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◇◆クアリスの進化◇◆

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                    ◇◆クアリスの進化◇◆


「ふぁ~ふぃしょふ~!モグモグ」
と俺が来たことに最初に気づいたリリオネが口いっぱいに食べ物を詰め込んだ状態で喋る。
飲み込んでから喋りなさい。
「リリオネ飲み込んでから喋るんだ」
「ゴックン…すみません…それで師匠何してたんですか?」
「ちょっとした挨拶だよ」
「そうだっんですね!あ!これ凄く美味しいですよ!」
「カズキ~!これも美味しいぴょん!」
「マスター、この燻製のお肉も美味しいですよ!」
「キュイ!」
次々に皿に料理が盛られていく。
クアリスは小さな羽をパタパタさせて口に入れてくれた。可愛い
それにしても…ジャンルが定まらないな(笑)
カレーぽいのに天ぷらに、パスタに、燻製肉にととにかく美味しそうだがバラバラだ。
まぁ皆楽しそうだし、いいか!

「どうやら気に入って貰えた様だな」
「アルさん、あぁ凄く美味いよ」
「して、褒美の事なのだがな」
「ラジルさんに頼まれてした事だしな。向こうで報酬は貰うしいいぞ?」
「まぁ、そう言うでない。お礼をせんとケジメがつかんのだ。ほれ、城の中にもあ奴らに操られていたのがいたじゃろ?」
とアルさんは言う。
「そういう事か。じゃあ遠慮なく」
「カズキは魔石を食べるドラゴンを連れているとラジル王から聞いてな」
といい執事に目をやる。
執事は一礼をして出ていき、暫くはすると何かを持って戻ってきた。
「それは?」
「我が国の国宝の一つの魔石だ。 儂の祖先が虹色に輝く魔石が珍しく買い取ったものだ。」
虹色に輝く魔石は拳ほどの大きさでかなり大きい。
「そんな大層な物貰ってもいいのか?」
「良い良い、倉庫でホコリを被っていたのをものだ。それに儂は興味がないのでな」
「キュイ!キュイ!」
テーブルの上で食べていたクアリスが何かを感じたのか食べるのをやめて飛んできた。
「この魔石が欲しいのか?」
「キュイ!キュイ!」
「どうやら気に入って貰えた様だ」
「待て待て!ちゃんと渡すから!ほら」
と受け取った魔石を急かすクアリスに渡す。
クアリスはそれを受け取ると床に降りてガリガリと食べだした。

「キュイ~~!!!」
と食べ終わるとクアリスはひと鳴きする。
クアリスの体が光りだした。
あれだポ〇〇ン進化みたいな状況だ。
光が治まると立派なドラゴンがいた。
「クアリス?」
《そうだよ!パパ!やっとお話出来たよ!》
いきなりクアリスから念話が来たのでビクッとする。
「本当にクアリスちゃんですか?」
「クアリスちゃんですか?」
「クアリスぴょん?」
《うん!リリオネお姉ちゃん!チサお姉ちゃん!ラビお姉ちゃん!》
今度は念話ではなかったのか他の人にも聞こえている様だ。喋ったって言った方がいいのか?
給仕の人達が固まっている。あとアルさんも冷や汗を流している。
「クアリス、いきなり大きくなったがどうしたんだ?」
《うんとね!あの魔石食べて早くパパと喋りたいって思ったら大きくなれた!》
とクアリスは陽気に答える。
なんだよそれ…あの石みたいなものじゃないかよ!
「元の大きさに戻れるのか?」
《戻れるよ~》
と言うとまたクアリスの体が光りだし、元の大きさに戻った。
《パパ見て!こっちの姿でも喋れるよ!》
とクアリスは言う。
「クアリスは凄いな!」
と頭を撫でる。クアリスはそれに気持ち良さそうに目を細める。
「素晴らしい!素晴らしいぞ!まさか御伽話のアルカンシェルドラゴンをこの目で見れるとは!のうカズキよ!」
とアルさんは声を張り上げて喜んでいる。
あーそう言えばクアリスの種族はそんな名前だったな。
「なんで…跪いて…?」
「 アルカンシェルドラゴンは我が国の護り竜とも言われているのだ。ほれ、国の紋章にもいるじゃろ?」
と旗に目をやるアルさん。
それにつられて見てみると確かに竜が描かれていた。
改めてクアリスって偉い竜なんだなっと思った俺であった───。


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やっとクアリスを喋らすことが出来ました(笑)
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感想 12

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