異世界に落っこちたら溺愛された

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本編

反省する大型犬

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ん…誰かが僕を撫でてる…あぁこの優しくてあったかい手はレオンさんだ…


僕は頭を撫でる手の感触でゆっくりと目を開けるとすぐ隣にレオンさんが僕に寄り添うように寝て優しく微笑んでいた。


「おはよう…身体は大丈夫か?」

「ん…おはよ…ござい…す」

「あぁ喉が枯れてしまったな…すまない」


そう言ってレオンさんはベットサイドの横にあった果実水の入ったコップを手に取り僕に口移しで飲ませてくれる。


「ん…んっ…ぷはっ」


僕の乾いた喉を潤すさっぱりとした冷たい果実水をこくこくと飲み干す。


「少しは楽になったか?」

「はい…ありがとうございます」


先程に比べて声が出しやすくなりお礼を言うとレオンさんはどこかしょぼくれた大型犬の様な顔をしながら「昨夜はすまなかった」と謝ってきた。


「やりすぎたと反省している。大人げなかった」


凛々しい眉毛を八の字に下げながら僕のほっぺたを優しく撫でるレオンさん。


なんか可愛いかも…


見えないはずの垂れ耳が見える僕はくすくすと笑いながら首を横に振る。


「謝らないでください。僕は嬉しかったんですから…まぁ、ちょっと激しすぎたかもしれなかったですけどねっ」


僕はレオンさんのほっぺたをむにむにし返しながら笑顔で言うとレオンさんも少し驚きながら笑顔になる。


「それに…たまにはああいったプレイも悪くないなって…」


あ…今なんか恥ずかしいこと言った気がするっ


時すでに遅し…自分で言った言葉に恥ずかしくなり顔を真っ赤にさせながらレオンさんに抱きつくと頭の上からレオンさんの笑い声が聞こえてきた。


「はっはっは…アサヒはああいったプレイが好きなのだな。そうか、覚えておこう」

「えっ!?…ち、違いますっそういう事じゃなくて!」


変な誤解をされ慌てて否定したけどレオンさんは僕を抱きしめて大笑いするだけで全然話を聞いてくれなかった。


そしてその日は僕の身体を考慮して一日中ベットの上で過ごした。

もちろん弄りすぎて腫れた所にはレオンさんが丁寧に、優しく、念入りに、軟膏を塗ってくれたんだけど…


ちょっと気持ちよくなっちゃったのは秘密…




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