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本編

はじめてのお茶会

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朝起きたらレオンさんはもうベットにはいなくて寝返りをしたら部屋のソファで書類整理をしているレオンさんを発見する。紅茶を飲みながら少し眉間に皺を寄せて真剣な表情で書類とにらめっこしている。


ほんと、どんな顔しててもかっこいいな…でもなんか少し口がとんがってて可愛い


布団に顔を隠してくすくす笑っているとぼふっとベットが沈み優しく布団を剥ぎ取られると、すぐ近くにレオンさんの顔があった。




「おはよう、何笑ってるんだ?」



とろけるような甘い声を耳元で囁き僕の髪を指に搦め優しく梳く。くすぐったくて身をよじるけど離してくれなくて余計に身体のあちこちを触られる。





「んっ…やぁ…ふふっはぁんっ」

「そんな可愛い声を出すな…朝から襲いたくなるだろ?」




ぐりぐりと僕の肩にレオンさんが顔を埋める。何気ない仕草が可愛くて嬉しくて…ぎゅっとレオンさんを抱きしめる。



そんな穏やかな目覚めでほっこりしていると机に置いてある先程レオンさんが見ていた書類が目に入る。レオンさんはプライベートに仕事を持ち込まないからなぜあるのか不思議に思い問いかけてみる。





「ふふっおはようございます。ここでお仕事ですか?珍しいですね」




僕の言葉に一瞬目を細めたレオンさん。



あれ、なんかまずいこと聞いちゃったのかな?



渋々といった感じで僕の問いかけに答えてくれた。





「あぁ、これか…第2王子からお茶会の招待状だ」

「第2王子ってあの告白の?」

「そうだ」





すごく嫌そうに顔を顰めて僕を抱きしめ顔中にキスの雨を降らしながら話し続ける。





「…アサヒ宛の招待状だ。」

「え!僕宛てなんですか?」

「…行かせたくない。なんでアサヒを狙う男なんかの所へ遊びに行かせなければならないんだ…」




僕を抱きしめながらぶつぶつと愚痴を垂れ流すレオンさんには悪いけど少しお茶会に興味がある…そして嫉妬してくれていることが嬉しくて顔が緩む。





「レオンさん僕を見て」




レオンさんのほっぺたに手を当てて僕の方へ顔を向かせる。ぶすくれたレオンさんが可愛くて笑いそうになるのを必死にこらえておでこにキスをする。



ちゅっと軽いリップ音を響かせ笑顔を向けると目の前に驚いたレオンさんの顔がある。



ふふっと笑いながら





「僕の1番はレオンさんです。何があろうと変わりません。お茶会もメイドさんや執事さんがいて第2王子と2人っきりって訳でもないでしょ?珍しいお菓子と紅茶をちょっと飲んですぐ帰ってきます。」

「俺も1番はアサヒだ。愛してる」

「僕も愛してます。それとお迎え来てくれますか?」

「ははっもちろん送り迎えしよう」

「はい!ありがとうございます」





僕の言葉が相当嬉しかったのか切れ長の目を細めて笑い愛を注ぐかのように深いキスをしてくれた。




「んっ…ふぁっ…あふっんん…」





くちゅくちゅと卑猥なキスの水音が僕の耳を犯し流れるようにベットに組み敷かれ朝からレオンさんに可愛がられてしまった。





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