263 / 290
『法具店アマミ』再出発編 第十章 店主が背負い込んだもの
『法具店アマミ』の休暇の日 大人たちの穏やかな夜
しおりを挟む
店主達の目的地はラミット洞窟。
しかしその中で寝泊まりするには、子供達を守るには環境は良くはない。
洞窟の奥は行き止まり。入り口から魔物に襲われ、冒険者達の守備範囲の外に出られてしまうと、逃げ道のない奥に子供達が追い込まれる可能性がある。その奥から援軍が現れることもあり得ない。
そのような理由で洞窟の外、約一キロメートルほど離れた草原にテントを二つ立てる。数の理由はもちろん男女別にするためだ。
夕食が終わり、冒険者達が男児十二名、女児十一名、それぞれ子供達をテントに誘導し全員を眠らせる。
「おぅ、テンシュ。あんなに離れて何してたんだよ。子供達は全員で……」
「あぁ、俺が人数聞く必要はないさ。はぐれた子供いなかったしな。それに、少しだけ余計なお世話したかもなって思ってる」
ギースからの人数の報告を制し、やや自虐的なことを言い始める店主。
ウルヴェスとの会話で、子供達の普段の生活のことまでは頭が回らなかったことに気づかされ、睡眠の環境を整えることが彼らのためにならないかもしれないと思い始めた。
「普段の夜の過ごし方が野宿ってことまで考えられなかった。安心して眠ることができる今の環境が、店の休業と一緒に終わることになる。あいつらがテントの中での睡眠が気に入ってしまったらと考えるとな」
「……それが本来の生活のスタイルなのよ。本当は、雨風から住む場所を守る、そんな環境が生活に必要なの。テンシュさんのしたことは、子供達にとっておせっかいなんかじゃないわ。子供達がこれから生きていく目標を与えたのよ。そんなに卑下することはないわ」
『クロムハード』のスリングの言うことに全員が同意する。
確かに家族や一族から見離された子供達にとっては、浮浪児と呼ばれる条件が当てはまった生活が現実である。
そして今のテントの中での睡眠は、通常の一般人の生活とはまだかけ離れている。しかし子供達には非現実な生活形態である。
だが、そんな生活をする人数の増加がモラルを低下し、文明や文化の発展の妨げになり、それを支える学問学術、生活技術が滞る原因にもなる。
「誰にだってどんなことに対しても向上心は必要だと思う。そのためには指導者の立場は必要さ。俺らだって気に掛けることはある。だが俺たちにも生活がある。あんな子供達がしている生活と似た立場にあったこともあった。どんな大人でもいいから、どんな助け舟でもいいから必要だって心から願ったこともあったさ」
ワイアットが珍しく表情を暗くする。真剣な表情になったり、誰かのために深刻な顔つきになることはあっても、自分のことを語るときにはあまりそうなることはなかった。
「だから、テンシュから店を休む理由を聞いたときは、これで子供達に活力が生まれるって希望が見えてうれしかった。人任せなのが心苦しかったけどな」
「そうですよ。俺もそう思います。……って、こんな話、素面じゃできないですね」
「子供達の相手で俺らもろくに食っちゃいなかった。良い子はもう寝る時間。こっから先は俺たちの時間だぜ?」
『ホットライン』のライヤーの後を継いで『クロムハード』のスウォードが酒瓶を掲げる。
が、すぐにその揚げ足をとる店主。
「ほお、こっから先は悪い子の時間ってか? 悪いことをする子はお仕置きが必要だぜ?」
「はっ。こっから先は、良い大人の時間ってことだよ。良い子らの後始末もしてやらなきゃなんねぇしな。子供達の見本にもなるってわけだ」
『クロムハード』のクラブが切り返し全員の笑いを誘う。
こうして月明かりと星空の下で大人達の夜の時間が始まり、ゆっくりと過ぎていく。
─────────
「それにしてもこういう夜の過ごし方は初めてだな」
「冒険者チームいくつかが一緒になってっていうのはほとんどないからな」
「合同作戦とかはあったけどね」
大きな焚火を囲うように座る三つの冒険者チーム。
「私は初めてです。お姉ちゃん達と混ざったことはあったけど」
それに加わっているセレナとシエラ。
セレナも彼らとほぼ似たような経験を積んでいて落ち着いたものだが、シエラはやや興奮している。
「しかしテンシュさんにこんな企画力があるとは思わなかったな。……って、テンシュいないじゃん。どこいったの?」
「さっきトイレに行ってくるって。テントと一緒に作った簡易トイレの方に行ったけど……遅いな」
店主の隣に座っていたセレナが、『クロムハード』のアローに言われて。まだ戻っていないことに初めて気付く。
「あれ? あの川のそばで座ってるの、テンシュ?」
「相変わらず気まぐれだな。物思いに耽てんならそっとした方がいいかな」
「野良魔物に襲われたらすぐにあそこに届かないから、呼ぶかそばにいてあげないと。子供達の心配する割には不用心すぎ」
「私、行ってくる」
「あ、いいよ、キューリア。私が行くから」
セレナが立ち上がり、焼きあがった肉やほかの惣菜を適当に見繕って店主の元に届けに行く。
「……テンシュ、釣れますか?」
近くで細やかに鳴く虫の音が止まる。
そのことに気づいた店主は、誰かが来たことを察知する。
声をかけられたことで、その主がセレナであることを知ったが、その方を見向きもしない。
かといって、お手製の釣り竿の先や川面にも目を向けてはいない。
店主の神経は、なんとなくテント二つの方に向けていることをセレナは感じ取った。
「何か食べたら? 食べ物持ってきたよ」
「……あぁ」
素直なのは返事だけ。
店主は微動だにしない。
「……テンシュって、時々自分のことにも無頓着な感じがする。私達には最初は遠ざける感じだったよね? 借りを作らないなんてことはまだ言ったりすることあるから、他人にも自分にもそうなのかと思ってたんだけどさ」
セレナの話は店主の耳には入っているのだろうが、何も反応を示さない。
「呼吸は生理現象。止めても我慢できないんだよね。けど、食事はそうじゃない。我慢しようと思えば極限越えられるんだよね。私達にはすごくどうでもいいなんて言うことあるけど、自分の食事もすごくどうでもいいって思える時があるよ。仕事してるときなんか特に」
胡坐で座っている店主。肩肘を太ももの上に立てて顎を支えている。その肘を時折右から左、左から右へと変えるくらいで、視線も体勢も、そして表情も変わらない。
「……あの人のことがあるから?」
「酒、飲みすぎなんじゃねぇのか? 今も警護と監視してなきゃなんねぇんだがな。その役目全員がへべれけになってたら同行してる意味ねぇぞ」
店主はその答えは分かっていた。
大体日本酒と似たアルコールの度数の酒をビール瓶三本くらい飲んでも、セレナは酔いは回ることはないということを。
セレナだけでなく、引率している冒険者全員もそんなものである。
冒険者達が仕事を終えた後、酒場で盛り上がることはあるが、店主の住んでいた世界で言われる強い酒を、まるで水のように飲んでいる。
もちろんアルコールに弱い体質の者もいるが、そんな者達の中には冒険者業から脱落する者も多い。
飲み物の方も薄い酒もあるが、一般人向けである。
「酔っぱらった真似しよっかなー。みんなにはよく見えないだろうし背中向いてるし」
「うぜぇな、この酔っ払いエルフが」
セレナの悪ふざけもあっさりとあしらう店主。
しかしそんなやり取りもセレナは楽しく感じるようだ。
「……でもホント、何か食べないと体力が持たないから。お昼もあまり食べてなかったよね?」
昼食は移動中だったため、ピクニックのような感じだった。
警戒に神経を尖らせるようなところまではいかないが、集団から離れる子供がいないかどうかを常に見ていた店主は、手のひらに収まる器にしか入らなかった分の食事しかしていない。
「体がふらつかないで機嫌のいい顔も出来るなら食わず飲まずでも平気だな。仕事から離れてるからさすがに睡眠不足はつらくなる」
「仕事中っていうか、作業中はほんとに寝ないもんね。まぁそれも心配だけど、みんなからこんなに離れてるから魔物に襲われたら守れないってぼやいてたよ」
セレナのその一言を聞いて初めて動く。
店主は釣竿を川べりに置き、立ち上がり焚火の方に向かう。
「俺よりもあのガキ共の守備に回ってもらう必要があるからな。その仕事の邪魔になるようなら、俺も自分勝手な行動は控えねぇとなぁ」
「そうだよ。物わかり良くなってきたね、テンシュ……って、その糸の先、針がないじゃない。釣れるわけないでしょ?」
「あぁ、釣れねぇな、多分」
今までの店主の行動に何の意味があったのかと呆れるセレナ。
「バカかお前は。釣りよりもガキ共の安全のほうが大事だろうが」
焚火の位置よりも店主が今いる場所のほうがややテントに近い。
例え焚火の位置のほうが近かったとしても、火を避けてテントに駆け付けるにはやや時間がかかる。
「こっちに気を遣わずに子供達の方を気にかけて……ツンデレそのものじゃない」
「うるせぇな。とっとと戻るぞ。あ、それ、いらねぇからな」
店主の後を追いかけるセレナ。
二人が立ち去ったその場から、再び虫の音が聞こえてきた。
しかしその中で寝泊まりするには、子供達を守るには環境は良くはない。
洞窟の奥は行き止まり。入り口から魔物に襲われ、冒険者達の守備範囲の外に出られてしまうと、逃げ道のない奥に子供達が追い込まれる可能性がある。その奥から援軍が現れることもあり得ない。
そのような理由で洞窟の外、約一キロメートルほど離れた草原にテントを二つ立てる。数の理由はもちろん男女別にするためだ。
夕食が終わり、冒険者達が男児十二名、女児十一名、それぞれ子供達をテントに誘導し全員を眠らせる。
「おぅ、テンシュ。あんなに離れて何してたんだよ。子供達は全員で……」
「あぁ、俺が人数聞く必要はないさ。はぐれた子供いなかったしな。それに、少しだけ余計なお世話したかもなって思ってる」
ギースからの人数の報告を制し、やや自虐的なことを言い始める店主。
ウルヴェスとの会話で、子供達の普段の生活のことまでは頭が回らなかったことに気づかされ、睡眠の環境を整えることが彼らのためにならないかもしれないと思い始めた。
「普段の夜の過ごし方が野宿ってことまで考えられなかった。安心して眠ることができる今の環境が、店の休業と一緒に終わることになる。あいつらがテントの中での睡眠が気に入ってしまったらと考えるとな」
「……それが本来の生活のスタイルなのよ。本当は、雨風から住む場所を守る、そんな環境が生活に必要なの。テンシュさんのしたことは、子供達にとっておせっかいなんかじゃないわ。子供達がこれから生きていく目標を与えたのよ。そんなに卑下することはないわ」
『クロムハード』のスリングの言うことに全員が同意する。
確かに家族や一族から見離された子供達にとっては、浮浪児と呼ばれる条件が当てはまった生活が現実である。
そして今のテントの中での睡眠は、通常の一般人の生活とはまだかけ離れている。しかし子供達には非現実な生活形態である。
だが、そんな生活をする人数の増加がモラルを低下し、文明や文化の発展の妨げになり、それを支える学問学術、生活技術が滞る原因にもなる。
「誰にだってどんなことに対しても向上心は必要だと思う。そのためには指導者の立場は必要さ。俺らだって気に掛けることはある。だが俺たちにも生活がある。あんな子供達がしている生活と似た立場にあったこともあった。どんな大人でもいいから、どんな助け舟でもいいから必要だって心から願ったこともあったさ」
ワイアットが珍しく表情を暗くする。真剣な表情になったり、誰かのために深刻な顔つきになることはあっても、自分のことを語るときにはあまりそうなることはなかった。
「だから、テンシュから店を休む理由を聞いたときは、これで子供達に活力が生まれるって希望が見えてうれしかった。人任せなのが心苦しかったけどな」
「そうですよ。俺もそう思います。……って、こんな話、素面じゃできないですね」
「子供達の相手で俺らもろくに食っちゃいなかった。良い子はもう寝る時間。こっから先は俺たちの時間だぜ?」
『ホットライン』のライヤーの後を継いで『クロムハード』のスウォードが酒瓶を掲げる。
が、すぐにその揚げ足をとる店主。
「ほお、こっから先は悪い子の時間ってか? 悪いことをする子はお仕置きが必要だぜ?」
「はっ。こっから先は、良い大人の時間ってことだよ。良い子らの後始末もしてやらなきゃなんねぇしな。子供達の見本にもなるってわけだ」
『クロムハード』のクラブが切り返し全員の笑いを誘う。
こうして月明かりと星空の下で大人達の夜の時間が始まり、ゆっくりと過ぎていく。
─────────
「それにしてもこういう夜の過ごし方は初めてだな」
「冒険者チームいくつかが一緒になってっていうのはほとんどないからな」
「合同作戦とかはあったけどね」
大きな焚火を囲うように座る三つの冒険者チーム。
「私は初めてです。お姉ちゃん達と混ざったことはあったけど」
それに加わっているセレナとシエラ。
セレナも彼らとほぼ似たような経験を積んでいて落ち着いたものだが、シエラはやや興奮している。
「しかしテンシュさんにこんな企画力があるとは思わなかったな。……って、テンシュいないじゃん。どこいったの?」
「さっきトイレに行ってくるって。テントと一緒に作った簡易トイレの方に行ったけど……遅いな」
店主の隣に座っていたセレナが、『クロムハード』のアローに言われて。まだ戻っていないことに初めて気付く。
「あれ? あの川のそばで座ってるの、テンシュ?」
「相変わらず気まぐれだな。物思いに耽てんならそっとした方がいいかな」
「野良魔物に襲われたらすぐにあそこに届かないから、呼ぶかそばにいてあげないと。子供達の心配する割には不用心すぎ」
「私、行ってくる」
「あ、いいよ、キューリア。私が行くから」
セレナが立ち上がり、焼きあがった肉やほかの惣菜を適当に見繕って店主の元に届けに行く。
「……テンシュ、釣れますか?」
近くで細やかに鳴く虫の音が止まる。
そのことに気づいた店主は、誰かが来たことを察知する。
声をかけられたことで、その主がセレナであることを知ったが、その方を見向きもしない。
かといって、お手製の釣り竿の先や川面にも目を向けてはいない。
店主の神経は、なんとなくテント二つの方に向けていることをセレナは感じ取った。
「何か食べたら? 食べ物持ってきたよ」
「……あぁ」
素直なのは返事だけ。
店主は微動だにしない。
「……テンシュって、時々自分のことにも無頓着な感じがする。私達には最初は遠ざける感じだったよね? 借りを作らないなんてことはまだ言ったりすることあるから、他人にも自分にもそうなのかと思ってたんだけどさ」
セレナの話は店主の耳には入っているのだろうが、何も反応を示さない。
「呼吸は生理現象。止めても我慢できないんだよね。けど、食事はそうじゃない。我慢しようと思えば極限越えられるんだよね。私達にはすごくどうでもいいなんて言うことあるけど、自分の食事もすごくどうでもいいって思える時があるよ。仕事してるときなんか特に」
胡坐で座っている店主。肩肘を太ももの上に立てて顎を支えている。その肘を時折右から左、左から右へと変えるくらいで、視線も体勢も、そして表情も変わらない。
「……あの人のことがあるから?」
「酒、飲みすぎなんじゃねぇのか? 今も警護と監視してなきゃなんねぇんだがな。その役目全員がへべれけになってたら同行してる意味ねぇぞ」
店主はその答えは分かっていた。
大体日本酒と似たアルコールの度数の酒をビール瓶三本くらい飲んでも、セレナは酔いは回ることはないということを。
セレナだけでなく、引率している冒険者全員もそんなものである。
冒険者達が仕事を終えた後、酒場で盛り上がることはあるが、店主の住んでいた世界で言われる強い酒を、まるで水のように飲んでいる。
もちろんアルコールに弱い体質の者もいるが、そんな者達の中には冒険者業から脱落する者も多い。
飲み物の方も薄い酒もあるが、一般人向けである。
「酔っぱらった真似しよっかなー。みんなにはよく見えないだろうし背中向いてるし」
「うぜぇな、この酔っ払いエルフが」
セレナの悪ふざけもあっさりとあしらう店主。
しかしそんなやり取りもセレナは楽しく感じるようだ。
「……でもホント、何か食べないと体力が持たないから。お昼もあまり食べてなかったよね?」
昼食は移動中だったため、ピクニックのような感じだった。
警戒に神経を尖らせるようなところまではいかないが、集団から離れる子供がいないかどうかを常に見ていた店主は、手のひらに収まる器にしか入らなかった分の食事しかしていない。
「体がふらつかないで機嫌のいい顔も出来るなら食わず飲まずでも平気だな。仕事から離れてるからさすがに睡眠不足はつらくなる」
「仕事中っていうか、作業中はほんとに寝ないもんね。まぁそれも心配だけど、みんなからこんなに離れてるから魔物に襲われたら守れないってぼやいてたよ」
セレナのその一言を聞いて初めて動く。
店主は釣竿を川べりに置き、立ち上がり焚火の方に向かう。
「俺よりもあのガキ共の守備に回ってもらう必要があるからな。その仕事の邪魔になるようなら、俺も自分勝手な行動は控えねぇとなぁ」
「そうだよ。物わかり良くなってきたね、テンシュ……って、その糸の先、針がないじゃない。釣れるわけないでしょ?」
「あぁ、釣れねぇな、多分」
今までの店主の行動に何の意味があったのかと呆れるセレナ。
「バカかお前は。釣りよりもガキ共の安全のほうが大事だろうが」
焚火の位置よりも店主が今いる場所のほうがややテントに近い。
例え焚火の位置のほうが近かったとしても、火を避けてテントに駆け付けるにはやや時間がかかる。
「こっちに気を遣わずに子供達の方を気にかけて……ツンデレそのものじゃない」
「うるせぇな。とっとと戻るぞ。あ、それ、いらねぇからな」
店主の後を追いかけるセレナ。
二人が立ち去ったその場から、再び虫の音が聞こえてきた。
0
お気に入りに追加
269
あなたにおすすめの小説
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
現代にモンスターが湧きましたが、予めレベル上げしていたので無双しますね。
えぬおー
ファンタジー
なんの取り柄もないおっさんが偶然拾ったネックレスのおかげで無双しちゃう
平 信之は、会社内で「MOBゆき」と陰口を言われるくらい取り柄もない窓際社員。人生はなんて面白くないのだろうと嘆いて帰路に着いている中、信之は異常な輝きを放つネックレスを拾う。そのネックレスは、経験値の間に行くことが出来る特殊なネックレスだった。
経験値の間に行けるようになった信之はどんどんレベルを上げ、無双し、知名度を上げていく。
もう、MOBゆきとは呼ばせないっ!!
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
そよ風と蔑まれている心優しい風魔法使い~弱すぎる風魔法は植物にとって最高です。風の精霊達も彼にべったりのようです~
御峰。
ファンタジー
才能が全てと言われている世界で、両親を亡くしたハウは十歳にハズレ中のハズレ【極小風魔法】を開花した。
後見人の心優しい幼馴染のおじさんおばさんに迷惑をかけまいと仕事を見つけようとするが、弱い才能のため働く場所がなく、冒険者パーティーの荷物持ちになった。
二年間冒険者パーティーから蔑まれながら辛い環境でも感謝の気持ちを忘れず、頑張って働いてきた主人公は、ひょんなことからふくよかなおじさんとぶつかったことから、全てが一変することになる。
――世界で一番優しい物語が今、始まる。
・ファンタジーカップ参戦のための作品です。応援して頂けると嬉しいです。ぜひ作品のお気に入りと各話にコメントを頂けると大きな励みになります!
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる