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第8話 タイムリープ? 死に戻り? 繰り返し?
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そんなある日、今度はレオン自身の大事件が起きた。
「キョウカ、聞いてくれ! 生きてる俺がいた! 死んだはずなのに! なんで? 時間が巻き戻ってるのか? それとも別の世界線なのか!?」
私、いやレオン、落ち着いて。
コオロギ食べな?
「あっ、そういえばレオンの人間だった時の名前まだ教えてもらってなかった。誰なの?」ケロっ?
「白崎 麗音だよ!」
「えっ、あの超トップシンガー? 確かビルボードにも載ったことあるよね?」ケロケロ
白崎麗音は同業の私から見て雲の上の超人気一流歌手だった。
確かに死亡したというニュースは聞いたことない。
「いつ死んだかは覚えてる?」ケロロ?
「そこら辺はっきりとは覚えてなかったんだけど、さっきテレビ局の廊下ですれ違った時に思い出した」
「で、いつ?」ケロ?
「2024年のX月X日」
「えっ、ヤバ。あと3日後じゃない! やっぱりタイムリープで過去に戻ってきたんじゃ。死因は何? 事故? 事件?」ケロ!ケロ。ケロ?
蛙になってから平穏な毎日を過ごしていた私だが、珍しく感情が昂る。
「そこは覚えていない。たしかテレビ番組の生放送で歌って、その帰り道からの記憶がすっぽり抜けてるんだ」
そこで、ハッと閃いた。
蛙だけど、舌でスマホを操作して番組表で確認する。
有名音楽TVチャンネル「ミュージックエクスプレス」に白崎麗音が登場! らしい。
「白崎さん、3日後のMエクに出るって」ケロロ
「もしかしたら帰り道で通り魔とかに襲われたのかな……あ、そういえば」
スケジュール帳をめくるレオン。
「『キョウカ』もその番組出ることになってた」
「うそ、私がMエクに!?」ケロっ!?
「俺が、だけどな」
得意げに、へへんという顔を見せるレオン。
「「よし、白崎(さん)の帰り道を護ろう」」ケロッ
綺麗にハモった。
私も白崎流・蛙ボイトレを怠ってなかったから、お金が貰えるレベルでハモった。
「でも、どうやって?」ケロ?
「任せてくれ、俺は護身術をマスターしてるんだ。前に言っただろ」
「身体は私だけど」ケロ
「安心しろ。お前のストーカーと元カレと元マネージャーにも通用したから」
「元カレと……マネージャーも元になったの!?」ケロッ!?
その日、私も自分の胸ポケットに入って現場入りした。
「キョウカ、聞いてくれ! 生きてる俺がいた! 死んだはずなのに! なんで? 時間が巻き戻ってるのか? それとも別の世界線なのか!?」
私、いやレオン、落ち着いて。
コオロギ食べな?
「あっ、そういえばレオンの人間だった時の名前まだ教えてもらってなかった。誰なの?」ケロっ?
「白崎 麗音だよ!」
「えっ、あの超トップシンガー? 確かビルボードにも載ったことあるよね?」ケロケロ
白崎麗音は同業の私から見て雲の上の超人気一流歌手だった。
確かに死亡したというニュースは聞いたことない。
「いつ死んだかは覚えてる?」ケロロ?
「そこら辺はっきりとは覚えてなかったんだけど、さっきテレビ局の廊下ですれ違った時に思い出した」
「で、いつ?」ケロ?
「2024年のX月X日」
「えっ、ヤバ。あと3日後じゃない! やっぱりタイムリープで過去に戻ってきたんじゃ。死因は何? 事故? 事件?」ケロ!ケロ。ケロ?
蛙になってから平穏な毎日を過ごしていた私だが、珍しく感情が昂る。
「そこは覚えていない。たしかテレビ番組の生放送で歌って、その帰り道からの記憶がすっぽり抜けてるんだ」
そこで、ハッと閃いた。
蛙だけど、舌でスマホを操作して番組表で確認する。
有名音楽TVチャンネル「ミュージックエクスプレス」に白崎麗音が登場! らしい。
「白崎さん、3日後のMエクに出るって」ケロロ
「もしかしたら帰り道で通り魔とかに襲われたのかな……あ、そういえば」
スケジュール帳をめくるレオン。
「『キョウカ』もその番組出ることになってた」
「うそ、私がMエクに!?」ケロっ!?
「俺が、だけどな」
得意げに、へへんという顔を見せるレオン。
「「よし、白崎(さん)の帰り道を護ろう」」ケロッ
綺麗にハモった。
私も白崎流・蛙ボイトレを怠ってなかったから、お金が貰えるレベルでハモった。
「でも、どうやって?」ケロ?
「任せてくれ、俺は護身術をマスターしてるんだ。前に言っただろ」
「身体は私だけど」ケロ
「安心しろ。お前のストーカーと元カレと元マネージャーにも通用したから」
「元カレと……マネージャーも元になったの!?」ケロッ!?
その日、私も自分の胸ポケットに入って現場入りした。
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