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巨塊討伐編 第三章:セレナの役目、店主の役目
幕間 四:ウィーナとミール
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店主の世界には、いくつもの職業が存在する。
そしてセレナの世界にも様々な職業が存在する。その中には店主の世界には存在しない仕事もある。その一つが冒険者である。
冒険者の中にもいくつかの職種がある。その逆も真なり。何かの仕事をしている者が冒険者となることもある。
いずれにしても、冒険者に就くために適した能力が突出していれば、その能力を必要とする仕事で生計を立てられるし、冒険者を専業の仕事とすることができる
無論優れた能力がない者も冒険者の仕事に就くこともできる。その場合のほとんどの者は、武器、防具、装備品で足りない能力を補うしかない。しかし能力をそれで補っても、その仕事をやれるかどうかはまた別の問題になる。
冒険者のほとんどは定住することがない。いろんな地域から依頼が来るからだ。逆に言えば、どうしても解決してもらいたい事案を持つ依頼人は、特定の町や村の斡旋所に依頼をしても、すぐに駆けつけてもらえるかどうかわからない。
依頼を引き受けてくれる者が現れた場合、依頼人は自分が頼んだ他の斡旋所へ依頼取り下げの手続きをしなければならないし、請け負った斡旋所は依頼人にそのことを強制する。ダブルブッキングのトラブルはそこで解決できる。
冒険者の立場だと、近くの斡旋所では紹介してもらえず、拠点から遠く離れた斡旋所で紹介を受けることもある。
また、斡旋所で受けた依頼の現場が遠方の場合もある。
住まいから遠い場所にある斡旋所に依頼する者達の負担はあるが、そうまでして頼む依頼人は誰もが、それ以上に早く解決してもらえるならそんな負担は苦にならないと思っている。
斡旋所では達成率も考えるので、その案件を冒険者に紹介しないケースもある。だが依頼先が増えることで依頼の申し込みから解決まで時間がかからなくなっていった。
依頼人からは喜ばれるそんな制度ができたわけだが、冒険者の負担は大きい。
斡旋所を渡り歩いてようやく仕事にありつけたはいいが次の仕事はまた遠くまで移動しなければならない事態が増え始めたため。
そこで、どこの斡旋所も宿屋を併設されるようになった。短期間の滞在ならそれで十分だが、長期滞在するには費用が掛かる。だからといって野宿の毎日を過ごすわけにもいかない。依頼人から贔屓された時に、連絡を常にとれることが難しい環境でもあるため、不利益になることがある。
しかし贔屓してくれる依頼人やスポンサーなどが現れた冒険者やチームには、あちらこちらの斡旋所を彷徨う必要がなくなるので、拠点や本拠地を設ける方が得策になる。しかし常に依頼を持ち掛けてもらえるとは限らない。
そこで拠点を斡旋所の近くに定めるという工夫が生まれる。スポンサーからの依頼が空いた時間に斡旋所で、すぐに解決できそうな案件を探しやすくするため。
だからその拠点を、いくら斡旋所から近いと言っても、自宅や実家を拠点にするわけにはいかない。
個人でこの仕事をするよりも、メンバーの入れ替えがほとんどないチームか依頼毎にメンバー募集をするパーティを組んだ方が達成率が上がる。命を預けるほどの信頼関係を築けたとしても、他人を家に上げることで背負うリスクもあるからだ。
冒険者になる理由は十人十色。一攫千金を狙う者もいれば、国軍に入るという高い志はあるがあらゆる能力が足りない場合。家業の後継者に選ばれなかった場合。
そして、種族の傾向から外れた能力を持ってしまった場合もそうだ。そうなると当然生家を離れることになる。生家や実家を拠点に出来ないのはそういうこともあるためだ。
ウィーナとミールの双子の姉妹もそうだった。
───────────────────────
深く、広く、長い川の傍の家に生まれたトカゲの獣人族の彼女。代々その川で漁業を営んでいた。
二人には兄がいて後継ぎは彼に決まったようなものだったが、妹達が生まれた時には、両親から、そして兄からも、将来は隣に家を建てて別々に住みながら一緒に跡を継ごうと喜んでくれた。
本能と体質、体力などがその仕事に向いていたこともあって、二人は物心ついたときは兄や近所の同族の子供達と一緒に川遊びなどで楽しんでいた。
しかしこの二人に、その種族から見て異常な点が見つかった。
家族や兄から教わるその仕事の呑み込みの早さがきっかけだった。
知力、発想力の高さが同年代の者達と比べて異常に高すぎた。
他の者よりもいろんな知識を吸収し、いろんなことに関心を持ったせいもあったのだろう。
擬態や保護色などの技術を持つ、トカゲと同じ爬虫類の獣人族との交流を持ち始めた二人が、魔術に触れるのも時間の問題だった。
彼女たちには不幸なことに、能力が高いことを喜ぶ同族の者はいなかった。
この双子の姉妹は我々とは違う。我々はこのようでなくてはならない。そのような技術を持ってはならない。
そんな決めつけ、言い伝えがこの二人を縛り付けた。
しかし二人は知識欲や好奇心には勝てなかった。
その結果、仲の良かった友達や、一緒に両親の仕事の後を継ごうと手を取り合った兄からも疎遠になる。一つ屋根の下に一緒に住みながら、助け合うこともされなくなる。
次第に家庭の中で自分達の居場所が感じられなくなり、姉妹は冒険者の魔術師になることを宣言した。
トカゲの獣人族が魔術師になる。
この村では前代未聞の事だった。
有り得ないことを現実のものとしてはならない。
家族からも疎遠にされながらも、それを理由にされて家を出ることをも許されなかった。
日中の活動時間と活動範囲の制限のための監視。
私的な時間の単独行動の禁止。
挙句食事制限まで定められた。
二人は家族に涙ながらに訴える。
拒絶されたのは私たちの方だと。
拒絶された相手を拒絶する自由もないのかと。
二人にとって長い闘いが始まった。
その闘いで自由を勝ち得た。
その結果得たものは、この家と一族から、二人の存在自体を否定されるという捻じ曲げられた現実。
しかし彼女たちは喜んだ。それと引き換えに得た完全なる自由。
物理的にも裸一貫同然に放り出され、放浪の末たどり着いた先の地で、その存在を初めて知った冒険者養成所に入所。
体力や耐久力は種族の恩恵を受け、その方面では入門者としては優秀な能力は持っていた。
しかし地元では目立った能力の魔力も成長していくが、地元では優秀な知力ともども、養成所ではそこそこの成績。
帯に短し襷に長し。目標だった魔術師のそれなりのレベルが、かなり高い理想となって二人の手から離れていく。
歯を食いしばりながら二人で助け合いながら養成所生活を続けていく。
それでも時間は無情に過ぎていく。
滞在が許される年限も近づいていく。成績が優秀な者は卒業。劣っている者は退所。
そんな焦りの毎日の中で、冒険者チーム募集の情報もいくつか二人に入って来る。
いくつかのチームと面接するが、養成所入所前の時にも入る時にも散々言われたことを面と向かって繰り返し聞かされる。
「向き不向きがあるんだよ」
「その種族でその職業、有り得ないだろ」
「主に前線に立ってもらうから」
断って面接の部屋から出ると、中から聞こえる批判の声と嘲笑。
数え切れないほどのそんな声を浴びながら、それでも自分たちの力を信じて、誰からも慰められず、誰からも励まされず、二人きりで耐えながらここまで来た。
半ば退所扱い。それでも冒険者としての登録は許された。魔術師志望を認めない代わりとして。
冒険者として登録してもらえたらこっちのもの。
そうは喜んだものの、二人きりで受けられる依頼は全く見つからない。
斡旋所からは戦士としてしか見られず、魔術師としては認めてもらえない。
絶望は、冒険者養成所から出た後にやって来た。
が、小さいころから長らく二人を縛り付けてきたこの世界の既成概念を、あっけらかんと笑い飛ばす二人の男と出会う。
「俺らも後方支援出来る人探してたんだよな。なっかなか相手にしてくれる人見つかんなくてさぁ」
「俺らも養成所でたばっかだし、俺なんかエルフだからって後方支援って決めつけられちゃってよ、やんなるよなぁ」
出会ってすぐだったが、それでもこの苦しみを理解してくれた者達と出会い、チームを結成した。
───────────────────
あの頃に比べれば、先日の二人組からの暴言など可愛いものである。
だが今日の騒ぎで、店主は庇うつもりはなかったと言う。守るつもりもなかったと言う。
それでも、家を出てからの彼女たちにとっては、その後の店主の言葉の数々は、彼女たちが今まで生きてきた中で一番の慰めと励みになっていた。
そしてセレナの世界にも様々な職業が存在する。その中には店主の世界には存在しない仕事もある。その一つが冒険者である。
冒険者の中にもいくつかの職種がある。その逆も真なり。何かの仕事をしている者が冒険者となることもある。
いずれにしても、冒険者に就くために適した能力が突出していれば、その能力を必要とする仕事で生計を立てられるし、冒険者を専業の仕事とすることができる
無論優れた能力がない者も冒険者の仕事に就くこともできる。その場合のほとんどの者は、武器、防具、装備品で足りない能力を補うしかない。しかし能力をそれで補っても、その仕事をやれるかどうかはまた別の問題になる。
冒険者のほとんどは定住することがない。いろんな地域から依頼が来るからだ。逆に言えば、どうしても解決してもらいたい事案を持つ依頼人は、特定の町や村の斡旋所に依頼をしても、すぐに駆けつけてもらえるかどうかわからない。
依頼を引き受けてくれる者が現れた場合、依頼人は自分が頼んだ他の斡旋所へ依頼取り下げの手続きをしなければならないし、請け負った斡旋所は依頼人にそのことを強制する。ダブルブッキングのトラブルはそこで解決できる。
冒険者の立場だと、近くの斡旋所では紹介してもらえず、拠点から遠く離れた斡旋所で紹介を受けることもある。
また、斡旋所で受けた依頼の現場が遠方の場合もある。
住まいから遠い場所にある斡旋所に依頼する者達の負担はあるが、そうまでして頼む依頼人は誰もが、それ以上に早く解決してもらえるならそんな負担は苦にならないと思っている。
斡旋所では達成率も考えるので、その案件を冒険者に紹介しないケースもある。だが依頼先が増えることで依頼の申し込みから解決まで時間がかからなくなっていった。
依頼人からは喜ばれるそんな制度ができたわけだが、冒険者の負担は大きい。
斡旋所を渡り歩いてようやく仕事にありつけたはいいが次の仕事はまた遠くまで移動しなければならない事態が増え始めたため。
そこで、どこの斡旋所も宿屋を併設されるようになった。短期間の滞在ならそれで十分だが、長期滞在するには費用が掛かる。だからといって野宿の毎日を過ごすわけにもいかない。依頼人から贔屓された時に、連絡を常にとれることが難しい環境でもあるため、不利益になることがある。
しかし贔屓してくれる依頼人やスポンサーなどが現れた冒険者やチームには、あちらこちらの斡旋所を彷徨う必要がなくなるので、拠点や本拠地を設ける方が得策になる。しかし常に依頼を持ち掛けてもらえるとは限らない。
そこで拠点を斡旋所の近くに定めるという工夫が生まれる。スポンサーからの依頼が空いた時間に斡旋所で、すぐに解決できそうな案件を探しやすくするため。
だからその拠点を、いくら斡旋所から近いと言っても、自宅や実家を拠点にするわけにはいかない。
個人でこの仕事をするよりも、メンバーの入れ替えがほとんどないチームか依頼毎にメンバー募集をするパーティを組んだ方が達成率が上がる。命を預けるほどの信頼関係を築けたとしても、他人を家に上げることで背負うリスクもあるからだ。
冒険者になる理由は十人十色。一攫千金を狙う者もいれば、国軍に入るという高い志はあるがあらゆる能力が足りない場合。家業の後継者に選ばれなかった場合。
そして、種族の傾向から外れた能力を持ってしまった場合もそうだ。そうなると当然生家を離れることになる。生家や実家を拠点に出来ないのはそういうこともあるためだ。
ウィーナとミールの双子の姉妹もそうだった。
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深く、広く、長い川の傍の家に生まれたトカゲの獣人族の彼女。代々その川で漁業を営んでいた。
二人には兄がいて後継ぎは彼に決まったようなものだったが、妹達が生まれた時には、両親から、そして兄からも、将来は隣に家を建てて別々に住みながら一緒に跡を継ごうと喜んでくれた。
本能と体質、体力などがその仕事に向いていたこともあって、二人は物心ついたときは兄や近所の同族の子供達と一緒に川遊びなどで楽しんでいた。
しかしこの二人に、その種族から見て異常な点が見つかった。
家族や兄から教わるその仕事の呑み込みの早さがきっかけだった。
知力、発想力の高さが同年代の者達と比べて異常に高すぎた。
他の者よりもいろんな知識を吸収し、いろんなことに関心を持ったせいもあったのだろう。
擬態や保護色などの技術を持つ、トカゲと同じ爬虫類の獣人族との交流を持ち始めた二人が、魔術に触れるのも時間の問題だった。
彼女たちには不幸なことに、能力が高いことを喜ぶ同族の者はいなかった。
この双子の姉妹は我々とは違う。我々はこのようでなくてはならない。そのような技術を持ってはならない。
そんな決めつけ、言い伝えがこの二人を縛り付けた。
しかし二人は知識欲や好奇心には勝てなかった。
その結果、仲の良かった友達や、一緒に両親の仕事の後を継ごうと手を取り合った兄からも疎遠になる。一つ屋根の下に一緒に住みながら、助け合うこともされなくなる。
次第に家庭の中で自分達の居場所が感じられなくなり、姉妹は冒険者の魔術師になることを宣言した。
トカゲの獣人族が魔術師になる。
この村では前代未聞の事だった。
有り得ないことを現実のものとしてはならない。
家族からも疎遠にされながらも、それを理由にされて家を出ることをも許されなかった。
日中の活動時間と活動範囲の制限のための監視。
私的な時間の単独行動の禁止。
挙句食事制限まで定められた。
二人は家族に涙ながらに訴える。
拒絶されたのは私たちの方だと。
拒絶された相手を拒絶する自由もないのかと。
二人にとって長い闘いが始まった。
その闘いで自由を勝ち得た。
その結果得たものは、この家と一族から、二人の存在自体を否定されるという捻じ曲げられた現実。
しかし彼女たちは喜んだ。それと引き換えに得た完全なる自由。
物理的にも裸一貫同然に放り出され、放浪の末たどり着いた先の地で、その存在を初めて知った冒険者養成所に入所。
体力や耐久力は種族の恩恵を受け、その方面では入門者としては優秀な能力は持っていた。
しかし地元では目立った能力の魔力も成長していくが、地元では優秀な知力ともども、養成所ではそこそこの成績。
帯に短し襷に長し。目標だった魔術師のそれなりのレベルが、かなり高い理想となって二人の手から離れていく。
歯を食いしばりながら二人で助け合いながら養成所生活を続けていく。
それでも時間は無情に過ぎていく。
滞在が許される年限も近づいていく。成績が優秀な者は卒業。劣っている者は退所。
そんな焦りの毎日の中で、冒険者チーム募集の情報もいくつか二人に入って来る。
いくつかのチームと面接するが、養成所入所前の時にも入る時にも散々言われたことを面と向かって繰り返し聞かされる。
「向き不向きがあるんだよ」
「その種族でその職業、有り得ないだろ」
「主に前線に立ってもらうから」
断って面接の部屋から出ると、中から聞こえる批判の声と嘲笑。
数え切れないほどのそんな声を浴びながら、それでも自分たちの力を信じて、誰からも慰められず、誰からも励まされず、二人きりで耐えながらここまで来た。
半ば退所扱い。それでも冒険者としての登録は許された。魔術師志望を認めない代わりとして。
冒険者として登録してもらえたらこっちのもの。
そうは喜んだものの、二人きりで受けられる依頼は全く見つからない。
斡旋所からは戦士としてしか見られず、魔術師としては認めてもらえない。
絶望は、冒険者養成所から出た後にやって来た。
が、小さいころから長らく二人を縛り付けてきたこの世界の既成概念を、あっけらかんと笑い飛ばす二人の男と出会う。
「俺らも後方支援出来る人探してたんだよな。なっかなか相手にしてくれる人見つかんなくてさぁ」
「俺らも養成所でたばっかだし、俺なんかエルフだからって後方支援って決めつけられちゃってよ、やんなるよなぁ」
出会ってすぐだったが、それでもこの苦しみを理解してくれた者達と出会い、チームを結成した。
───────────────────
あの頃に比べれば、先日の二人組からの暴言など可愛いものである。
だが今日の騒ぎで、店主は庇うつもりはなかったと言う。守るつもりもなかったと言う。
それでも、家を出てからの彼女たちにとっては、その後の店主の言葉の数々は、彼女たちが今まで生きてきた中で一番の慰めと励みになっていた。
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