26 / 35
どっち?
しおりを挟む
◆
いつのまにか風がやみ、夜は静寂に戻っていた。
明け方近くに、結珂は起こされた。
「幡多……雪がやんだ。まだ眠いか」
目を開けると、坂本がこちらを覗きこんでいる。
「眠いならおれひとりで行く。どうする」
「 ─── 行く……」
眠い体に鞭打って起き上がる。坂本はもう着替えていた。
「玄関で待ってる」
小声で言って、坂本は出て行く。雪が積もっているうちはスカートよりこっちのほうがいいからと、光寛の母が用意してくれたジーンズをはく。上にもあたたかいものを着ると、坂本と一緒に家を出た。
「うわ……すごい、これみんな雪?」
出たとたん、結珂は感動する。静岡の、特に結珂が住んでいるところではめったに雪が降らない。降っても積もる確率が相当に低い。
「こんなにたくさんの雪見たの、初めて」
その間に坂本は、車庫に入ってバイクを引っ張り出してきた。雪の日にバイクなんて大丈夫かと思ったが、慣れているらしい。結珂を後ろに乗せ、雪をかきわけて森へ走っていく。
「今日は安全運転ね」
「こんなに積もってるのにあんな運転はできねえよ」
風に乗って、苦笑した坂本の声が聞こえる。
「寒くないか?」
「昨日よりは平気。 ─── 閏くん、いるかな」
「いなきゃ困る」
「今日帰るにしても入れ違いってことないよね」
話しているうちに、森に入る。元々が細い道らしく、運転が下手な人間ならすぐ木にぶつかってしまいそうだった。
まだ森はしんとしている。
別荘は川の近くにあった。周りに木々もあまりなく、開けたところに建っていた。
庭の入り口にバイクを停めると、ふたりは降りて別荘へ向かった。
庭には植物がたくさん植えられている。まるで秘密の花園のように ─── 今はほとんどが枯れてしまっているけれど、代わりに雪が積もって綺麗なドレスをまとっているようだった。
「……開いてる」
玄関の扉、取っ手をつかんだ坂本は眉をひそめた。鍵がかけられていないのだ。
「不用心だな ─── 。閏!」
結珂を手招いて中に入り、坂本は声をかける。
「閏! いるんだろ、入るぞ!」
広い家の中を坂本の声が響き渡る。
余韻が消える頃、
キイ… ───
二階から何か物音がした。
「……二階にいるのか?」
打診するように坂本は尋ねる。返答はない。結珂と坂本は顔を見合わせ、歩き出す。
階段を昇り、ひとつの部屋の前を通り過ぎようとしたとき、またさっきと同じ物音がした。
坂本は一瞬動きを止め、ちょっとためらってからその部屋の扉を開いた。
結珂は首をすくめる。冷たい風が流れてきたのだ。
部屋の正面、そのガラス戸からバルコニーに出られるようになっている。それが全開になって夜風が吹き込んでいるのだった。
その脇に椅子があり、閏が座っていた。
いくぶんほっとしたように、坂本は入っていく。慌てて結珂も続いた。
「いるんなら返事しろよ、おれの声聞こえただろ。……なんで窓を開けてるんだ? 寒いだろ」
「閏くん、怪我はだいじょうぶ?」
閏はぼんやりとバルコニーの外、闇を見つめている。近寄った結珂は彼が顔のバンソウコウを取っているのを見てそう尋ねたが、返事はない。腕や足の包帯は、服に隠れて見えなかった。
「閏くん」
もう一度、呼びかける。坂本はガラス戸を閉めようと手をかけたところだった。
閏がそれを見て何か言いかけ、初めて結珂に気付いたように視線を合わせた。
「……い、か……」
名をつぶやいて手をのばす。椅子に座ったまま結珂を抱き寄せた。
「あ、う、閏くん?」
「せいか……」
閏のつぶやきに、結珂は戸惑う。
「あたし違う、結珂よ ─── 閏くん、あなたのお姉さんじゃないわ」
「人の目の前で何やってんだよ」
ガラス戸を閉めた坂本は呆れたように振り返り、親友の瞳が虚ろなのを見て ─── 不審そうに尋ねた。
「お前 ─── 本当に閏か?」
閏は、その声でようやく笑みを浮かべた。まだ結珂を抱きしめたまま、自嘲するように。
「そうだ。おれは閏だ。……おれは閏」
結珂も体を起こし、近い距離から彼を見つめる。前髪をおろしていて、眼鏡もかけていない。顔の表情や雰囲気すら閏そのものだ。
けれど ─── なぜか、違和感があった。
「聖香 ─── だめだ、離れるな」
閏は結珂を抱き寄せる。
「何言ってんだ閏、そいつは聖香さんじゃないぜ」
歩み寄ろうとした坂本を見て閏はガタンと椅子から立ち上がる。結珂を片手に抱いたまま、ポケットからナイフを取り出した。
「来るな! おれと聖香の邪魔をするな!」
「 ─── 閏くん……!」
ナイフは血塗られている。結珂は悲鳴を上げた。
「それは ─── 誰の血だ」
息を呑んだ坂本の問いに、閏は虚ろのまま言った。
つぶやくように。
「『鏡』……じゃ、なかった」
思い出すように。
「『鏡』じゃなかった……」
坂本はふと、後ろを振り返る。
キイ、 ───
先刻と同じ音。
続き部屋の扉が半分開いている。
坂本は取っ手に手をかけ、一息に開いた。
「!」
結珂が悲鳴を上げる。
窓から射しこむわずかな光、それでも充分に見えた。
『閏』が胸を朱に染め、床に倒れていた。
坂本は急いで駆け寄り、「閏」と呼びかける。何度も呼びかけながら、首に指を当てる。黙り込み、その指を鼻と口の上へ移動する。
命の証は既になかった。
「 ─── どういうことだ、閏……! いや、どっちが……どっちが本当の、」
ゆっくり立ち上がり、坂本は口を開いた。はじめは戸惑い、けれど次には疑問よりも怒りと悲しみでいっぱいになった。
「どうしてだ!」
「赤い雪が」
震える結珂の肩を撫でながら、閏は答えた。虚ろのまま、ただ条件反射でそうするかのように。
「たくさん、積もったんだ。だから」
しん しん しん
あの雪。赤い雪。
まぶたの裏にまた降り出した。
そして ─── 初めて我に返ったように、閏はまばたきをする。ゆっくりと数回。
自分の存在を確かめるように。
そして、
「両親が死んで、おれ達は叔母の家に養子に入った」
過去を思い出す。
「おれ達は四人とも仲が良かった。特にタツミと彩乃、おれと聖香が。……チームを作った遊びになると、必ずその組み合わせになった」
ずっと前のことを、間違いの始まりを、
─── そうして、
話し出した。
いつのまにか風がやみ、夜は静寂に戻っていた。
明け方近くに、結珂は起こされた。
「幡多……雪がやんだ。まだ眠いか」
目を開けると、坂本がこちらを覗きこんでいる。
「眠いならおれひとりで行く。どうする」
「 ─── 行く……」
眠い体に鞭打って起き上がる。坂本はもう着替えていた。
「玄関で待ってる」
小声で言って、坂本は出て行く。雪が積もっているうちはスカートよりこっちのほうがいいからと、光寛の母が用意してくれたジーンズをはく。上にもあたたかいものを着ると、坂本と一緒に家を出た。
「うわ……すごい、これみんな雪?」
出たとたん、結珂は感動する。静岡の、特に結珂が住んでいるところではめったに雪が降らない。降っても積もる確率が相当に低い。
「こんなにたくさんの雪見たの、初めて」
その間に坂本は、車庫に入ってバイクを引っ張り出してきた。雪の日にバイクなんて大丈夫かと思ったが、慣れているらしい。結珂を後ろに乗せ、雪をかきわけて森へ走っていく。
「今日は安全運転ね」
「こんなに積もってるのにあんな運転はできねえよ」
風に乗って、苦笑した坂本の声が聞こえる。
「寒くないか?」
「昨日よりは平気。 ─── 閏くん、いるかな」
「いなきゃ困る」
「今日帰るにしても入れ違いってことないよね」
話しているうちに、森に入る。元々が細い道らしく、運転が下手な人間ならすぐ木にぶつかってしまいそうだった。
まだ森はしんとしている。
別荘は川の近くにあった。周りに木々もあまりなく、開けたところに建っていた。
庭の入り口にバイクを停めると、ふたりは降りて別荘へ向かった。
庭には植物がたくさん植えられている。まるで秘密の花園のように ─── 今はほとんどが枯れてしまっているけれど、代わりに雪が積もって綺麗なドレスをまとっているようだった。
「……開いてる」
玄関の扉、取っ手をつかんだ坂本は眉をひそめた。鍵がかけられていないのだ。
「不用心だな ─── 。閏!」
結珂を手招いて中に入り、坂本は声をかける。
「閏! いるんだろ、入るぞ!」
広い家の中を坂本の声が響き渡る。
余韻が消える頃、
キイ… ───
二階から何か物音がした。
「……二階にいるのか?」
打診するように坂本は尋ねる。返答はない。結珂と坂本は顔を見合わせ、歩き出す。
階段を昇り、ひとつの部屋の前を通り過ぎようとしたとき、またさっきと同じ物音がした。
坂本は一瞬動きを止め、ちょっとためらってからその部屋の扉を開いた。
結珂は首をすくめる。冷たい風が流れてきたのだ。
部屋の正面、そのガラス戸からバルコニーに出られるようになっている。それが全開になって夜風が吹き込んでいるのだった。
その脇に椅子があり、閏が座っていた。
いくぶんほっとしたように、坂本は入っていく。慌てて結珂も続いた。
「いるんなら返事しろよ、おれの声聞こえただろ。……なんで窓を開けてるんだ? 寒いだろ」
「閏くん、怪我はだいじょうぶ?」
閏はぼんやりとバルコニーの外、闇を見つめている。近寄った結珂は彼が顔のバンソウコウを取っているのを見てそう尋ねたが、返事はない。腕や足の包帯は、服に隠れて見えなかった。
「閏くん」
もう一度、呼びかける。坂本はガラス戸を閉めようと手をかけたところだった。
閏がそれを見て何か言いかけ、初めて結珂に気付いたように視線を合わせた。
「……い、か……」
名をつぶやいて手をのばす。椅子に座ったまま結珂を抱き寄せた。
「あ、う、閏くん?」
「せいか……」
閏のつぶやきに、結珂は戸惑う。
「あたし違う、結珂よ ─── 閏くん、あなたのお姉さんじゃないわ」
「人の目の前で何やってんだよ」
ガラス戸を閉めた坂本は呆れたように振り返り、親友の瞳が虚ろなのを見て ─── 不審そうに尋ねた。
「お前 ─── 本当に閏か?」
閏は、その声でようやく笑みを浮かべた。まだ結珂を抱きしめたまま、自嘲するように。
「そうだ。おれは閏だ。……おれは閏」
結珂も体を起こし、近い距離から彼を見つめる。前髪をおろしていて、眼鏡もかけていない。顔の表情や雰囲気すら閏そのものだ。
けれど ─── なぜか、違和感があった。
「聖香 ─── だめだ、離れるな」
閏は結珂を抱き寄せる。
「何言ってんだ閏、そいつは聖香さんじゃないぜ」
歩み寄ろうとした坂本を見て閏はガタンと椅子から立ち上がる。結珂を片手に抱いたまま、ポケットからナイフを取り出した。
「来るな! おれと聖香の邪魔をするな!」
「 ─── 閏くん……!」
ナイフは血塗られている。結珂は悲鳴を上げた。
「それは ─── 誰の血だ」
息を呑んだ坂本の問いに、閏は虚ろのまま言った。
つぶやくように。
「『鏡』……じゃ、なかった」
思い出すように。
「『鏡』じゃなかった……」
坂本はふと、後ろを振り返る。
キイ、 ───
先刻と同じ音。
続き部屋の扉が半分開いている。
坂本は取っ手に手をかけ、一息に開いた。
「!」
結珂が悲鳴を上げる。
窓から射しこむわずかな光、それでも充分に見えた。
『閏』が胸を朱に染め、床に倒れていた。
坂本は急いで駆け寄り、「閏」と呼びかける。何度も呼びかけながら、首に指を当てる。黙り込み、その指を鼻と口の上へ移動する。
命の証は既になかった。
「 ─── どういうことだ、閏……! いや、どっちが……どっちが本当の、」
ゆっくり立ち上がり、坂本は口を開いた。はじめは戸惑い、けれど次には疑問よりも怒りと悲しみでいっぱいになった。
「どうしてだ!」
「赤い雪が」
震える結珂の肩を撫でながら、閏は答えた。虚ろのまま、ただ条件反射でそうするかのように。
「たくさん、積もったんだ。だから」
しん しん しん
あの雪。赤い雪。
まぶたの裏にまた降り出した。
そして ─── 初めて我に返ったように、閏はまばたきをする。ゆっくりと数回。
自分の存在を確かめるように。
そして、
「両親が死んで、おれ達は叔母の家に養子に入った」
過去を思い出す。
「おれ達は四人とも仲が良かった。特にタツミと彩乃、おれと聖香が。……チームを作った遊びになると、必ずその組み合わせになった」
ずっと前のことを、間違いの始まりを、
─── そうして、
話し出した。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
リモート刑事 笹本翔
雨垂 一滴
ミステリー
『リモート刑事 笹本翔』は、過去のトラウマと戦う一人の刑事が、リモート捜査で事件を解決していく、刑事ドラマです。
主人公の笹本翔は、かつて警察組織の中でトップクラスの捜査官でしたが、ある事件で仲間を失い、自身も重傷を負ったことで、外出恐怖症(アゴラフォビア)に陥り、現場に出ることができなくなってしまいます。
それでも、彼の卓越した分析力と冷静な判断力は衰えず、リモートで捜査指示を出しながら、次々と難事件を解決していきます。
物語の鍵を握るのは、翔の若き相棒・竹内優斗。熱血漢で行動力に満ちた優斗と、過去の傷を抱えながらも冷静に捜査を指揮する翔。二人の対照的なキャラクターが織りなすバディストーリーです。
翔は果たして過去のトラウマを克服し、再び現場に立つことができるのか?
翔と優斗が数々の難事件に挑戦します!
残響鎮魂歌(レクイエム)
葉羽
ミステリー
天才高校生、神藤葉羽は幼馴染の望月彩由美と共に、古びた豪邸で起きた奇妙な心臓発作死の謎に挑む。被害者には外傷がなく、現場にはただ古いレコード盤が残されていた。葉羽が調査を進めるにつれ、豪邸の過去と「時間音響学」という謎めいた技術が浮かび上がる。不可解な現象と幻聴に悩まされる中、葉羽は過去の惨劇と現代の死が共鳴していることに気づく。音に潜む恐怖と、記憶の迷宮が彼を戦慄の真実へと導く。
「鏡像のイデア」 難解な推理小説
葉羽
ミステリー
豪邸に一人暮らしする天才高校生、神藤葉羽(しんどう はね)。幼馴染の望月彩由美との平穏な日常は、一枚の奇妙な鏡によって破られる。鏡に映る自分は、確かに自分自身なのに、どこか異質な存在感を放っていた。やがて葉羽は、鏡像と現実が融合する禁断の現象、「鏡像融合」に巻き込まれていく。時を同じくして街では異形の存在が目撃され、空間に歪みが生じ始める。鏡像、異次元、そして幼馴染の少女。複雑に絡み合う謎を解き明かそうとする葉羽の前に、想像を絶する恐怖が待ち受けていた。
放課後実話怪談クラブ~しんいち君と霊感少女幽子さんの実話を元にした本格心霊ミステリー~
しんいち
ミステリー
オカルトに魅了された主人公、しんいち君は、ある日、霊感を持つ少女「幽子」と出会う。彼女は不思議な力を持ち、様々な霊的な現象を感じ取ることができる。しんいち君は、幽子から依頼を受け、彼女の力を借りて数々のミステリアスな事件に挑むことになる。
彼らは、失われた魂の行方を追い、過去の悲劇に隠された真実を解き明かす旅に出る。幽子の霊感としんいち君の好奇心が交錯する中、彼らは次第に深い絆を築いていく。しかし、彼らの前には、恐ろしい霊や謎めいた存在が立ちはだかり、真実を知ることがどれほど危険であるかを思い知らされる。
果たして、しんいち君と幽子は、数々の試練を乗り越え、真実に辿り着くことができるのか?彼らの冒険は、オカルトの世界の奥深さと人間の心の闇を描き出す、ミステリアスな物語である。
パンドラは二度闇に眠る
しまおか
ミステリー
M県の田舎町から同じM県の若竹学園にある街へと移り住んだ和多津美樹(ワダツミキ)と、訳ありの両親を持つ若竹学園の進学コースに通う高一男子の来音心(キネシン)が中心となる物語。互いに絡む秘密を暴くと、衝撃の事実が!
母からの電話
naomikoryo
ミステリー
東京の静かな夜、30歳の男性ヒロシは、突然亡き母からの電話を受け取る。
母は数年前に他界したはずなのに、その声ははっきりとスマートフォンから聞こえてきた。
最初は信じられないヒロシだが、母の声が語る言葉には深い意味があり、彼は次第にその真実に引き寄せられていく。
母が命を懸けて守ろうとしていた秘密、そしてヒロシが知らなかった母の仕事。
それを追い求める中で、彼は恐ろしい陰謀と向き合わなければならない。
彼の未来を決定づける「最後の電話」に込められた母の思いとは一体何なのか?
真実と向き合うため、ヒロシはどんな犠牲を払う覚悟を決めるのか。
最後の母の電話と、選択の連続が織り成すサスペンスフルな物語。
ヨハネの傲慢(上) 神の処刑
真波馨
ミステリー
K県立浜市で市議会議員の連続失踪事件が発生し、県警察本部は市議会から極秘依頼を受けて議員たちの護衛を任される。公安課に所属する新宮時也もその一端を担うことになった。謎めいた失踪が、やがて汚職事件や殺人へ発展するとは知る由もなく——。
魔法使いが死んだ夜
ねこしゃけ日和
ミステリー
一時は科学に押されて存在感が低下した魔法だが、昨今の技術革新により再び脚光を浴びることになった。
そんな中、ネルコ王国の王が六人の優秀な魔法使いを招待する。彼らは国に貢献されるアイテムを所持していた。
晩餐会の前日。招かれた古城で六人の内最も有名な魔法使い、シモンが部屋の外で死体として発見される。
死んだシモンの部屋はドアも窓も鍵が閉められており、その鍵は室内にあった。
この謎を解くため、国は不老不死と呼ばれる魔法使い、シャロンが呼ばれた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる