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巨塊討伐編 第一章:「天美法具店」店主、未知の世界と遭遇
幕間 二:店主が仕事以外の話をしてくるんだけど…… 1
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一日二日では、状況を把握することが難しいらしい。
何の状況かというと、チェリムが語った中の一部。第二次巨塊討伐の戦況経過とその結果。
第二次討伐失敗で生存者からの聞き取りによる報告書の作成に関わっているようだ。
開店して間もなく聞き取りのためにどこぞから迎えに来る、兵士のような恰好をした数人が店に姿を現す。
「セレナ=ミッフィールはいるか」
そんな命令口調を聞く度に、チェリムから聞きかじっただけではあるが、皇太子が政権を握っていた王国の時代が終わってないのではないか? と店主は感じる。
迎えに来る兵士たちに付き添われて店を出るセレナの朝の様子は、日を追うごとに生気が失われているような気がするのは、店主には人の生気というものを感知する力がないため。
だから取り調べで無理矢理憲兵などに返事を強制させたり尋問や拷問を受けているのではあるまいな? と、たとえ縁を切りたい相手でも、そんな様子を見れば心配せずにはいられない。
だが毎朝、迎えが来てから店の出入り口に向かうセレナの足取りは、気落ちしてはいるものの決して重くはない。店主は自分の杞憂であることに、数日経ってから気が付いた。
ならば気落ちする理由はどこにあるか。爆発と言う言葉が妙に引っかかる店主は、そこに結論を結び付けてみる。
知り合いや仲が良かった者がその爆発に巻き込まれたか。
店主がこの世界に連れられてきた時、帰ることが出来なかったかもしれない自分の世界に帰ることが出来た。
店主は思い返す。自分が初めてこの世界に来た時の彼女の様子。
喜び以外の感情がなかったではないか。
そして第二討伐の被害の実態をまだ知らない。
自分が行方不明になったという報せを受けた知り合いの反応も知らない。
彼女が自分の世界に戻って来てしばらくは、店主の目から見れば彼女としては普通の振る舞いばかりしか見ていない。
しかし事情聴取を受けてからその実態を把握してきたのだろう。生還出来た自分の事だけを喜んでばかりもいられないと。
ひょっとしたら恋人でもいたのか。その恋人も行方不明になったとしたら?
人格は知らないが、ルックスだけ見れば彼氏がいてもおかしくはない。
そして兼業の冒険者でもある。その仲間も討伐に一緒に向かい、彼らも生死不明のままだったら?
気持ちは間違いなく沈む。
しかしその実情や経過を知りたい。あわよくば捜索に参加したいと思ってるのではないだろうか?
店主はそう推察する。
店主とて何事もない日々を送ってきたわけではない。
若くして亡くなった学生時代の同期の友人も何人かいる。
自ら命を絶った者もいた。
『天美法具店』を継いだ理由の一つでもある。
彼女だってそんな仲間が一斉にどこかへ去ってしまったのだ。
気持ちも沈むのも仕方のないことだ。
それでも店主は思う。縁を切りたい自分に、彼女を励ます義理はない。元気づけてやる理由がない。
店主自身、そうしてここまで人生を歩んできたのだから。
励まそうが元気づけようが、結局最後は自分の力で立ち上がるしかないのだ。
しかし彼女に何かせずにいられない。
店主の心の中で、そんな相反する気持ちがぶつかり合う。
「ごめん。今日も多分一日いっぱいいないかもしれない。経理の方もお願いできる?」
開店ギリギリ前に『法具店アマミ』に転移してくる店主に、力なく笑いかけながらそんな言葉をかけるセレナ。
落ち込む前は、そんな頼みごとをするような殊勝な口調はまったくしなかった。
というか、そんな言い方が出来る奴だとは店主は思いもしなかった。
普段なら「あ、買い忘れた物あった。ちょっと留守番しててー」と店主からの返事を待たずに店を出る。どこへ行くとも何を買うとも言わずに。
『天美法具店』に店主が帰る時には、食事をここで済ませてから帰りなさい、少し休んでから戻りなさいなんていう程度の上から目線。魔法を使って足止めをしたことは一度だけ。空腹のあまりに足取りがおぼつかなかったとき。晩ご飯を無理矢理食べさせたかったがため。
もっとも魔法を使うまでもなく、食事の時間が来るたびに『天美法具店』に帰りたがる店主を引き留めた手段のほとんどは、店主の耳を引っ張って二階に連れ込むという力技。
店主にエルフについて自由に説明させたらばおそらく、エルフの特徴生命力が低く知力に長けているという一般的な想像に加え、女性ですら筋力が半端じゃなく、人間の筋力を上回ると言うだろう。何せ親指と人差し指で、人間の大の大人を引っ張るほどの力がある。店主が身を持って体験済み。
素では気丈な部分が多い彼女が、すっかり打ちひしがれているのは誰の目から見ても明らか。
日中取り調べのための外出をするようになってからは口調も視線も、普通に彼女の中に存在しているあらゆる力も、店主の特別な力を用いずとも薄らいでいるのが分かった。
そしてここ数日、店主にとって厄介な問題が生じ始め、それがずっと続いている。
店主がこの世界に滞在する点で大きな問題としているのが、時間の経過のギャップだ。
ここで一年間過ごしていたとしても、自分の世界に戻ると一秒も経っていない。
そんなわずかな時間で一年の生活の経験を積むことが出来る。一日は二十四時間であるが、店主が『法具店アマミ』で一年間過ごした場合、一日の時間は一年分であるという言い方が当てはまる。
一日に何時間あっても足りないと悩む人にとってはうらやましい限りだろう。
しかしこれが大問題につながる。
一年の体験を積んで店主の世界に戻った時には、周りの人間の人生経験は一秒分も積んではいない。しかし店主は一年分の経験を積んでいる。その経験を語るようなことがあれば、当然周囲から怪しまれる。
「店主、頭大丈夫?」
などと疑われるようなことがあれば、どこかの病院に強制的に連れていかれるか、別世界の存在の証明から始めなければならない。そうなると世界間の交流が始まり、そこから拗れて仲違いした時には最悪戦争の事態まで引き起こしかねない。
たとえ数時間程度過ごすとしても、日を跨ぐことだけはなるべく避ける。出来れば避けたい。
店主のそんな考えにはセレナも同意してくれた。別世界の存在を認めるほど寛容ではない店主の世界。
ひょっとしたら別世界は存在するかもしれないという考えもあるセレナの世界。
こちらの世界の考えや定義の存在を認めてくれるだろうかと不安な店主。
事細かく説明すると、セレナは聞き入れてくれた。
「それもそうね。戦力がこっちが強いとしても、戦争は絶対避けるべきよね。いつになるかわからないけど、絶対に戦争は起きないと確約できるようになってからじゃないとまずいわよね」
普段は、店主が向こうに戻らないといけないということで帰ろうとすると
「宿泊しなきゃいいじゃない。店主の世界に戻っても、転移した直後の時間に戻れるんでしょう?」
と、店主の痛いところを突きながら無理矢理引き留めにかかることが多い。簡単に言うと、店主の都合を考えてくれることがほとんどないのだ。
戦争云々を理解してくれる前は
「今日はこっちに泊まりなさいよ。ベッドは私のしかないから床に布団敷いてあげるから」
などと強引に宿泊を勧めてきた。
種族は違えど赤の他人の男女が同じ部屋で一夜を共にする。
普通であれば、過ちが起きるとか何とかということを連想するだろうが、店主はもちろん、彼女にも実際その気はない。
その気がないのになぜ宿泊を強引に勧めるのかは店主には謎だったが、それを知るつもりもない。それでも泊めたがるのは、別世界からの来訪者への彼女なりの歓迎なのだろうか。
そんな彼女がこんな口調で切り出した。
「……今日……泊まってくれない?」
店主は気付く。
天気予報で「槍が降るでしょう」と言われた時の備えをしていなかったことを。
何の状況かというと、チェリムが語った中の一部。第二次巨塊討伐の戦況経過とその結果。
第二次討伐失敗で生存者からの聞き取りによる報告書の作成に関わっているようだ。
開店して間もなく聞き取りのためにどこぞから迎えに来る、兵士のような恰好をした数人が店に姿を現す。
「セレナ=ミッフィールはいるか」
そんな命令口調を聞く度に、チェリムから聞きかじっただけではあるが、皇太子が政権を握っていた王国の時代が終わってないのではないか? と店主は感じる。
迎えに来る兵士たちに付き添われて店を出るセレナの朝の様子は、日を追うごとに生気が失われているような気がするのは、店主には人の生気というものを感知する力がないため。
だから取り調べで無理矢理憲兵などに返事を強制させたり尋問や拷問を受けているのではあるまいな? と、たとえ縁を切りたい相手でも、そんな様子を見れば心配せずにはいられない。
だが毎朝、迎えが来てから店の出入り口に向かうセレナの足取りは、気落ちしてはいるものの決して重くはない。店主は自分の杞憂であることに、数日経ってから気が付いた。
ならば気落ちする理由はどこにあるか。爆発と言う言葉が妙に引っかかる店主は、そこに結論を結び付けてみる。
知り合いや仲が良かった者がその爆発に巻き込まれたか。
店主がこの世界に連れられてきた時、帰ることが出来なかったかもしれない自分の世界に帰ることが出来た。
店主は思い返す。自分が初めてこの世界に来た時の彼女の様子。
喜び以外の感情がなかったではないか。
そして第二討伐の被害の実態をまだ知らない。
自分が行方不明になったという報せを受けた知り合いの反応も知らない。
彼女が自分の世界に戻って来てしばらくは、店主の目から見れば彼女としては普通の振る舞いばかりしか見ていない。
しかし事情聴取を受けてからその実態を把握してきたのだろう。生還出来た自分の事だけを喜んでばかりもいられないと。
ひょっとしたら恋人でもいたのか。その恋人も行方不明になったとしたら?
人格は知らないが、ルックスだけ見れば彼氏がいてもおかしくはない。
そして兼業の冒険者でもある。その仲間も討伐に一緒に向かい、彼らも生死不明のままだったら?
気持ちは間違いなく沈む。
しかしその実情や経過を知りたい。あわよくば捜索に参加したいと思ってるのではないだろうか?
店主はそう推察する。
店主とて何事もない日々を送ってきたわけではない。
若くして亡くなった学生時代の同期の友人も何人かいる。
自ら命を絶った者もいた。
『天美法具店』を継いだ理由の一つでもある。
彼女だってそんな仲間が一斉にどこかへ去ってしまったのだ。
気持ちも沈むのも仕方のないことだ。
それでも店主は思う。縁を切りたい自分に、彼女を励ます義理はない。元気づけてやる理由がない。
店主自身、そうしてここまで人生を歩んできたのだから。
励まそうが元気づけようが、結局最後は自分の力で立ち上がるしかないのだ。
しかし彼女に何かせずにいられない。
店主の心の中で、そんな相反する気持ちがぶつかり合う。
「ごめん。今日も多分一日いっぱいいないかもしれない。経理の方もお願いできる?」
開店ギリギリ前に『法具店アマミ』に転移してくる店主に、力なく笑いかけながらそんな言葉をかけるセレナ。
落ち込む前は、そんな頼みごとをするような殊勝な口調はまったくしなかった。
というか、そんな言い方が出来る奴だとは店主は思いもしなかった。
普段なら「あ、買い忘れた物あった。ちょっと留守番しててー」と店主からの返事を待たずに店を出る。どこへ行くとも何を買うとも言わずに。
『天美法具店』に店主が帰る時には、食事をここで済ませてから帰りなさい、少し休んでから戻りなさいなんていう程度の上から目線。魔法を使って足止めをしたことは一度だけ。空腹のあまりに足取りがおぼつかなかったとき。晩ご飯を無理矢理食べさせたかったがため。
もっとも魔法を使うまでもなく、食事の時間が来るたびに『天美法具店』に帰りたがる店主を引き留めた手段のほとんどは、店主の耳を引っ張って二階に連れ込むという力技。
店主にエルフについて自由に説明させたらばおそらく、エルフの特徴生命力が低く知力に長けているという一般的な想像に加え、女性ですら筋力が半端じゃなく、人間の筋力を上回ると言うだろう。何せ親指と人差し指で、人間の大の大人を引っ張るほどの力がある。店主が身を持って体験済み。
素では気丈な部分が多い彼女が、すっかり打ちひしがれているのは誰の目から見ても明らか。
日中取り調べのための外出をするようになってからは口調も視線も、普通に彼女の中に存在しているあらゆる力も、店主の特別な力を用いずとも薄らいでいるのが分かった。
そしてここ数日、店主にとって厄介な問題が生じ始め、それがずっと続いている。
店主がこの世界に滞在する点で大きな問題としているのが、時間の経過のギャップだ。
ここで一年間過ごしていたとしても、自分の世界に戻ると一秒も経っていない。
そんなわずかな時間で一年の生活の経験を積むことが出来る。一日は二十四時間であるが、店主が『法具店アマミ』で一年間過ごした場合、一日の時間は一年分であるという言い方が当てはまる。
一日に何時間あっても足りないと悩む人にとってはうらやましい限りだろう。
しかしこれが大問題につながる。
一年の体験を積んで店主の世界に戻った時には、周りの人間の人生経験は一秒分も積んではいない。しかし店主は一年分の経験を積んでいる。その経験を語るようなことがあれば、当然周囲から怪しまれる。
「店主、頭大丈夫?」
などと疑われるようなことがあれば、どこかの病院に強制的に連れていかれるか、別世界の存在の証明から始めなければならない。そうなると世界間の交流が始まり、そこから拗れて仲違いした時には最悪戦争の事態まで引き起こしかねない。
たとえ数時間程度過ごすとしても、日を跨ぐことだけはなるべく避ける。出来れば避けたい。
店主のそんな考えにはセレナも同意してくれた。別世界の存在を認めるほど寛容ではない店主の世界。
ひょっとしたら別世界は存在するかもしれないという考えもあるセレナの世界。
こちらの世界の考えや定義の存在を認めてくれるだろうかと不安な店主。
事細かく説明すると、セレナは聞き入れてくれた。
「それもそうね。戦力がこっちが強いとしても、戦争は絶対避けるべきよね。いつになるかわからないけど、絶対に戦争は起きないと確約できるようになってからじゃないとまずいわよね」
普段は、店主が向こうに戻らないといけないということで帰ろうとすると
「宿泊しなきゃいいじゃない。店主の世界に戻っても、転移した直後の時間に戻れるんでしょう?」
と、店主の痛いところを突きながら無理矢理引き留めにかかることが多い。簡単に言うと、店主の都合を考えてくれることがほとんどないのだ。
戦争云々を理解してくれる前は
「今日はこっちに泊まりなさいよ。ベッドは私のしかないから床に布団敷いてあげるから」
などと強引に宿泊を勧めてきた。
種族は違えど赤の他人の男女が同じ部屋で一夜を共にする。
普通であれば、過ちが起きるとか何とかということを連想するだろうが、店主はもちろん、彼女にも実際その気はない。
その気がないのになぜ宿泊を強引に勧めるのかは店主には謎だったが、それを知るつもりもない。それでも泊めたがるのは、別世界からの来訪者への彼女なりの歓迎なのだろうか。
そんな彼女がこんな口調で切り出した。
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