだが、結構良心的だ。
「Aランクの魔物を倒せる冒険者は稀ですから。貴重な人材にそんな酷なことはしませんよ」
とは、未だに俺を前にすると顔が目に見えて青くなるデリアさんの弁だ。
自業自得ではあるのだが、地味に傷つく。
今回、残念ながらDランクに上がることはできなかった。また幾つか依頼を達成しなければならなくなったが、そう急ぐ必要も無いだろう。地道に上げていくとしよう。
持ち帰った魔石は、全てギルドに買い取ってもらった。マッドレブナントのも含めてだ。
依頼が失敗に終わったので報酬は貰えなかったが、失敗料を含めても収支はプラスになった。
Aランクの魔石なだけあって、一個で金貨十枚になったのも大きい。
また明日顔を出すことを約束し、俺はクウを連れてギルドを出たのだが……。
「……真白、何それ?」
「はむ、ポップディアーの、はむ、……んく、串焼きだそうです。……はむ」
「食いながら喋るな!」
見れば、既に食べ終わったと思われる串が、大量に積み上がっていた。
無表情で一心不乱に食べ続けるその姿は、まるでそういう機械の様だった。
世話係になる真白に、馬車の中でお金を渡したのが間違いだったらしい。
「それにそんなのを見せられれば……」
「――くーも食べる!」
「やっぱりか……」
これを見せられて、うちのクウが黙っている筈が無い。
目をいつものように輝かせて、俺の服を引く。クウに甘い俺は、泣く泣くさっき受け取ったお金を取り出した。
結局その後、二人の食費に頭を悩ませることになったのは言うまでもない。
ちなみに、人形の真白は食事が必要無いと知ったのも全てを食べ終わってからだった。
泊まっている宿、幸福の止まり木亭へと戻ってきた俺達は、寝るために取った部屋へと入る。
お腹いっぱいになったクウは、早々に俺の背中で寝息を立てており、起こさないようにゆっくりとベッドに寝かせて布団をかけた。
いつもならその横で俺が一緒に眠るのだが、生憎と真白の眠る場所が無い。
最初はベッドがもう一つある部屋を代わりに取るか、部屋をもう一つ取ろうとしたのだが、それは本人に却下された。
何やら考えがあるらしい。
「で、真白はどうするんだ?」
「……はい、マスター。私に着いてきてください。――『人形の秘密部屋』」
真白が魔法名を唱えると、俺の目の前に木製のオシャレな扉が現れる。
見たこともない植物のレリーフが各所に彫ってあり、扉だけでかなりの価値がありそうだ。
驚く俺を放置し、さっさとその扉の中に入っていった真白を追って、俺も中に入る。
「おお……」
その部屋を一言で言えば、シックな洋館の一室だ。
床には赤い絨毯が引かれ、一組の机と椅子、大きく柔らかそうなベッドと、シンプルながらもそれぞれが質のいい物を選んでいるのが分かる。
壁にはデフォルメされた動物のぬいぐるみが何個か飾られ、それが意外とこの部屋の雰囲気に馴染んでいた。
「ここは、私と主人であるマスターしか入ることのできない場所です」
魔法でこんなものまで作れるとは思わなかった。
【空間魔法】、使える者は非常に珍しく、それでいてスキルレベルも育ちにくいので、高レベルの使い手は国の宮廷魔道士にもなれるらしい。
まだ見たことはないが、真白は転移も使えるというし、一家に一体は欲しい存在だ。
「それで、真白はここで寝るのか?」
正直に言って、かなり羨ましい。
ここなら落ち着いて眠れそうだし、ベッドも王城で見たものより豪華に見える。
だが、俺の思考はベッドに腰掛けた真白の一言によって止まることになる。
「マスター、私に……寵愛を頂けませんか?」
「…………は?」
えっと、寵愛? 急に? それってもしかしてナニのことだよな? もしかしなくてもナニだよな?
…………ナンデ?
俺が混乱している間にも、真白は続ける。
「……私が魔力を受け取る方法がそれなのです」
安壮昭二アホかあああぁぁ!!
咄嗟に逃げ出そうと後ろを見るが、入ってきた扉は忽然と消えていた。
「マスター……」
座ったまま俺の手を取った彼女は、ゆっくりと、しかし抵抗をさせまいと、自分の方へ引き寄せる。
俺は、突然の展開に頭がついていけていない。
「ちょ、頼むから少し待っ――」
「んっ……」
言葉を遮ったのは、蕩けるような優しい口付け。
だが、それに込められた思いは、火傷をしそうなくらいに情熱的だった。
「あ……え……」
え、ちょ、嘘でしょ!? このままいっちゃうの!? 俺初めて何だけど!
初めてが人形相手っていや確かに今まで見た中で一番美人だし献身的な理想の相手ではあるけどやっぱり最初はお互い初めての恋人同士で甘酸っぱい思い出にしたいとか――
「マスターしかできないのです。……マスターが……いいんです」
無表情だった筈のその顔は、情欲に瞳を潤ませ、仄かに頬を染めて微笑む一人の可憐な少女のものへと変わっていた。
「――っ! 真白っ!」
理性の糸が切れる直前、何故か聖花とルヴィの顔が一瞬浮かぶ。
たがそれも表情豊かな真白の前に、呆気なく崩れ去っていった。
こうして、甘く長い夜は過ぎていく。
「うぅ、ぐずっ……ごしゅじんさま…………、どこぉ……?」
0
お気に入りに追加
1,355
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
Another Of Life Game~僕のもう一つの物語~
神城弥生
ファンタジー
なろう小説サイトにて「HJ文庫2018」一次審査突破しました!!
皆様のおかげでなろうサイトで120万pv達成しました!
ありがとうございます!
VRMMOを造った山下グループの最高傑作「Another Of Life Game」。
山下哲二が、死ぬ間際に完成させたこのゲームに込めた思いとは・・・?
それでは皆様、AOLの世界をお楽しみ下さい!
毎週土曜日更新(偶に休み)
47歳のおじさんが異世界に召喚されたら不動明王に化身して感謝力で無双しまくっちゃう件!
のんたろう
ファンタジー
異世界マーラに召喚された凝流(しこる)は、
ハサンと名を変えて異世界で
聖騎士として生きることを決める。
ここでの世界では
感謝の力が有効と知る。
魔王スマターを倒せ!
不動明王へと化身せよ!
聖騎士ハサン伝説の伝承!
略称は「しなおじ」!
年内書籍化予定!
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
神様との賭けに勝ったので異世界で無双したいと思います。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。
突然足元に魔法陣が現れる。
そして、気付けば神様が異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
もっとスキルが欲しいと欲をかいた悠斗は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―――
※チートな主人公が異世界無双する話です。小説家になろう、ノベルバの方にも投稿しています。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる