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環境変化編 第九章:自分の力で根を下ろす
幕間 六:ミュールが作った丈夫な物
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『風刃隊』のミュールは、純粋なドワーフ族である。
本来のその種族は老若男女問わず物作りの技術に長けていて、特に鍛冶仕事は、それを使う職業の者達からは好評である。
ミュール=バナーの両親は並みの職人であった。その並みのレベルも、作る道具を求める者達からすればのどから手が出るほどの逸品を生み出す技能を持っている。
彼の兄弟姉妹もその特徴を受け継いだ。
しかし彼だけが、そのセンスを持てなかった。
「この鉄の塊のバランス、どうしても釣り合いが取れないんだ。父ちゃん、どうしよう」
「どれどれ、見せてごらん。……なるほどなぁ……これは、こうやると、だな」
「……よく分かんない。どうやるの?」
彼はほかの兄姉と共に、小さいころから両親の仕事を傍で熱心に見ていた。そんな彼らも上から順に両親の仕事を手伝い始める。
彼も、年負うごとにその仕事をしてみたいという思いが強くなっていった。
飲み込みの早い兄姉は、両親からいくつかの仕事を既に任せられていた。
ミュールに手取り足取り教えられる時間が増え、ほかの兄姉達と比べて両親の指導を受ける時間がより長くなっていく。
しかし仕事の要領をなかなか得ることが出来ないミュール。
やがてその原因が分かる。
物作りの工程の途中で、物質のバランスをとる感覚がなかったのである。
「物作りよりも先に、作った物をどう使うといいかを知る必要があるな」
彼らが作る物は主に鉄製品で、数多い種類を使う職業と言えば冒険者か料理人。
しかし料理人は大きな道具を振るうことはほとんどない。
本人の希望と周りの勧めで冒険者になる事を選んだ。
修練所に通う前から父親に連れられて冒険者の真似事を始める。
弓などの射出する武器はからきしで、父親をがっかりさせたが、刃物で斬る、鈍器で叩く、潰す、投擲で投げるなどのそれ以外の武器は器用にこなした。
種族特有の筋力のこともあり、年齢以上にその技術は熟練されていく。
「使いこなすことで、道具を理解する。理解すれば作り方も分かっていくはずだ。やってごらん」
しかし上手くいかない。
バランスをとる。
この一種類の判断力だけが、ミュールに劣等感を持たせることになる。
刀を作るにしても、横から見れば問題はないが正面から見ればかすかに波を打っている。これでは刃物としての役には立たない。
ハンマーを作るにしても、手本を作ってもらい、同じような形や重さの物が出来たとしても、金属の塊の密度までは読み取ることが出来ない。
その読み取るときに、ドワーフ族は五元素とは違う種類の魔力を用いる。当然呪文なども使用しない。
ミュールにはその魔力が備わっていなかったことが判明する。
家族はミュールを鍛冶職人にしようと応援する。彼も兄姉とともに、そして年下の弟妹が出来てからも、兄弟姉妹全員で同じ仕事を仲良く続けて行こうという夢を持っていた。
しかしこのままでは両親や家族の仕事を手伝うどころか、足を引っ張りかねない。
苦楽を共にするはずの家族に、このままでは苦しい思いしか与えてしまう。
ミュールは日に日にそんな思いを強くしていく。
「……ミュール、あんた最近仕事に集中してないね? まさか家出て行こうなんて考えてんじゃないだろうね?」
上から四番目で次女のニィナから図星を突かれた。
後継ぎは一人で十分。長男か長女が後継ぎとして指名されたりその見込みが出てくると、他の腕の立つ兄弟姉妹はずっとその補助の仕事になるか独立するかのどちらかを選ぶことになる。
ニィナは独立することを選ぶ。しかも鉄工よりも石工や木材加工の腕に磨きがかかってきている。
咄嗟の事で何も言えないままでいるミュール。
「あたしの仕事の手伝いくらいできるだろ。冒険者のマネもできたくらいだから、素材集めならたくさん役に立てるかもよ? 家に居づらいんだろ。一緒に来るか? 新人の職人は人手が足りないんだよ」
ミュールは言われるがままにする。
自分一人だけのために、家業を振り回すわけにはいかない。家長の補助の仕事すらままならないのだ。
そして姉からは、わざわざ自分の役目を作ってくれた。
物作りでなければ姉の仕事の足を引っ張ることはない。家にいるよりも気楽になるはずだった。
しかし冒険者を仕事とするには、養成所に通う必要がある。
「それくらい大船に乗った気分でいなよ。なぁに、可愛い弟のためならそれくらいの費用なんか屁でもないよ。あはははは」
しかし彼は思う。
皆が簡単にできることを、自分一人が全くできない。
そのことで家族に迷惑をかけている。姉にまで苦労をさせている。
「あのさ、冒険者養成所に住み込み枠っていうのがあるらしくて、広告持ってきた。ちょっとした冒険者業を体験させて、優秀な能力を持ってる者は費用全部持ってくれるって。それが決まるまでは一緒に住まわせてほしいんだけど」
ニィナが独立した先は、いろんな施設が数多くある天流法国首都、ミラージャーナ。養成所も数多くあり、その特典も多種多様。
ニィナの手伝いをしながら、ミュールはあちこちの養成所を見学に行っていたらしい。
弟の物の言い方に違和感を感じながらも、負担が少なくできるのならそれに越したことはないと広告すべてに目を通す。
「試験っぽいことをするんだねぇ。まぁそれを受けるのも無料っつんなら、全部受けて見るのも手だね。やってみな。卒業したら、たくさんアテにするから楽しみに待ってるよ」
年の離れた弟の成長を心の底から楽しみにする姉のニィナ。
しかしその思いは弟には届かない。
住み込み枠がある養成所はいくつかある。そしてそのほとんどが在籍中は、身内の面会は謝絶。夏と冬の長期休暇は帰省可能であった。
試験は共通。合格したら自分に合うと思われる養成所に入所申請の手続きをする手順。
そしてその日はやって来る。
試験に臨むミュールの頭の中と体の中に残っていた記憶がよみがえる。
もう二度と来ることはない、父親からの手ほどきを受けながらの魔物退治と素材採集の日々。
家族の団らんの中にあったその経験を活かすごとにミュールの目が潤んでは、その過去を振り切るように目を拭い去る。
吐き出したいその感情を、理性のある言動で抑え込む。
実地試験ではその経験が他者を寄せ付けない。
ミュールは住み込み枠に余裕で入る。
しかし姉にも家族にも、どこの養成所に入所したかも知らせず、そのまま連絡を絶った。
ただ姉には書き置きのメモ一枚だけ残した。
『今まで私がいることで苦労なさったことがたくさんあったかと思います。大変ご迷惑をおかけしました。ですが今後、二度とご迷惑をおかけすることがないので安心してください。今までありがとうございました』
「……バカかあいつは……。らしくないこと書いて……」
次第に文字が歪んでいく。
ニィナは楽観し過ぎていた。
これからもずっと一緒に暮らすつもりでいた。自分の片腕になるくらいに、建具屋の仕事で活躍してもらうつもりだった。
ミュールについて知っていることは、冒険者になる志を持っていることと、その素質があることだけ。
家族の間で使われることのなかった丁寧な言葉遣い。
彼の口から聞いたことのない言葉がそのメモに綴られている。
自分への感謝の気持ちとこれから独りきりの日々を過ごす覚悟が、幼い弟なりに込めた文であることを姉は知る。
ミュールの覚悟を受け止めたいという気持ちと、いつまでも一緒に暮らしていたかったという気持ち。
相反する思いの間で、いつまでもニィナはの心は揺らぎ続いていくことになる。
本来のその種族は老若男女問わず物作りの技術に長けていて、特に鍛冶仕事は、それを使う職業の者達からは好評である。
ミュール=バナーの両親は並みの職人であった。その並みのレベルも、作る道具を求める者達からすればのどから手が出るほどの逸品を生み出す技能を持っている。
彼の兄弟姉妹もその特徴を受け継いだ。
しかし彼だけが、そのセンスを持てなかった。
「この鉄の塊のバランス、どうしても釣り合いが取れないんだ。父ちゃん、どうしよう」
「どれどれ、見せてごらん。……なるほどなぁ……これは、こうやると、だな」
「……よく分かんない。どうやるの?」
彼はほかの兄姉と共に、小さいころから両親の仕事を傍で熱心に見ていた。そんな彼らも上から順に両親の仕事を手伝い始める。
彼も、年負うごとにその仕事をしてみたいという思いが強くなっていった。
飲み込みの早い兄姉は、両親からいくつかの仕事を既に任せられていた。
ミュールに手取り足取り教えられる時間が増え、ほかの兄姉達と比べて両親の指導を受ける時間がより長くなっていく。
しかし仕事の要領をなかなか得ることが出来ないミュール。
やがてその原因が分かる。
物作りの工程の途中で、物質のバランスをとる感覚がなかったのである。
「物作りよりも先に、作った物をどう使うといいかを知る必要があるな」
彼らが作る物は主に鉄製品で、数多い種類を使う職業と言えば冒険者か料理人。
しかし料理人は大きな道具を振るうことはほとんどない。
本人の希望と周りの勧めで冒険者になる事を選んだ。
修練所に通う前から父親に連れられて冒険者の真似事を始める。
弓などの射出する武器はからきしで、父親をがっかりさせたが、刃物で斬る、鈍器で叩く、潰す、投擲で投げるなどのそれ以外の武器は器用にこなした。
種族特有の筋力のこともあり、年齢以上にその技術は熟練されていく。
「使いこなすことで、道具を理解する。理解すれば作り方も分かっていくはずだ。やってごらん」
しかし上手くいかない。
バランスをとる。
この一種類の判断力だけが、ミュールに劣等感を持たせることになる。
刀を作るにしても、横から見れば問題はないが正面から見ればかすかに波を打っている。これでは刃物としての役には立たない。
ハンマーを作るにしても、手本を作ってもらい、同じような形や重さの物が出来たとしても、金属の塊の密度までは読み取ることが出来ない。
その読み取るときに、ドワーフ族は五元素とは違う種類の魔力を用いる。当然呪文なども使用しない。
ミュールにはその魔力が備わっていなかったことが判明する。
家族はミュールを鍛冶職人にしようと応援する。彼も兄姉とともに、そして年下の弟妹が出来てからも、兄弟姉妹全員で同じ仕事を仲良く続けて行こうという夢を持っていた。
しかしこのままでは両親や家族の仕事を手伝うどころか、足を引っ張りかねない。
苦楽を共にするはずの家族に、このままでは苦しい思いしか与えてしまう。
ミュールは日に日にそんな思いを強くしていく。
「……ミュール、あんた最近仕事に集中してないね? まさか家出て行こうなんて考えてんじゃないだろうね?」
上から四番目で次女のニィナから図星を突かれた。
後継ぎは一人で十分。長男か長女が後継ぎとして指名されたりその見込みが出てくると、他の腕の立つ兄弟姉妹はずっとその補助の仕事になるか独立するかのどちらかを選ぶことになる。
ニィナは独立することを選ぶ。しかも鉄工よりも石工や木材加工の腕に磨きがかかってきている。
咄嗟の事で何も言えないままでいるミュール。
「あたしの仕事の手伝いくらいできるだろ。冒険者のマネもできたくらいだから、素材集めならたくさん役に立てるかもよ? 家に居づらいんだろ。一緒に来るか? 新人の職人は人手が足りないんだよ」
ミュールは言われるがままにする。
自分一人だけのために、家業を振り回すわけにはいかない。家長の補助の仕事すらままならないのだ。
そして姉からは、わざわざ自分の役目を作ってくれた。
物作りでなければ姉の仕事の足を引っ張ることはない。家にいるよりも気楽になるはずだった。
しかし冒険者を仕事とするには、養成所に通う必要がある。
「それくらい大船に乗った気分でいなよ。なぁに、可愛い弟のためならそれくらいの費用なんか屁でもないよ。あはははは」
しかし彼は思う。
皆が簡単にできることを、自分一人が全くできない。
そのことで家族に迷惑をかけている。姉にまで苦労をさせている。
「あのさ、冒険者養成所に住み込み枠っていうのがあるらしくて、広告持ってきた。ちょっとした冒険者業を体験させて、優秀な能力を持ってる者は費用全部持ってくれるって。それが決まるまでは一緒に住まわせてほしいんだけど」
ニィナが独立した先は、いろんな施設が数多くある天流法国首都、ミラージャーナ。養成所も数多くあり、その特典も多種多様。
ニィナの手伝いをしながら、ミュールはあちこちの養成所を見学に行っていたらしい。
弟の物の言い方に違和感を感じながらも、負担が少なくできるのならそれに越したことはないと広告すべてに目を通す。
「試験っぽいことをするんだねぇ。まぁそれを受けるのも無料っつんなら、全部受けて見るのも手だね。やってみな。卒業したら、たくさんアテにするから楽しみに待ってるよ」
年の離れた弟の成長を心の底から楽しみにする姉のニィナ。
しかしその思いは弟には届かない。
住み込み枠がある養成所はいくつかある。そしてそのほとんどが在籍中は、身内の面会は謝絶。夏と冬の長期休暇は帰省可能であった。
試験は共通。合格したら自分に合うと思われる養成所に入所申請の手続きをする手順。
そしてその日はやって来る。
試験に臨むミュールの頭の中と体の中に残っていた記憶がよみがえる。
もう二度と来ることはない、父親からの手ほどきを受けながらの魔物退治と素材採集の日々。
家族の団らんの中にあったその経験を活かすごとにミュールの目が潤んでは、その過去を振り切るように目を拭い去る。
吐き出したいその感情を、理性のある言動で抑え込む。
実地試験ではその経験が他者を寄せ付けない。
ミュールは住み込み枠に余裕で入る。
しかし姉にも家族にも、どこの養成所に入所したかも知らせず、そのまま連絡を絶った。
ただ姉には書き置きのメモ一枚だけ残した。
『今まで私がいることで苦労なさったことがたくさんあったかと思います。大変ご迷惑をおかけしました。ですが今後、二度とご迷惑をおかけすることがないので安心してください。今までありがとうございました』
「……バカかあいつは……。らしくないこと書いて……」
次第に文字が歪んでいく。
ニィナは楽観し過ぎていた。
これからもずっと一緒に暮らすつもりでいた。自分の片腕になるくらいに、建具屋の仕事で活躍してもらうつもりだった。
ミュールについて知っていることは、冒険者になる志を持っていることと、その素質があることだけ。
家族の間で使われることのなかった丁寧な言葉遣い。
彼の口から聞いたことのない言葉がそのメモに綴られている。
自分への感謝の気持ちとこれから独りきりの日々を過ごす覚悟が、幼い弟なりに込めた文であることを姉は知る。
ミュールの覚悟を受け止めたいという気持ちと、いつまでも一緒に暮らしていたかったという気持ち。
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