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『法具店アマミ』再出発編 第十章 店主が背負い込んだもの
『法具店アマミ』の休暇の日 どんなときでも店主の力になる者の正体
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「俺を慰める? 安心させる? お前は何を言っているんだ?」
険しい顔でナイアに問い詰める店主。
ナイアが後ずさるのは、店主の迫力のせいばかりではない。予想もしなかった反応に、どう取り繕ったらいいかわからない。
「そ、そうよ。だってテンシュは、感じなくていい罪を感じ、受けなくてもいい罰を受けてるんだもの。何とかしたいと思うのは当たり前でしょう?」
店主の顔は少し穏やかになる。
ナイアの話を聞いたからではなく、目の前にいる少女とは初対面故に、店主が普段感じていることや思っていることを知らないことに気が付いたため。
「……俺の罪は、俺の罰は、俺のもんなんだよ。俺の代わりに誰かがかぶることが出来る罪じゃねぇし俺の代わりに誰かが受けることが出来る罰じゃねぇんだよ。だって誰もあの人の事、顔や名前すら知らねぇだろ? 知っていたとしても、俺と一緒にいる間にどんな会話を交わして、どんな生活をしていたかも知らねぇだろ? 何にも知らねぇのに、目の前にいる加害者の様子を見て可哀そうだから何とかしてあげたい、何かしてあげるってのは、そりゃ出しゃばりってもんだし物事の筋が通ってねぇ。はっきり言や部外者だ。この場でなきゃお前のことを、何様のつもりだって怒鳴ってるとこだぜ?」
いったん店主から離れたナイアに詰め寄る店主。
店主が一歩近寄れば、ナイアは二歩、三歩と後ろに下がる。
「だがそれは勘弁してやる。そりゃそーだ。分かんねぇのに頭ごなしに怒鳴ったってこっちの気持ちを伝えることなんざ出来ねぇからな。だがおんなじことをセレナが口にしたら顔の形が変わるくらい殴ったって問題ねぇくらいだ」
「……で、でもそんなテンシュ見たらほっとけないでしょ? おねえちゃんもテンシュの話聞いたらしいけど、何にもしてあげてないじゃない。何かしてあげてたらさっきみたいに寂しそうな顔しないし、のは冷たいと思うよ? おねえちゃんより、あたしの方がテンシュを優しくしてあげられるし、支えてあげられるよ? だって、あたしだっていろんなこと経験してきてんだもん」
やれやれ、という顔をして肩をすくめる。
確かに子供とは言え、店主の倍くらいは生きている。
しかし店主には、目の前の女の子は見た目相応な発想と考え方であるように見えた。
「だからテンシュ、もうそんなに無理しなくていいんだよ? あたしばかりじゃない。集まってくるみんなも分かって……なっ!」
「テンシュ! そいつから離れろ!!」
店主にはナイアの体の一部が発光したように見えた。
ナイアの体が立っている位置からずれる。
「テンシュ! 無事?!」
見えない壁を抜け出し、ウルヴェスから預かったありったけの魔力を溜めたセレナはその力の上に乗る。
その魔力をまるで砲弾のようにナイア目掛けて飛ばした。
ナイアへのダメージと自分の移動を同時に図った行動だった。
これまでの優し気なナイアの顔が、一気に憎悪に変わる。
「そいつは私達の討伐対象の種族の一つ、バンパイア! バンパイアマスターって呼ばれる、その種族の上位クラスよ!」
セレナは完全に戦闘態勢。
それを制しようとナイアも敵意むき出しになる。
が、テンシュは両手をズボンのポケットに入れ猫背気味になっている。
「おう、ごくろーさん。何か飲むか?」
「とぼけてる場合じゃないわ! そいつは血も吸うけど生気も吸う吸血鬼! ……大人しく成敗されなさい!」
「フン! どこのエルフか知らないけどね、そんな知らないやつに打ちのめされるほどあたしは貧弱じゃないよ!」
その言葉を聞いてぷっと噴き出す店主。
二人の殺気を打ち消すくらい気の緩んだ態度である。
「ちょっと! 少しは警戒しなさいよ! 私たち冒険者の仕事の現場見るの、初めてでしょう?!」
「はは……。いやいや、つい、な。だってこいつ、おねえちゃんおねえちゃん言ってて、そのおねえちゃんを前にしてこの態度。笑わずにいられねぇっての」
ナイアを馬鹿にするような笑い方と口調に、ナイアは怒りの矛先を店主に向ける。
が、その瞬間、セレナはさらにウルヴェスから送り込まれた魔力すべてを使う。
「麻痺拘束!」
「ギッ!」
魔力によって作られた棘の紐でナイアの手足の自由を奪い縛り上げる。
その効果は、電気によるしびれのようなダメージを与える。
その抵抗のためにナイアは魔力を消費する。その結果洞窟の中で発揮された魔術は、子供達への睡眠のみとなった。
「くっ……は、離せっ! 貴様……程度の、魔力なんぞっ……」
「あー、セレナ。余裕があるならちとこいつと会話してぇんだが……いいか?」
「会話? こんな魔物とどんな会話ができるというの? 魔物がする話なんて、自分勝手な理論振り回すしか能がない連中だし、会話だけで危害を加えることが出来る種族がいるのよ?!」
「はっ。どうせこいつ、消え去るだけなんだろ? だったら会話で、俺がこいつにダメージ食らわせてやる。もっともこいつが聞く耳持ってなきゃ無理だろうがな」
「テ、テンシュッ! こ、こいつの言ってること……」
ナイアはこの期に及んで、店主にすがるような眼を向けて味方に付けようとする。
そこに洞窟内に留まっていた冒険者たち全員が駆けつける。
「テンシューッ! 無事かーっ!」
「テンシュ! 大丈夫?!」
「……お前ら、ガキ共はどうした」
みんなが店主の身を案じ、気が気ではなかった時間を過ごしてきた。
が、呑気な店主を見て気が抜ける。
「ウルヴェスが見てくれてるよ。こいつに眠らされたってことか」
ウルヴェスから、この地域を支配している魔物のことを知った彼ら。
魔力の雰囲気などでその黒幕が、セレナによって縛り上げられている少女であることが分かったらしい。
しかし洞窟でのことを知らない店主はいつものテンシュ節。
「このままとっちめられるにはちと消化不良だな。えーと、ナイアっつったか? 吸血鬼ねぇ。お前の名前、ナイトメアから来たのかと思ってたが違ったか」
「テンシュ……何を呑気なことを……。で、何か言いたいの? 早いうち消し飛ばしたいんだけど」
ナイアに負けないくらい怒りの表情を見せるセレナ。
それ以上怒らせるとこちらにも来るかもしれない。
店主はそんな予感を感じ、大人しく話を進めることにした。
「……嬢ちゃんよ、お前がおねえちゃんおねえちゃん言ってた相手がこいつ。それにしても俺の事よく知らないのに、よくもまぁうまく話を進められたもんだ。……こいつが俺に何もしてあげてないっつってたな。そりゃ当然だ。俺が誰かから何かをしてもらおうなんて、心底望んじゃいねぇからな」
「な、なにを馬鹿な……っ。だ、誰だって気持ちが楽な方に行きたがるもんだろうが!」
これまでの幼い口調が消え、明らかにすべてを見下したような物言いに変わるナイア。
一瞬驚きの顔を見せたが、その後悔しそうな表情を店主に向ける。
「俺のどこに執着してんのかは知らねぇが、お気の毒様としか言いようがねぇな。……何もしてもらいたくない。支えるとか励ますとか、そんなこともしてもらう必要もない。なんせ」
「自分で流した涙は、自分で拭くもの。だもんね、テンシュ。私がテンシュにできることは、ただ話を聞く、それだけ」
してやったりの笑みを浮かべて、視線だけ店主に向けるセレナ。
同じような笑みの店主は、そういうセレナには目を向けずナイアから目を離さない。
「あぁ、そう言えばまだ紹介も何もしてなかったっけなぁ。おい、お前らにも紹介するわ」
その言葉は明らかに、ナイアを取り囲んでいる冒険者の三チームにも向けられているのがわかる。
「お嬢ちゃんが言ってたおねえちゃんはこの女エルフ。名前はセレナ・ミッフィールっつーんだ。お前らも知ってたか?」
「いや……それは俺達だって知ってるよ」
「テンシュがセレナと出会うずっと前から知ってるもの。何をいまさら」
あちこちから聞こえるそんな声に、さらに顔中に笑みを浮かべる。
「あぁ、そうだな。セレナ・ミッフィール。女エルフの冒険者で『法具店アマミ』の、共同経営者でもあり、俺には全く何にもしてくれないヤツだ。そして、俺には、何もしなくていいことを分かってくれている……」
そこで店主はセレナと視線を合わせる。
そして思いのすべてを次の一言に込めた。
「俺の、相棒だ」
険しい顔でナイアに問い詰める店主。
ナイアが後ずさるのは、店主の迫力のせいばかりではない。予想もしなかった反応に、どう取り繕ったらいいかわからない。
「そ、そうよ。だってテンシュは、感じなくていい罪を感じ、受けなくてもいい罰を受けてるんだもの。何とかしたいと思うのは当たり前でしょう?」
店主の顔は少し穏やかになる。
ナイアの話を聞いたからではなく、目の前にいる少女とは初対面故に、店主が普段感じていることや思っていることを知らないことに気が付いたため。
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いったん店主から離れたナイアに詰め寄る店主。
店主が一歩近寄れば、ナイアは二歩、三歩と後ろに下がる。
「だがそれは勘弁してやる。そりゃそーだ。分かんねぇのに頭ごなしに怒鳴ったってこっちの気持ちを伝えることなんざ出来ねぇからな。だがおんなじことをセレナが口にしたら顔の形が変わるくらい殴ったって問題ねぇくらいだ」
「……で、でもそんなテンシュ見たらほっとけないでしょ? おねえちゃんもテンシュの話聞いたらしいけど、何にもしてあげてないじゃない。何かしてあげてたらさっきみたいに寂しそうな顔しないし、のは冷たいと思うよ? おねえちゃんより、あたしの方がテンシュを優しくしてあげられるし、支えてあげられるよ? だって、あたしだっていろんなこと経験してきてんだもん」
やれやれ、という顔をして肩をすくめる。
確かに子供とは言え、店主の倍くらいは生きている。
しかし店主には、目の前の女の子は見た目相応な発想と考え方であるように見えた。
「だからテンシュ、もうそんなに無理しなくていいんだよ? あたしばかりじゃない。集まってくるみんなも分かって……なっ!」
「テンシュ! そいつから離れろ!!」
店主にはナイアの体の一部が発光したように見えた。
ナイアの体が立っている位置からずれる。
「テンシュ! 無事?!」
見えない壁を抜け出し、ウルヴェスから預かったありったけの魔力を溜めたセレナはその力の上に乗る。
その魔力をまるで砲弾のようにナイア目掛けて飛ばした。
ナイアへのダメージと自分の移動を同時に図った行動だった。
これまでの優し気なナイアの顔が、一気に憎悪に変わる。
「そいつは私達の討伐対象の種族の一つ、バンパイア! バンパイアマスターって呼ばれる、その種族の上位クラスよ!」
セレナは完全に戦闘態勢。
それを制しようとナイアも敵意むき出しになる。
が、テンシュは両手をズボンのポケットに入れ猫背気味になっている。
「おう、ごくろーさん。何か飲むか?」
「とぼけてる場合じゃないわ! そいつは血も吸うけど生気も吸う吸血鬼! ……大人しく成敗されなさい!」
「フン! どこのエルフか知らないけどね、そんな知らないやつに打ちのめされるほどあたしは貧弱じゃないよ!」
その言葉を聞いてぷっと噴き出す店主。
二人の殺気を打ち消すくらい気の緩んだ態度である。
「ちょっと! 少しは警戒しなさいよ! 私たち冒険者の仕事の現場見るの、初めてでしょう?!」
「はは……。いやいや、つい、な。だってこいつ、おねえちゃんおねえちゃん言ってて、そのおねえちゃんを前にしてこの態度。笑わずにいられねぇっての」
ナイアを馬鹿にするような笑い方と口調に、ナイアは怒りの矛先を店主に向ける。
が、その瞬間、セレナはさらにウルヴェスから送り込まれた魔力すべてを使う。
「麻痺拘束!」
「ギッ!」
魔力によって作られた棘の紐でナイアの手足の自由を奪い縛り上げる。
その効果は、電気によるしびれのようなダメージを与える。
その抵抗のためにナイアは魔力を消費する。その結果洞窟の中で発揮された魔術は、子供達への睡眠のみとなった。
「くっ……は、離せっ! 貴様……程度の、魔力なんぞっ……」
「あー、セレナ。余裕があるならちとこいつと会話してぇんだが……いいか?」
「会話? こんな魔物とどんな会話ができるというの? 魔物がする話なんて、自分勝手な理論振り回すしか能がない連中だし、会話だけで危害を加えることが出来る種族がいるのよ?!」
「はっ。どうせこいつ、消え去るだけなんだろ? だったら会話で、俺がこいつにダメージ食らわせてやる。もっともこいつが聞く耳持ってなきゃ無理だろうがな」
「テ、テンシュッ! こ、こいつの言ってること……」
ナイアはこの期に及んで、店主にすがるような眼を向けて味方に付けようとする。
そこに洞窟内に留まっていた冒険者たち全員が駆けつける。
「テンシューッ! 無事かーっ!」
「テンシュ! 大丈夫?!」
「……お前ら、ガキ共はどうした」
みんなが店主の身を案じ、気が気ではなかった時間を過ごしてきた。
が、呑気な店主を見て気が抜ける。
「ウルヴェスが見てくれてるよ。こいつに眠らされたってことか」
ウルヴェスから、この地域を支配している魔物のことを知った彼ら。
魔力の雰囲気などでその黒幕が、セレナによって縛り上げられている少女であることが分かったらしい。
しかし洞窟でのことを知らない店主はいつものテンシュ節。
「このままとっちめられるにはちと消化不良だな。えーと、ナイアっつったか? 吸血鬼ねぇ。お前の名前、ナイトメアから来たのかと思ってたが違ったか」
「テンシュ……何を呑気なことを……。で、何か言いたいの? 早いうち消し飛ばしたいんだけど」
ナイアに負けないくらい怒りの表情を見せるセレナ。
それ以上怒らせるとこちらにも来るかもしれない。
店主はそんな予感を感じ、大人しく話を進めることにした。
「……嬢ちゃんよ、お前がおねえちゃんおねえちゃん言ってた相手がこいつ。それにしても俺の事よく知らないのに、よくもまぁうまく話を進められたもんだ。……こいつが俺に何もしてあげてないっつってたな。そりゃ当然だ。俺が誰かから何かをしてもらおうなんて、心底望んじゃいねぇからな」
「な、なにを馬鹿な……っ。だ、誰だって気持ちが楽な方に行きたがるもんだろうが!」
これまでの幼い口調が消え、明らかにすべてを見下したような物言いに変わるナイア。
一瞬驚きの顔を見せたが、その後悔しそうな表情を店主に向ける。
「俺のどこに執着してんのかは知らねぇが、お気の毒様としか言いようがねぇな。……何もしてもらいたくない。支えるとか励ますとか、そんなこともしてもらう必要もない。なんせ」
「自分で流した涙は、自分で拭くもの。だもんね、テンシュ。私がテンシュにできることは、ただ話を聞く、それだけ」
してやったりの笑みを浮かべて、視線だけ店主に向けるセレナ。
同じような笑みの店主は、そういうセレナには目を向けずナイアから目を離さない。
「あぁ、そう言えばまだ紹介も何もしてなかったっけなぁ。おい、お前らにも紹介するわ」
その言葉は明らかに、ナイアを取り囲んでいる冒険者の三チームにも向けられているのがわかる。
「お嬢ちゃんが言ってたおねえちゃんはこの女エルフ。名前はセレナ・ミッフィールっつーんだ。お前らも知ってたか?」
「いや……それは俺達だって知ってるよ」
「テンシュがセレナと出会うずっと前から知ってるもの。何をいまさら」
あちこちから聞こえるそんな声に、さらに顔中に笑みを浮かべる。
「あぁ、そうだな。セレナ・ミッフィール。女エルフの冒険者で『法具店アマミ』の、共同経営者でもあり、俺には全く何にもしてくれないヤツだ。そして、俺には、何もしなくていいことを分かってくれている……」
そこで店主はセレナと視線を合わせる。
そして思いのすべてを次の一言に込めた。
「俺の、相棒だ」
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