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第二章 新生活、はじめるよ!
人魚による壮行会
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月が綺麗だったのでリィーナと二人であの東屋に来ていた。
そしてここの女神様の落書きはリィーナに秘密にしている。どう反応するかが分かりきっているからだ。
「月が本当にきれいに見えるね」
「だろ。心が落ち着くよな」
七輪の上のイカ焼きをリィーナは小さく齧りながら月をぼんやりと眺めていた。
「明日の迷宮。かなり長期戦になりそうだね」
「だろうな。マッピングしながらとはいえエルルーン達でさえ地下二階まで三日。現状地下何階まであるのか分かっていないが、かなり潜ることになるのは確かだな」
クイっと一口で日本酒を呷る。
「ずっと気になってたんだけど。レンジ、封印をどこで行うの。それに封印スキルって持ってるの」
そう言われればそうだな。
なんせあの時の俺は瀕死状態だったし、クロノア様も詳しい事は言ってなかったな。
「行けば分かるんじゃねえか、たぶん」
「行き当たりばったりじゃん。それでスキルは」
「ないな。そんなスキルが俺のジョブ的にある訳がない。むしろ持ってるとしたらリィーナの方じゃねえか」
「いやいや、勇者なら封印スキルの一つや二つ持ってるのが普通でしょ。勇者が封印しないで誰がすんのさ」
「そこは大聖女の役目だろう」
お互い変なところで無駄に譲り合いを続けていると歌が聞こえてきた。
「あ、歌が聞こえる。うん。とても耳心地がいい」
静かにリィーナはそう言った後、人魚の歌声に耳を傾けていた。
「さすがにおまえでも人魚の歌くらいは静かに聴くんだな」
「当たり前じゃん。こう見えて僕の趣味は芸術鑑賞だからね」
ゲームじゃないのかと、野暮な事を言うのは控えた。
「相変わらず良い歌ね」
その声はと、テーブルに視線を落とすとクロノア様が自分より大きいイカ焼きを食べていた。
「ちょっと、私にもお酒ちょうだい」
「はい、かしこまりました!」
「静かに! 黙って歌を聴きなさい」
怒られた。確かに俺が悪いとは思うがいきなり現れたら驚くだろ。
「で、クロたんは何しに来たの。封印の事を教えてくれるの」
「そうね。すっかり話すのを忘れてたからね。モグモグモグ」
日本酒を注いだお猪口をクロノア様に手渡すと器用に呑んでいた。
「ぷはっ、美味しい」
「お気に召されたようで光栄であります」
「うむ、くるしゅうない。って、違うわ。それであんた達封印スキルどうたらって言ってたでしょ。二人とも最初から持ってるから。ちゃんと確認ぐらいしなさいよ」
イカ焼きに飽きたのか今度はポプラ牛を自分で七輪に乗せていた。
「あ、ほんとだ。レンジもあるでしょ」
「ああ、あるな。全然気付かなかった」
「まああなた達は魔法もスキルもたくさん持ってるからね。私には二人の魔法とスキルの違いが分からないけど」
「同じだよ。気分によって言い換えてるだけ」
まじか、そうだったのか。
いやいや、ツッコミたいのは山々だが今はよしておこう。
「それでクロたん。どこで封印すればいいの」
「地下五階。最奥の部屋に悪魔の棲む魔界への扉がある。そこを封じるの」
ほんのりと炙ったポプラ牛を目一杯頬張っている。そんなクロノア様をかわいいと思ってしまった。
「うん、美味しい。ねえ、フーにも食べさせてあげたいからお土産にして」
「はい。では牛肉とお酒でいいですか」
「カニもあったらお願い」
「ありますよ」
クロノア様ご希望の品を渡すと、宙に現れた魔法陣ぽいものの中にしまった。
「ありがとね。これでフーの機嫌も直るよ」
女神様は機嫌を損ねているのか。
まぁ色々と大変なのだろうな。
「強い悪魔とその配下の者達があなた達を待ち構えてる。油断しちゃ駄目だからね」
そう言い残してクロノア様は消えた。
相変わらず忙しいお方だ。
「待ち構えてるって。これって罠だよね」
「噛み砕けってことだろ」
「だよね」
意味もなく乾杯して、また人魚の歌に耳を傾けた。
まぁ、なんとかなるさ。
◇
私が機嫌を損ねてふて寝をしているとクロがお土産を持ってきた。
「はい、お土産。これで機嫌を直して」
「お土産って。どこに行ってたの」
「二人の所だよ。言い忘れた事があったからさ」
なにそれ。二人のとこって、なんで。
「二人に地下迷宮の封印を頼んだからさ。その方法と場所」
「ちょっと、下界には、」
「うん、干渉はしない。分かってるよ。けどさ、あの魔界へ繋がる場所を放置する訳にもいかないじゃん」
「だからって、あの二人に頼まなくても」
「あの二人以外に誰が封印できるのさ。少しは自分達でなんとかしないと駄目でしょ。それにあの二人の置かれてる立場も少しは知る必要もあると思うよ」
それはそうなんだけど。
けどだよ。今まだ力を使いこなせていない状態でリスクが高すぎる。
「甘やかしてばかりだと、また同じ間違いを繰り返すよ」
真顔でクロがそう助言した。
たぶんクロには見えているのだろう。二人の未来が。
「クロがそうすべきと判断したなら仕方がないか。私には先のことなんて分からないしさ」
「大丈夫。危険な賭けも半々なら勝てるよ」
今、半々って言わなかった。駄目じゃないのそれ。
「今手を打たなかったら、確実にゲームオーバーだよ。フーはどっちがいい」
「あの世界はゲームじゃないの。変な言い方はやめてよね」
あまり言い返そうにないので顔を背けてみた。
「それに今度は東の大陸で何かを企んでる。とはいっても、いつも同じ手だからやる事は分かりきってるけど」
どうするって顔をしないで。
「西の聖女を送る」
「元、聖女でしょ。彼女なら対処可能か。うん、それがいいね」
私は神託として彼女に告げた。
「ほんと、一匹見つければ何匹もゾロゾロと。私が降臨すれば一発なのに」
「駄目だからね。絶対に降臨しちゃ駄目」
私を心配するクロノアを背に。私はお肉を焼くために部屋を出た。
「ちょっ、駄目。フーが焼いたら真っ黒になるから!」
慌てて追いかけてくるクロを振り切るように。いえ、クロだけではありませんでした。
皆に止められて大人しくテーブルに着きました。
「私だって焼くくらいできるのに」
そう呟いて溜飲を下げた。
そしてここの女神様の落書きはリィーナに秘密にしている。どう反応するかが分かりきっているからだ。
「月が本当にきれいに見えるね」
「だろ。心が落ち着くよな」
七輪の上のイカ焼きをリィーナは小さく齧りながら月をぼんやりと眺めていた。
「明日の迷宮。かなり長期戦になりそうだね」
「だろうな。マッピングしながらとはいえエルルーン達でさえ地下二階まで三日。現状地下何階まであるのか分かっていないが、かなり潜ることになるのは確かだな」
クイっと一口で日本酒を呷る。
「ずっと気になってたんだけど。レンジ、封印をどこで行うの。それに封印スキルって持ってるの」
そう言われればそうだな。
なんせあの時の俺は瀕死状態だったし、クロノア様も詳しい事は言ってなかったな。
「行けば分かるんじゃねえか、たぶん」
「行き当たりばったりじゃん。それでスキルは」
「ないな。そんなスキルが俺のジョブ的にある訳がない。むしろ持ってるとしたらリィーナの方じゃねえか」
「いやいや、勇者なら封印スキルの一つや二つ持ってるのが普通でしょ。勇者が封印しないで誰がすんのさ」
「そこは大聖女の役目だろう」
お互い変なところで無駄に譲り合いを続けていると歌が聞こえてきた。
「あ、歌が聞こえる。うん。とても耳心地がいい」
静かにリィーナはそう言った後、人魚の歌声に耳を傾けていた。
「さすがにおまえでも人魚の歌くらいは静かに聴くんだな」
「当たり前じゃん。こう見えて僕の趣味は芸術鑑賞だからね」
ゲームじゃないのかと、野暮な事を言うのは控えた。
「相変わらず良い歌ね」
その声はと、テーブルに視線を落とすとクロノア様が自分より大きいイカ焼きを食べていた。
「ちょっと、私にもお酒ちょうだい」
「はい、かしこまりました!」
「静かに! 黙って歌を聴きなさい」
怒られた。確かに俺が悪いとは思うがいきなり現れたら驚くだろ。
「で、クロたんは何しに来たの。封印の事を教えてくれるの」
「そうね。すっかり話すのを忘れてたからね。モグモグモグ」
日本酒を注いだお猪口をクロノア様に手渡すと器用に呑んでいた。
「ぷはっ、美味しい」
「お気に召されたようで光栄であります」
「うむ、くるしゅうない。って、違うわ。それであんた達封印スキルどうたらって言ってたでしょ。二人とも最初から持ってるから。ちゃんと確認ぐらいしなさいよ」
イカ焼きに飽きたのか今度はポプラ牛を自分で七輪に乗せていた。
「あ、ほんとだ。レンジもあるでしょ」
「ああ、あるな。全然気付かなかった」
「まああなた達は魔法もスキルもたくさん持ってるからね。私には二人の魔法とスキルの違いが分からないけど」
「同じだよ。気分によって言い換えてるだけ」
まじか、そうだったのか。
いやいや、ツッコミたいのは山々だが今はよしておこう。
「それでクロたん。どこで封印すればいいの」
「地下五階。最奥の部屋に悪魔の棲む魔界への扉がある。そこを封じるの」
ほんのりと炙ったポプラ牛を目一杯頬張っている。そんなクロノア様をかわいいと思ってしまった。
「うん、美味しい。ねえ、フーにも食べさせてあげたいからお土産にして」
「はい。では牛肉とお酒でいいですか」
「カニもあったらお願い」
「ありますよ」
クロノア様ご希望の品を渡すと、宙に現れた魔法陣ぽいものの中にしまった。
「ありがとね。これでフーの機嫌も直るよ」
女神様は機嫌を損ねているのか。
まぁ色々と大変なのだろうな。
「強い悪魔とその配下の者達があなた達を待ち構えてる。油断しちゃ駄目だからね」
そう言い残してクロノア様は消えた。
相変わらず忙しいお方だ。
「待ち構えてるって。これって罠だよね」
「噛み砕けってことだろ」
「だよね」
意味もなく乾杯して、また人魚の歌に耳を傾けた。
まぁ、なんとかなるさ。
◇
私が機嫌を損ねてふて寝をしているとクロがお土産を持ってきた。
「はい、お土産。これで機嫌を直して」
「お土産って。どこに行ってたの」
「二人の所だよ。言い忘れた事があったからさ」
なにそれ。二人のとこって、なんで。
「二人に地下迷宮の封印を頼んだからさ。その方法と場所」
「ちょっと、下界には、」
「うん、干渉はしない。分かってるよ。けどさ、あの魔界へ繋がる場所を放置する訳にもいかないじゃん」
「だからって、あの二人に頼まなくても」
「あの二人以外に誰が封印できるのさ。少しは自分達でなんとかしないと駄目でしょ。それにあの二人の置かれてる立場も少しは知る必要もあると思うよ」
それはそうなんだけど。
けどだよ。今まだ力を使いこなせていない状態でリスクが高すぎる。
「甘やかしてばかりだと、また同じ間違いを繰り返すよ」
真顔でクロがそう助言した。
たぶんクロには見えているのだろう。二人の未来が。
「クロがそうすべきと判断したなら仕方がないか。私には先のことなんて分からないしさ」
「大丈夫。危険な賭けも半々なら勝てるよ」
今、半々って言わなかった。駄目じゃないのそれ。
「今手を打たなかったら、確実にゲームオーバーだよ。フーはどっちがいい」
「あの世界はゲームじゃないの。変な言い方はやめてよね」
あまり言い返そうにないので顔を背けてみた。
「それに今度は東の大陸で何かを企んでる。とはいっても、いつも同じ手だからやる事は分かりきってるけど」
どうするって顔をしないで。
「西の聖女を送る」
「元、聖女でしょ。彼女なら対処可能か。うん、それがいいね」
私は神託として彼女に告げた。
「ほんと、一匹見つければ何匹もゾロゾロと。私が降臨すれば一発なのに」
「駄目だからね。絶対に降臨しちゃ駄目」
私を心配するクロノアを背に。私はお肉を焼くために部屋を出た。
「ちょっ、駄目。フーが焼いたら真っ黒になるから!」
慌てて追いかけてくるクロを振り切るように。いえ、クロだけではありませんでした。
皆に止められて大人しくテーブルに着きました。
「私だって焼くくらいできるのに」
そう呟いて溜飲を下げた。
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